あなたという個性

あなたはなにをしているときに心が躍りますか?

神戸メンタルサービスの平です。

日本人は没個性の民族だとよくいわれます。

「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、たしかに、協調性を重んじたり、人の目を気にしたりする人が多いといえそうです。

みなさんは、「タイタニック号の乗客を規律に沿って下船させる方法」というアメリカン・ジョークをご存じでしょうか。

国別に、どんな言葉をかけると効果的かという話なのですが‥‥。

アメリカ人の乗客には、「このようなときに冷静沈着にルールを守れることこそ、真のヒーロー、ヒロインの証だ!」と言うと、「もちろんだぜ!」と規律正しく行動する。

ドイツ人の乗客には、「みなさんルールを守ってください。規則ですよ、規則」と言うと、「規則ならば仕方がない」とルールを守る。

日本人の乗客には、「ちゃんとルールを守って整列してください。みなさんそうなさっていますから」というと、みんなと一緒であることが大事な国民なのでちゃんと整列する。

というわけで、ジョークの世界でも日本人は人と同じだと安心するといわれているのです。

しかしながら、男女関係を筆頭に、あなたがあなたの人生をあなたらしく楽しむためには、“自分の色”を出すことが必要になります。

かつての日本人には、「何歳になったら結婚する」、「何歳までに子どもをもつ」、「家庭をもって何年以内に家を建てる」といった基本目標のようなものをもっている人が多かったと思います。

一方、昨今は“個”を尊重する時代に変化しています。

あなたは、なにをしているときに心がよろこび、どんな人と一緒にいるときに心が躍るでしょう?

そこには理由がありません。

たとえば、「あの男はぜったいダメ。やめときな」とまわりの人に言われて、「そうだよね」と答えていても、ずっとあの人のことを考えてしまうこともありますよね。

それはもう、だれになにを言われようが、あなたの心が彼のことを好きだと思っているということでしょう。

あるいは、人から「そんなことのなにが楽しいの?」と言われても、楽しいものは楽しいですよね。

私は山登りが好きなのですが、「そんなデブい体で登山をするのはしんどいでしょう?」と人から言われます。

そんなときは、「はい、もちろんしんどいです」と答えるわけですが、そのしんどさよりも楽しさが上回るがゆえにまた山へと出かけていくわけです。

そんな話をすると、「平さんはMですか?」と聞かれるので、「いいえ、XLですよ」と答えるようにしているのですが‥‥。

大好きなことを、大好きな人と一緒にしているときはとても気分がよく、心が躍ります。そんなときのあなたは、ニコニコと笑顔があふれだし、よいエネルギーを放出しています。

彼氏ができて、まだだれにも言っていないのに、会社などで「どうしたの?? 最近、いいことあった? 男でもできた?」なんて言われるのもまさにこういうときなんですね。

つまり、「こうすると幸せだよね」という一般的な基準に照らすのではなく、大事なのは「どんなときにあなたの心が躍るか」であり、それでこそあなたのオリジナルな幸せが手に入りやすくなるのです。

たとえば、親から言われる幸せの基準は、いまからだいたい30年前の幸せのあり方といっていいでかもしれません。

私はいま、天職だと自分で思っているカウンセリングの仕事に就いていますが、私の親の時代には、この種の仕事は日本国内にはほぼ存在していませんでした。

そんな中、一部上場企業を辞めて、国内ではほぼだれもしていなかったヤクザな仕事をはじめようとしていたわけですから、もちろん親には心配されました。

が、当の私はうれしくてうれしくて仕方がなかったのです。そして、大好きなことだからこそ、どれだけ時間を費やしても苦にならず、がんばって取り組みますから、技術も向上していくわけです。

さて、あなたはなにをしているときに心が躍りますか?

だれと一緒にいるときに、あなたの心はよろこびますか?

そこには理屈はありません。まずは、自分自身の心の動きをちゃんと感じてあげるようにしましょう。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。