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Lecture.764-4

ココロの「弱さ・欠点」の扱い方(4)〜あなたの弱さを受け入れていくアプローチ〜

講師:浅野寿和

3回にわたって今回は「弱さ」についてお話をしてきました。自分の弱さはやはり受け入れがたい部分があり、弱さを受け入れているつもりでも心の中で否定していたり、隠したくなったりといろいろですね。ただ私達は「私たちは自分が感じたいように感じ、聞きたいように人の話を聞いている」部分があります。それはあなたが意識で望んでいるものかどうかは別として、心の中で感じているように感じたいし、聞き取りたいと思っているものです。だから、あなたが自分の内面で自分の弱さを嫌い、否定するという部分を変えることができれば、あなたの生きている環境や、感じたい感覚、聞こえてくる言葉も徐々に変化させていくことができるのですね。

Keywords
弱さ 受け入れる 自己承認 感謝 許し 

■さて、3回にわたって今回は「弱さ」についてお話をしてきました。

どこかあなたの中に弱さを嫌ったり受け入れられない感覚があると、それだけでいろいろとうまくいかないことが出てくる。しかし弱さ自体は嫌うべきものではなく、あなたの長所にも、人に愛させる部分にもなり得るというお話でした。

ただ、往々にして私達が弱さを嫌い隠そうとするだけでどこか孤独になりやすいものなのかもしれません。自分の内面を見せず隠し過ぎてしまうことが当たり前のようになってしまうこともあります。

「私たちは自分が感じたいように感じ、聞きたいように人の話を聞いている」部分があります。それはあなたが意識で望んでいるものかどうかは別として、心の中で感じているように感じたいし、聞き取りたいと思っているものです。


たまにこういった思いにかられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

どこかあなたが落ち込んでいたり、うまく物事が進んでいない時に、家族や友達、恋人などに「相手に好きでいて欲しい」と思った時に、「私って、ちょっとダメだよね?迷惑になってない?そう思ってないかな?」とあえてネガティブな思いをぶつけて、相手に否定してもらいたいという思いに駆られること。

心理学では否定的肯定法と言いますが、自分のネガティヴな感覚を相手に打ち消して欲しいと思い、そのことで相手の気持ちを確かめて安心したいと思う感じです。

もちろんあなたの心が元気であれば、こういった発想にならないこともあると思うんです。

でも、どこか落ち込んで自分の弱さをダメだなと思っていると、つい悪気なく相手に対して「自分の中のイライラや不信感」をぶつけてしまいやすいんですね。

もちろん、最初のうちは相手も「そんなことないよ」と受け入れてくれていても、それがずーっと続けば、相手もウンザリしてしまうかもしれません。それはあなたがネガティヴで弱さがあるから、相手にウンザリされるのではなく、あなたがずーっと弱さを嫌い、相手に不信感をぶつけるようなコミュニケーションを使い続けた結果だと考えることができないでしょうか?


このように、自分で自分の弱さを嫌っていれば、どこかあなたの心の中にある弱さに対する否定感に沿って、自分の発想や思い、人を見る目が培われていくものなんですね。

だから、あなたが自分の内面で自分の弱さを嫌い、否定するという部分を変えることができれば、あなたの生きている環境や、感じたい感覚、聞こえてくる言葉も徐々に変化させていくことができる、ということになります。


■それでは、自分の弱さを受け入れてOKを出していくアプローチについてご紹介したいと思います。


○最初は弱い自分が嫌だ、からスタート。

そもそも弱い自分を最初から大好きなんて人はいませんよね。弱さを受け入れるって勇気が必要です。だから、どこか私達が成長し、オトナになってから、選んで一つ一つ受け入れていくものが弱さではないでしょうか。

ただそう考えると、子供のような気持ち、例えば、自分や周囲に癇癪のような気持ちを持っていたり、怒りを向けている状態ではなかなか受け入れられませんよね。

でも「弱い自分を嫌っちゃダメなんだな、よし、では弱い自分を好きになろう!・・・でもできない、そんな自分がダメだ。」となってしまっもまた本末転倒ですね。

まずは「私は弱い自分が嫌いなんだな」と認識することからスタートです。そうなんだ、嫌いなんだ、と理解する。嫌いにならない努力や自分の弱さを必死に否定するのではなく、です。

そして今以上の自分になっていくために、今より楽に生きるために「いつからこんなに自分の弱さを責めるようになったんだろう・・・」と考えてみる。

あぁ、弱くていいんだよね、そこまで責める必要なかったよなぁ〜と思えたらしめたものです。


○私達は完璧じゃないから、それでいい。いつも自分なりに頑張っていると自分に伝えましょう。

そもそも私達が毎日生きているということは、様々な状況や制約条件の中にいるということでもあります。

その中で自由のきかないこと、致し方のなかったこと、一人の力ではどうすることも難しかったこと・・・悪く見ようと思えばいくらでもそう思える出来事はあり、また私達はそう見ようと思えば思えるだけの不完全さをどうしたって持っています。

ただ、これもまたあなたがその時々の「ココロの状態」で「見たいように、見えるように見てきた」という部分も多くあると思うんです。

もし、あなたが何もできなかったとしても、そんな自分が弱いと感じたとしても、それはそれでベストを尽くしたことになるのかもしれません。自分の弱さが顔を出し、諦めてしまったり、手放してしまったりすることにも、何かそうせざるを得ない何かしらの理由があったのかもしれません。

だとすれば、あなたの弱さがあったことだけが、決して責められるものではありません。

自分を責めたいと思う気持ちもあるかもしれません。が、そこには常に責めない選択もあるのです。

この「選択」の力こそ、私達のもつ大きな才能です。

ミスは修正を求められるだけ、そう私達は考えています。

もしあなたの中に今、受け入れがたい弱い自分がいれば、それは愛し愛されるために存在しているのかもしれません。

そう思えたとき、きっとあなたは自分を責めることをやめて、自分の弱さにOKを出し、自分を許すことができるでしょう。


最後になりますが、弱さが嫌いとお感じの方ほど、毎日一人で頑張っていたり、悩みを持つと一人で考えこんでおられる傾向が強いものです。

どこか自分の弱さを露呈する際、それだけでとても強い怖さを感じたり、相手に拒絶される怖れ、相手に申し訳ない思いを感じることもありますからね。

そして、自分の弱さを否定すれば、そこには罪悪感や申し訳無さのような感覚が生まれます。

あなたが弱さを誰かに開示する時、この申し訳無さまで相手に持ってくと考えれば、お互いに気分のいいものにはなりませんよね。

ただ、あなたが自分の弱さを過剰に責めていなければ、実は相手もそんなに悪意を感じないものです。

感情はそもそも「共鳴」するものですから、あなたが悪びれず、怖れずに自分の弱さをただそのまま認めることができれば、相手もあなたの罪悪感や申し訳無さをあまり感じなくて済むようになります。心苦しさがあまり伝わらなくなるんですね。

実は自分を責めている度合いだけ、その苦しさも違和感も相手に伝えてしまうというのが、私達の感情の不思議な影響の一つなんですね。


以上、皆さんの参考にしていただければ幸いです。

(完)


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