お問合せカウンセリングサービスって?サイトマップトップページに戻る
 
Lecture.708-3

コンプレックスを解消して恩恵に変える方法(3)〜コンプレックスのもっと深いところのに解決のヒントがある〜

講師:根本裕幸

コンプレックスを作る背景には身近な人との関係性(比較や競争)が関係していることがあります。
それならば、その関係性を変えなければ、コンプレックスもまた解消されないのです。
なぜ、そのコンプレックスを持つようになったのか、はとても大切な解消方法と言えるのです。

Keywords
コンプレックス 思い込み 競争心 手放し オープンさ

●コンプレックスのもっと深いところのに解決のヒントがある。

ある主婦のDさんは「主婦なのに家事が苦手。特に料理と掃除が全然ダメ」と自分を責めておられました。
もともと片付けられないのがコンプレックスな上に、料理も味付けに全然自信がなくて何度も料理教室に通ったそうです。でも、全然うまくならないんですね。

「妻たるもの、家のことはちゃんとしなければならない」

彼女の中にはそんな強い思い込みがあったんです。
なぜなのでしょう?

Dさんのお母さんはそれこそスーパーウーマンでした。
フルタイムで仕事をし、その上、家事も完璧にこなすお母さんだったんです。
忙しく仕事をしながらも、家はきれいだし、毎食手作りのご飯がテーブルには並び、Dさんがクラブ活動を始めたら、朝早く起きてお弁当までちゃんと作ってくれました。

Dさんにとってはそれが「妻・母の基準」になってしまったのです。
だから、お母さんのようにきちんと家事ができない自分を責めるようになったのです。

ということは、彼女の場合、家事ができない、というコンプレックスの原因は「お母さんとの競争」ということになるんです。
だから、もし彼女が料理がうまくなり、片付けができるようになったらそのコンプレックスは解消されるのでしょうか?
いいえ、おそらくまた違う要素でお母さんと自分を比較し、ダメなところを見付けて来てコンプレックスにするはずです。

すなわち、Dさんにとっては「お母さんとの関係」を癒すまでは、コンプレックスを何かしら持ち続けなければいけなくなるのです。

カウンセリングではお母さんとの関係を掘り下げて行き、その関係性を癒すようなセッションを幾度か持ちました。
「ありがたい」と思う一方で迷惑と感じていたこともあれば、そんなお母さんのことを尊敬し、大好きだと感じているのも事実。
でも、絶対越えられない壁としてお母さんを認識し、それがコンプレックスの原因になっているのでした。

お母さんを許していくプロセスと並行して、いくつかのチャレンジを彼女にして頂いたんですね。

その一つは、お母さんに自分のそのコンプレックスを打ち明けることでした。
これは競争を手放し、負けを認めることで、そこから自由になることを意味します。

勇気を出してお母さんにそのことを伝えたら、お母さんに大笑いされたそうです。
「私は好きでやってたのよ。仕事を続けたいってお父さんに言ったら、家のことをちゃんとすることが約束って言われたから、家のことも頑張ったけど、もともと家事も好きなのよ。ママが料理やお裁縫が好きなこと、あなたもよく知ってるでしょ?私とおんなじようにしなくていいのよ。DちゃんはDちゃんらしくすればいいのよ」と。

その話を聴いたDさんは「拍子抜けして脱力した」と言います。
何を今まで無理して頑張って来たんだろう、と。

そして、もう一つのチャレンジはご主人へ“お願い”することです。
「家事をきちんとしてこその妻」と思っている彼女は、それがちゃんとできていないことで、自分は妻失格であると烙印を押していました。

でも、ご主人はずっと一緒にいてくれるのです。
「ありがとう」と言う感謝の気持ちと共に、「家事がちゃんとできない自分でも奥さんにしてくれますか?」とお願いすることを課題にしました。

これ、意外に難しいんですね。
分かっているんです。「Yes」という答えをもらえることを。
でも、それは自分が本当にダメな人間になるような気がしてなかなか許せなかったのです。

でも、これを読んでる皆さんは彼女がどれくらい頑張り屋さんか分かりますよね。
本人はなかなか受け取れないのですよね(笑)

そして、そういうところも認めつつ、ご主人に告白です。
直接言うのは恥ずかしいからと手紙を書いてもらいました。

そして、またご主人からも大笑いされることになったのです。
というのも、ご主人、料理好きなのです。そして、何よりもアイロンがけを愛し、家電マニアゆえ、各種掃除機・洗濯機にも精通する人物だったのです。

元々積極的に家事をしてくれたご主人だったのですが、奥さんはそれを「申し訳ない」と罪悪感にしてしまっていたのです。
ただ「ありがとう」と受け取って感謝すれば良かったのに、コンプレックスがそれを阻害していたのです。

それ以外、ご主人は意気揚々とキッチンを占拠し、朝晩の食事を作ることはもちろん、暇を見つけて常備菜、燻製、味噌作り、梅干し・ラッキョウ・ぬか漬け等に勤しんでいるようです。

そして、ご主人が料理をしている間、彼女は向かいのテーブルに座って晩酌をしながら、ご主人とあれこれと会話をするようになりました。

「ふつうの夫婦と逆ですよね。でも、それが私たちにはちょうどいいって気付いたんです。」

彼女は料理がうまくなったわけでも、掃除ができるようになったわけでもありません。
でも、幸い彼女にはそれを得意とするパートナーがいました。
思い込みや競争心は「ルール」「観念」「意地」「プライド」を作って、不自然な関係性を築きます。

ただ素直に感謝して受け取るだけで、関係性はグッと変わるし、自分も断然楽になるのです。

さて、Dさんは「たまたまそういう夫に巡り合えただけ」なのでしょうか?
特別なのでしょうか?

パートナーシップはバランスを取り合うものです。
あなたが苦手とするところは、彼の得意なところである可能性も高く、また、別の方法(たとえば、家事代行を雇うなど)で解消できることもあるのです。

コンプレックスを克服するためにかける膨大なエネルギーとお金を考えれば、今の自分自身を受け入れ、苦手なところを誰かに頼む方がずっと楽になれるのです。

>>『コンプレックスを解消して恩恵に変える方法(4)〜他人のコンプレックスを癒す方法〜』につづく

関連する講座へのリンク集

123.コンプレックスの心理〜劣等感と自己嫌悪〜
164.許しと手放しの心理学
264-1.執着を手放して自由になろう!(1)〜執着をなかなか手放せないのはなぜ?〜
480-1.幸せを作るスキル 競争を手放す編(1)〜競争に勝つ!それこそが人生?〜

この心理学講座をメールマガジン『まぐまぐ』で購読しませんか? (マガジンID:0000100067) サンプルはこちら
◆購読
◆解除
Powered by
まぐまぐトップページへ

●すぐに役立つ心理学が「耳」で聴けます!>>>心理学講座音声配信サービス きくまる
当社のカウンセラーが各種講座で話したレクチャーの内容を録音。
講座の臨場感そのままに、時には笑え、または、胸がじーんと熱くなり、なるほど!と目からうろこが落ちる話が満載!

ダウンロードサービス きくまる

●カウンセリングを使ってみませんか?(初回無料電話カウンセリング/面談カウンセリング/電話カウンセリング有料コース)

カウンセリング予約センター>>>
   06-6190-5131 (受付時間:12:00-20:30/月曜定休。月曜祝日の場合は翌火曜日)

無料カウンセリングのご案内・・・90名以上のプロカウンセラーとの初回無料電話カウンセリング!
面談カウンセリング、電話カウンセリングセットコースのご案内
カウンセリングルーム(東京/大阪/名古屋/福岡/高崎/前橋)のご案内

●心理学講座をライブで体験!!(心理学ワークショップ)
弊社人気カウンセラーが講師として登場!心理学ワークショップは、東京/大阪/名古屋/福岡で毎月開催中!
心理学ワークショップ

●取材・執筆・講演・研修・企画などのご依頼・ご相談は・・・
TEL:06-6190-5611/ FAX:06-6190-5612 / E-Mail(お問合せフォーム) よりお願いします。
※過去の雑誌・テレビ・ラジオ・講演会などの実績につきましては「会社案内ページ」にて紹介しています。
私達がお役に立てることがございましたら、ぜひ、ご相談下さい!

●リンクフリーですが、記事の無断転載を禁止します。

 

>心理学講座の目次へ戻る<

■ カウンセリングサービス ■
カウンセリング予約センターTEL:06-6190-5131 / 06-6190-5613 :: TEL 06-6190-5611 :: FAX 06-6190-5612
〒153-0041 東京都目黒区駒場4-6-8 : : 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町1-23-17-602(郵便物はこちらへ)
電話>月曜定休12:00〜20:30 :: FAX / E-Mail>無休24時間受付  collaborated by 神戸メンタルサービス(資) & カウンセラー養成スクール