24時間365日は万人に対して平等に与えられるものですが、それをどう使うか、人によって様々ですね。
特に仕事している人にとっては切実なテーマではないでしょうか。
今回は、単なるスケジュール管理ではなく、私たちの認知や行動パターンがどのように時間の使い方に影響を
与えるかについて考えてみたいと思います。
時間の使い方を非効率にしてしまう心理的要因としては、以下のような事が挙げられるのではないでしょうか。
多すぎる目標と意識分散
目標が多すぎると、それぞれに注意を払わなければならない分、意識は分散しがちになります。
言い換えると一つ一つに注ぐエネルギーが小さくなってしまう分、それぞれのタスクがあまり進まないと言うことになります。
例えば、一つのことに取り組んでいても、隣が気になって集中できない、やがてその隣のことに手をつける、そして更に隣が気になると意識はそちらへ・・・と言うような事を繰り返し、終わってみれば結局どれも大して進んでいなかった・・・。
このような事を経験されたことはないでしょうか?
また、選択肢が多すぎると決定に時間がかかる「意思決定の麻痺」に陥りやすくもなります。
言い換えれば、時間をうまく効率的に使うには、意識の分散を防ぎ、選択肢が多すぎることで決定に時間がかかる「意思決定の麻痺」に陥るリスクを避けるため、選択肢を絞り込みゴールを明確に設定しておくことではないかと思います。
つまり、タイムマネジメントする際に意識しておくべきポイントとして考えられるのはでないでしょうか。
ゴールに到達するために
目標やゴールが設定できたら、次にそこに辿り着くための道のりを明確にする必要があります。
自分がどうしたいのか?何をしたいのか?頭の中で漠然としているものを書き出してみましょう。
ゴールまでの道のりを明確にするためには、頭の中にあることを漠然としたままではなく、よりクリヤーに各ステップでやることを具体的に決めることです。
ゴールに辿り着くために、具体的に何をしたらいいのか?そのために何をしたらいいのか、よりステップを細分化するほど具体性は増していきます。
時間の見積もり
「自分はこの作業にどれくらいの時間を使うのか?」を正確に見積もるのは難しく、たいてい予想より時間がかかることが多いです(私の場合は大抵見積もりの2倍かかっています[泣])。
例えば、各ステップを細分化することで「進捗の可視化」がしやすくなり、時間管理の精度を高めることにつながるかもしれません。
これはゴールまでの道のりを描くこととも通じているかと思います。
最後は目標達成への意識
ここまで、目標の選択、道のりについてお話ししてきました。
これまでの部分は計画を表していますが、最後はそれを実行(目標に向かって動いていくこと)に移すステージとなります。
実行に移す際には、目標やゴールに到達することに自分が積極的に関わること、つまりコミットすると言うことが非常に重要になります。
1. プレコミットメント(事前の約束)
人は「先に決めたこと」に従いやすい傾向があります。
例えば、「この作業を午前中に終える」と事前に決めることで、目標達成への意識が高まります。
これは「自制心の強化」にもつながります。
2. 時間ブロッキング
心理学的には「作業を始めるまでが一番難しい」と言われています。
そこで、カレンダーや手帳に「この時間は○○に集中」とブロックすることで、作業開始のハードルを下げられます。
特に「朝のゴールデンタイム」を活用すると、生産性が上がりやすくなります。
3. タイムリミットの設定
「締切があると集中できる」というのは「パーキンソンの法則」と関連があります。
仕事やタスクは、与えられた時間いっぱい使ってしまう傾向があるため、意識的に短めの締切を設定すると、スピード感を持って行動できます。
まとめると、目標を絞り、道筋を定め、その道筋をたどり達成することに自身が関わるという意識が、言い換えれば目標達成に積極的に関わろうとするマインドセットが定められた時間内にアウトプットを出していく上での重要なファクターとなると言うことです。
何かの参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。