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Lecture.506-3

パートナーシップ・コミュニケーション(3)〜話し合い(対等性)の難しさ〜

講師:根本裕幸

前回、前々回を踏まえて、いよいよお互いが対等に向き合えるコミュニケーションについてお話したいと思います。カウンセリングでも「パートナーが向き合ってくれない」「話し合いができない」というご相談をたくさん頂くのですが、現実的に対等に向き合うことってとても難しいところがあるのです。お互いの思いを受け入れ、理解し、共有していくわけですから成熟さも求められるからです。

Keywords
対等性 向き合う 話し合い 理解と受容 成熟さ


●テーマ3:話し合い(対等性)の難しさ

「彼がちゃんと向き合ってくれなくて、話をしようとすると、すぐに逃げちゃうんです」
「自分はちゃんと話し合おうって思ってるんですけど、彼女がすぐに泣いてしまうので話し合いにならないんですよ」

そんなカウンセリングもたくさん経験してきました。
そのたびに「話し合い」の難しさを痛感するんですね。

それは「相手が向き合ってくれない」ではなく、「お互いが向き合えない」という問題だったりするんです。でも、自分はちゃんとしようとしてるつもりなので「相手が向き合ってくれない」と感じてしまうだけなのです。

「話し合う」ことは正しいことで、必要なこと、と私たちはどこかで思ってしまうのかもしれません。

だから、それに応じない相手が間違ってる・・・と再び“正しさの論理”を持ち出してしまうんですね。

でも、それは前回お話したようにうまくありません。
むしろ、お互いの関係性を悪化させることの方が多いでしょう。

“話し合う”というのは、話をする、だけではなく、“合う”ことが大切なんですね。
しかも、ただお互いの言い分を“言い合う”というのとはちょっと違いますよね?
理解したり、成長したり、発展性のあるものであって欲しいと思うのです。

でも、これはほんと難しいんですね。

多くの大人にとって話し合いとは「お互いの意見を素直に出し合い、そして、相手の意見にも耳を傾け合って発展的な話をしていくこと」のように定義されてると思うのですが、それが事実上の“建前”になってることが少なくないんです。

例えば、女性に多いパターンとして、「一方的に私の話を聴いてもらって、私の気持ちに理解を示してもらい、かつ、自分の考え方を改めてもらうためのもの」になってることもあるんです。つまり、間違った彼を糺すための“話し合い”ですね。
そうすると、現実的にはこの場は“取調室”もしくは“裁判所”のような雰囲気を醸し出します。男性が、女性からの多少の怒気を含んだ「ねえ、ちょっとだけいい?」にドキッとするのはそのせいです。

あるいは、「自分の主張を相手に受け入れさせるための、いわば、ディベート的な機会」になっていることもありますし(これは男性に多いです)、あるいは、じっと黙ってその場にいることが事実上の“話し合い”になってる方もいます(これも男性に多いです)。
すなわち、「自分が立てた企画を会社に通すためのプレゼンの場」だったり、「この場さえ、凌げば何とかなる」とまるで「ミスをして怒らせた取引先の会社に頭を下げにしている状態」だったりするのです。

“話し合い”がお互いの関係性をより良くするものならば、もっと成熟した意識が求められるんです。

・お互いの考え方、価値観の違いを理解し、受け入れる。
・相手の言葉の使い方、その意味について理解し、受け入れる。
・相手の言葉、気持ちをできるだけ理解しようとする。
・相手が理解できる言葉を使い、相手のペースを尊重しながら話をする。
・根気強く続ける。

あっ、あたしには無理!って絶望しないでくださいね。
難しいことのように思いますが、意識していないだけで、私たちは案外、それに近いことを普段やってるはずなんです。
「相手の気持ちを理解しよう」としてた時期もあるでしょう?女性ならば「彼の考え方の癖」とかよくご存知でしょうし、男性でも「彼女は世間体を気にするけれど、二人きりになるとすごく甘えてくる」などの性格を分かってると思うのです。
それに、ビジネスシーンでは、こんなこと、日常的にやっていませんか?

だから、できないことではないんですね。
でも、恋人同士ってどこかで「甘え」が出てくるんですね。甘えることが悪いわけではありません。前回も出てきた「自立の依存」という部分なんです。

だから、このレベルにおいて“自分を変える”“自分を成長させる”という意識がとっても大切なんですね。

さて、こうした夫婦の話し合いの現場にカウンセラーとしてお手伝いさせていただくことがあります。
そのとき私たちカウンセラーは、まるで“通訳”のような立ち回りをします。

「今奥さんが言いたかったことって『私は寂しかったし、辛かったし、そういう気持ちを分かって欲しい』ということではありませんか?なかなか我々男性は理解しづらいんですけど、女性はそういう“気持ち”が大切なんですよ。」

「そうですね。確かに浮気をしない、と言うお気持ちでいらっしゃることは間違いないと思うんです。でも、そうした事実や約束だけでは、なかなか奥さんと言うか、女性は納得できないんですね。だから、あなたの正直な気持ちを聞きたいんだと思うんです。浮気をして悪かったと思うっておっしゃってましたよね?今更そのことを振り返るのはイヤかもしれませんけど、きっと苦しかったでしょう?そのお気持ちを改めて話していただけませんか?それに、今のお話から奥さんへの愛情もヒシヒシ伝わるんですね。でも、それをはっきり言葉と態度で奥さんは聞きたいと思うんです。だから、それも一つ、お願いできませんでしょうか。」

「ご主人とっても不器用な方ですが、今、ご主人の表情が何を訴えてるのか、奥さんなら分かりますよね?彼ってね、こんな風に表現される方なんです。言えないんですよ、好きとか、愛してるとか、ごめんとか。でも、思ってないわけじゃないって、今、分かりますよね?」

「奥さんの気持ち、伝わってきますよね。どれだけ必死に頑張ってたのか。あなたのことを気遣って我慢してくれていたのか。それって愛情ですよね。奥さんって、ふだんはきついこと言ってますが、そういう大事なこと、なかなか言えない方ですよね?でも、ね、分かりますでしょう?これだけ熱い思いが奥さんの中に、ちゃんとあるんです。」

 

>>『パートナーシップ・コミュニケーション(4)〜私の中の“愛”を伝える〜』につづく

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