心理法則あれこれ(その3)

神戸メンタルサービスの平です。

さて、先日、2週にわたって“心理法則”をご紹介したところ、思いがけずご好評をいただきましたので、今回は続編をご紹介していきたいと思います。

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心理法則 8

人への疑いは、自分への疑い

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「彼は浮気するんじゃないかしら」

「私を愛してくれる人などいない」

たとえば、こんなふうに思うとき、あなたが疑っているのは彼氏などまわりの人のことではありません。

あなたがほんとうに疑っているのは、「こんな自分が愛されること」であるようです。

どんなに素晴らしい人と出会い、その人がどれだけあなたのことを愛してくれたとしても、あなたが自分を罰しているかぎりは、その人の愛を信じることはできないのです。

 

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心理法則 9

ラスボスは親

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私たちはさまざまな人に対し、やさしくしたり、愛したりすることができます。

ところが、唯一、やさしくすることのできない相手‥‥、それがじつは親ということができそうです。

その理由は、「子どもを愛してくれるのが親の仕事、愛されるのが子どもである私の仕事」という思い込みが子どものころからできあがっているからです。

そして、親が年老いて弱っていったときに、「なんでこんなこともできないの?」などと辛辣なことを言ってしまうこともしばしばあります。

それは、「あなたが弱ってしまうと、私が面倒を見てもらえないじゃない!」という依存心からくることが多いようです。

そんなあなたが親にやさしくすることができたなら、それはゲームのラスボスの攻略に成功したようなもの。

そうなったらもう、あなたがやさしくできない人など、この世にほとんどいなくなるといってよいでしょう。

 

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心理法則 10

女性がお化粧やファッション、整形などにこだわる気持ちは認めてあげよう

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女性たちはなぜ、お化粧やファッション、さらに整形などにこだわるのでしょう?

それは、自分を好きになろうと努力する気持ちから来ているといわれます。より美しく、素晴らしくなることにより、自分を好きになることができるようなのです。

そんな女性に、もしも、「美容やファッションにそんなにお金をかけなくても」と否定するようなことを言ってしまったとしたら‥‥?

彼女は自分が美しさを表現することをあなたに邪魔されたように思い、ケンカになることが多いようです。

 

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心理法則 11

証明しようとするのは、自分が信じていないこと

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たとえば、「痩せたい!」とがんばっている人の中に、痩せている人はほとんどいませんよね。

また、「ほーら、こんな難しい本を読んでいるんだぜ。おれって頭いいだろう?」と言う人がいるとしたら、むしろ、「自分のことを、頭が悪いと思っているのかな」とうがって見てしまいそうです。

ほんとうに頭のよい人なら、「頭いいでしょ」とわざわざ聞かないし、それを証明しようともしませんからね。

ほかにも、「私は嘘は申しません」と言う人ほど、自分が嘘つきだと思われていると認知していたりもするものです。

つまり、あなたが他者に対して証明したいと思うことは、じつは自分が信じていないことといえるようなのです。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。