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Lecture.621-3

理想の自分と今の自分〜向上心と幸せの条件〜

講師:根本裕幸

理想の自分を作る理由には、自分をもっと高めたい、という「向上心」や、こうすればもっと幸せになれるという「幸せの条件」が原因の場合も少なくありません。
これはデキるビジネスパーソンや愛情深い奥様などにも多いのですが、その向上心がかえってプレッシャーになってしまうようなパターンです。
こうしたケースでは、自分を受け入れ、認め、そして、日常にできるだけ感謝の気持ちを持つことをお勧めしています。

Keywords
向上心 自己承認 幸せの条件 自己承認 感謝


さて、理想の自分を作ってしまうのは必ずしも、そういうネガティブな理由だけではないことも分かってきます。
その一つは「向上心」がもたらすもの。

もっといい仕事をしたい、もっと家族に笑顔を与えたい、もっとクライアントを喜ばせたい、もっといい恋をしたい・・・そんな向上心が理想の自分を作り出してしまうのです。

これは「デキる人なんだけど、デキる自分が受け取れない」という方によく見られる傾向です。

例えば、一回目にご紹介したAさんのケース。
(再掲)「もうこの仕事に就いて10年経ちます。十分独り立ちして、取引先とはもちろん、部下とも信頼関係を築いてなきゃいけないんですが、私はそこが足りないんです。今度、組織横断的なプロジェクトに入れていただいたのですが、どうも、コミュニケーション力に自信が持てなくて。」

彼が仕事がデキる人間であることは組織横断的なプロジェクトを担当することになったことで想像が付きますよね。
でも、理想の自分と戦う彼にそれを伝えても、きっとつれない返事が返ってきます。
「自分が選ばれたのはたまたまです。」「そんな力はないんですが」等々。

彼は独り立ちしたいし、円滑なコミュニケーションがしたいし、取引先だけでなく部下とも信頼関係を築くことが大切だと思っています。

それって素晴らしいことだし、向上心だと思うのですよね。
ところが逆にそれがプレッシャーになってしまってるわけです。

こういうタイプの方にとって、自分の能力を知る、受け取ることはものすごく大切です。どんどんストイックになって逆に能力を発揮しにくくなっていくからです。
それは強いジレンマになりますよね。
けれど、受け取ってしまうと自分が天狗になるんじゃないか?周りから調子に乗ってるってバカにされるんじゃないか?って恐れが強くあって、なかなか受け取れないのです。

私自身も似たようなところがあるので、気持ちもよく分かりますし、また、応援したくなります。
だから、カウンセリングではすごく褒めます。
Aさんにとっては「褒め殺し」に聞こえるみたいですけどね(笑)
その時、「受け取ってください」とは言いません。なかなかできませんから。そのかわりに「知っといてください」「覚えておいてください」って伝えるようにしています。

このパターンはやはり仕事の世界で強く出やすいようです。
一回目に紹介した例でいえばフリーでお仕事をされてるCさんも同じパターンですよね。クライアントによりいいものを提供したいという向上心が理想の自分を作り上げてしまう例です。
特にフリーでお仕事されていると自分の座標は見極めにくいものですから、なおさら理想に追い立てられるのかもしれません。

また、「(自分が作った)幸せの条件」に基づいて理想の自分を作り上げることがあります。

前回挙げた例でいえば、主婦のBさん。
(再掲)「母親は家庭の太陽であれって言うでしょう?でも、私、全然、笑えなくて。家事だって十分できていないと思いますし、夫や子供たちに申し訳なくなります。昨日もなかなか宿題をしない上の子にガミガミ怒ってしまって自己嫌悪でした。」

家族を幸せにしたい、家族の笑顔を見たい、みんなで幸せになりたい、という思いが強いことが伝わってきますね。
だから、どれくらい家族を愛しているのかがよく分かります。

Bさんにとって「幸せの条件」とは「私が笑顔でいること。家事をきちんとすること。子供に優しくすること」なのかもしれません。
自分が今、十分幸せでないのは、その条件を満たしていないから、という考え方です。

でも、それ、はっきり言って間違ってると思うんです。だから、カウンセリングでは、こんな風に伝えることが多いですね。

「ご家族のこと、とても愛していらっしゃるし、守ろうとされてますよね」

と。そして、

「何よりも大切なのはその愛をいつも感じていることではないでしょうか。」

と続けます。

家族を愛しているから、もっと幸せになって欲しくて、理想の自分を作ってしまう・・・なんか切ないなあ、とも思います。

この「幸せの条件」が生まれる背景には、育った環境が影響していることが多いんですね。
だから、Bさんのお話を聞くとどうしてもご両親のこと、特にお母さんのことを聞きたくなりますし、「母親は家庭の太陽」ってどこで学んだのかを知りたくなります。
お母さんとの関係がこの思いを強くしてるんじゃないか?と推測するからです。

そして、今の自分の生活の中に「愛」、そして、「幸せ」を感じていくことが大切です。
自分を否定するよりも偉大なこと、それは自分の価値を受け取ること。
きっと今の生活の中に幸せを見出すことって可能だと思うんですよね。

こうした向上心や幸せの条件から理想の自分を作り上げてしまう方の場合、今の生活の中にある幸せを受け取るために、毎日できるだけ感謝の気持ちを意識することをお勧めしています。
仕事があること、できること、家族がいること、応援があること、どんなことでも構いません。
その生活を送れることに感謝の気持ちを持つことで、地に足が着くようになります。
そして、自分なりにベストを尽くしていることを、自分で褒めてあげることをお勧めしています。

「私、偉いなあ」「なかなかやるよなあ」「がんばってるよなあ」
感情を伴わなくてもいいので、そんな言葉を意識的に声に出して言ってください、とお願いしています。

>>『理想の自分と今の自分〜理想の自分をヴィジョンにする〜 』につづく

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