おすしさん、こんにちは。 ご相談ありがとうございます。 回答させていただきます、カウンセリングサービスいしだちさです。 どうぞよろしくお願いいたします。 頼れる人、お金、持病、仕事。 たくさんの不安や困難のなかで、お仕事を続け、一生懸命生きているおすしさん。 「どうにかして元気に具合よく前を向いて生きていきたい」という強い希望を持っています。 それは、本当にすごいことです。 私自身、心身の不調で「人生に負けこんでいる」と、敗北感に飲み込まれ、自暴自棄になった経験があります。 だからこそ、おすしさんが希望を持つことがどれほど力強いか分かります。 そのおすしさんにとって、不安が少しでも軽くなるよう、私も心をこめてお話しさせていただきます。 1. おすしさんの苦しみと本当の願いおすしさんは「死について考えることもちらほらある」と書いてくださいました。 それは本当につらく、追い詰められている状態だと思います。 私も死にたいと思う時期を経験したときに、恩師のカウンセラーに相談しました。 そのとき、「本当に死にたいわけじゃない。きみは『生まれ変わった自分で生きたい』と、本当は願ってる」と言ってもらって、絶望の奥に希望があったことに気づき、安心したのです。 おすしさんの死にたいくらいの苦しみすら、本当は「生まれ変わったぐらい、元気に具合よく前を向いて生きていきたい」ということなのだと、私は感じました。 2. 不安の正体:「ない」に苦しむ気持ち今、健康、お金、支えてくれる人、睡眠時の呼吸が「ない」という現実に直面しているかと思います。 心理学では、「ない」に苦しみ、安心を求める気持ちを「不足感(足りない感覚)」といいます。 たしかに現実に「ない」のは事実かもしれません。 ただ、「心」にとって大事なのは、なにかがあるときに感じる「安心」や「満たされる感覚」です。 おすしさんも「気にならないときもある」と書いてくださったように、心にとっては現実そのものより「不足感に苦しむかどうか」で、辛さは変わります。 ・「ない」の感覚と夕方の不安 おすしさん、この「不足感」は、最近始まったものでしょうか。 もしかしたら子どものころから続いているのかもしれません。 私たちが小さいころ、一番欲しかったものは親からの愛情です。 おすしさんは、親からの愛情が「ない」「足りない」と感じていませんでしたか? もし違っていたら、ごめんなさい。 でも、今も頼れる家族がいないなかで、もしかしたら幼いころから寂しさや不安を抱えながら、一生懸命生きてこられたのかもしれないなと思ったのです。 夕方は、学校や仕事から帰ってきて、緊張がゆるみ、本音が出やすい時間帯です。 そのため、おすしさんも夕方になると不安が強くでてきやすいのかもしれません。 それは本当に辛いことだと思うのです。 3. 主治医の言葉と「ある」を見つける力心身の不調をかかえる時期は、「自分には力がない」と感じやすいものです。 そんなときに言われた主治医の言葉は、厳しく聞こえたかもしれません。 たしかに、人生には変えられない現実はあります。 でも、変えられるものが実はあります。 それが、「ものごとの見方」です。 私たちはつい「ない」ばかりを数えますが、本当は「ある」ことが多いのです。 安定して「ない」かもしれないけれども、仕事も「ある」 少「ない」かもしれないけど、頑張ってきた貯金も「ある」 体調はすぐれ「ない」かもしれないけれども、今、動ける体も「ある」 主治医は、「ない」ばかりじゃない。 「おすしさんには、力があるよ」と伝えたかったのかもしれません。 主治医の言葉に心が動き、「自分に力があるのは本当?」と思ったからこそ、今回ご相談くださったのかもしれません。 その力は、おすしさんの人生を必ず変えていく力です。 ・「ない」から「ある」を見ると、どんなメリットがあるの? 私たちは生物として、生き延びるために本来「ない」に意識がいきやすい性質を持っています。 しかし、「ない」ばかりを見てしまうと、不安が大きくなり、心が焦ったり、やる気がなくなったりと苦しくなりがちです。 でも、「ある」を見てみようと意識してみると、意外と「ある」ものです。 そう思えたとき、人は心が満たされ、安心感が生まれます。 そのとき、不安が落ち着き、「次、どうしてみようかな」と、前向きな行動に気持ちを持てたりします。 4. ご提案:不安をやわらげ、「ある」を感じるために「ない」世界から「ある」をみつけていくための3つのご提案をしたいと思います。 私が不安の強かった時期から、今もやっている効果の高いものです。 1) 味方を作る 「不安」は「ひとりぼっち」の感覚とセットだといわれています。 子どもの頃、夜中に1人でトイレに行くのは不安だったと思います。 でも、誰かいると安心したように、大人も1人じゃないと思えたら、不安は半減します。 味方の存在は、私たちが生きる上で不可欠です。 文面から、おすしさんは幼いころから、もしかしたら具合が悪い時にしか「助けて」と言いづらい状況だったのかもしれないなと思いました。 かなり、一人で頑張ってこられたのではないでしょうか。 だからこそ、こうやって相談をくださったのがとてもうれしいのです。 弊社のカウンセリングは初回無料ですので、よかったら使ってみてください。 私はおすしさんとぜひ、お話ししたいと思っています。 また、地域のお役所などにも助けてくれる場所はあるかと思います。 助けてもらう、支えてもらう経験が「ない」から、「ある」に変わる瞬間がたくさん増えるのではないかなと思います。 2) 「ありがとう」を伝える なにかしてもらったら、「ありがとう」と、心から伝えてみませんか。 もちろん、おすしさんは「ありがとう」を伝えている方だと思うのです。 ただ、これは私だけかもしれませんが、私は具合が悪い。だから、「やってもらって当たり前」と「ありがとう」をさぼったことがあります。 その結果、大切な人が去ってしまった寂しい過去を経験しています。 人は「ありがとう」がないと寂しいし、あるととても嬉しいのです。 温かい気持ちをプレゼントする気持ちでこれからも、「ありがとう」を伝えてみませんか。 ありがとうは「有難し(あることは当たり前ではない)」がもとになっています。 「ありがとう」を言うとき、私たちは「ない」ではなく「ある」世界を見ています。 このように「ありがとう」を心から言う機会を増やすと、人との関係も暖かいものになり、自分自身の不安も少しずつ減っていくのを感じたりするものです。 3) 目の前の人の笑顔や喜びを増やそうと意識してみる 具合が悪くて助けてもらうことが多いと、「ありがとう」を言う機会が増えていきます。 ただ、「自分ばかり言わなきゃ」と思うと、しんどくなるのも私たちの素直な心理です。 そのときこそ、おすしさんが「ありがとう」を言った結果、目の前の人が喜んだり、笑顔になった瞬間を、意識して見つけようとしてみませんか。 また、困っている職場の人がいたら、ちょっとしたことでいいので、手を差し伸べてみる。 人に「ありがとう」と言ってもらう機会を増やしてみる。 このように、目の前の人の笑顔や喜びを増やそうと意識してみませんか? きっと、誰かの喜びが、おすしさん自身の喜びにもなるのだと思います。 ありがとうや笑顔の輪が広がることで、支えてくれる人がいない世界から、「つながっているのかも」と、感じられる瞬間が増えるかもしれません。 5. 最後に不安を抱えながらも前を向こうとしているおすしさんの姿は、まるで、美しいお寿司のようです。 苦しい現実(シャリ)の上に、「一生懸命生きる姿」や「前を向きたいという願い」という輝き(ネタ)を載せ、私たち周りの人に暖かい気持ちや希望を見せてくださっています。 私はお寿司が本当に大好きですが、おすしさんという存在も、まさに同じように、とても尊いと感じています。 たしかに目の前には辛く厳しい現実があるかもしれません。 でも、おすしさんは「それでもすでにたくさん乗り越えて生きてきた」力を持つ方です。 その力は、これからもおすしさんの人生を、元気に具合よく前を向かせてくれると私は思っています。 私も、おすしさんの不安が少しでも和らぎ、前を向いて生きられますよう、心から願っています。 おすしさん、ご相談いただきまして、本当にありがとうございました。 |