最近は、職場での労務管理が一昔前と比べて随分と厳しくなりました。
皆さんの職場ではどうでしょうか?
例えば、45時間を超過しそうだとか、60時間を超過しそうだとか、その場合には上司に申告しなければならないといった規則が色々とあるかもしれません。
実は、私は結構時間にはルーズな方でした。
だから、ここまで労務管理に厳しくなかった時代は信じられないくらい労務管理時間を超過してしまうことが日常的で、よく職場で怒られたものです(今なら完全アウトですね)。
ここまで極端なケースは別として、定時通りに帰ることは難しく、多少の残業は避けられないのも現実でしょう。
中には、仕事が趣味のような人もいるかもしれませんが、大半の方はそこまで趣味は他にお持ちではないかと推察します。
しかし、長時間に亘って仕事をしてしまう人は、そもそもなぜ時間をかけてしまうのでしょうか?
もちろん、作業の多さや、人手不足でやむを得ない場合もあるでしょう。
しかし、それほど過度な量でないにも関わらず時間をかけてしまっていることもあるかもしれません。
このような時、自分の意識はどのようになっているでしょうか?
もしかすると、仕事に時間を合わせているということはないでしょうか?
学校の試験や仕事には、必ず定められた時間や納期、期限があります。
これは、決められた時間内でしっかりアウトプットを出すという考え方だと思います。
その一方で、なぜかわからないけれど、いつも時間がかかってしまうのは、仕事に合わせた時間設定をしてしまっているからかもしれません。
時間に仕事を合わせるか、仕事に時間を合わせるか。
つまり、時間に合わせて仕事をするか、仕事に合わせて時間を決めるか。
この二つの考え方のうち、後者は「仕事に合わせて時間を決める」という意識になっている状態です。
もし、いつも時間をかけてしまっているということがあるとすれば、「仕事に合わせた時間設定」になってしまったはいないでしょうか。
まずは、自分が普段どのように考えているのかを少し意識してみましょう。
意識することで、仕事と時間との関係についての認知が分かると思います。
自分がどのように認知しているかが分かれば、その立ち位置から脱出できる可能性が出てきます。
筆者が小学校2年の夏休みに経験した悲劇を事例としてご紹介しましょう。
夏休みの宿題の日記を書いていました。
文字を書き間違えたので、消しゴムで消して訂正します。
そして再び描き始め、また間違えました。
しかし、さっきまで机の上にあったはずの消しゴムがありません。
そばにいる母にブーブー文句を言って逆に怒られしまい最悪の気分で探し続けてやっと見つけました。
どこにあったと思いますか?
なんと手に握っていたんですね。
それに気づかず延々1時間近く探し続けたと思います。
読者の皆さんにお伝えしたいのは、手に握っていることに気づかなければ延々と探し続ける行為が続き、握っていることが認識できれば探すという行為は止まるということなんですね。
このように、自分がどのような状態にあるかに気づくこと(認知できること)が、行動パターンを変える第一歩となるわけです。
まとめ
1. 固定観念からの解放
仕事に合わせて時間を決める固定観念があることに気づくと、その固定観念を手放すチャンスが訪れます。
自分が仕事に合わせて時間を決めていたことに気づくことで、その考え方を手放せます。
今の考え方を手放せれば、空いたスペースに新しい考え方、つまり時間に合わせて仕事をするという考え方が入る余地が生まれます。
2. 認知が変化したことにより得られるギフト=効率性と生産性の向上
時間に仕事を合わせるという認知の変化は、効率性と生産性の向上にも寄与します。
限られた時間内で仕事を完了させる必要があるため、優先順位を考え、効果的にタスクをこなす能力が高まります。
これにより、仕事の質も向上し、ストレスが軽減されることが期待できます。
3. ワークライフバランスの実現
時間に合わせて仕事を終了させるという認知の変化は、ワークライフバランスの実現にもつながります。
仕事のために生活を犠牲にするのではなく、生活と仕事の調和を図ることで、より充実した生活を送ることができるようになります。
結果として仕事の質の向上も期待できるのではないでしょうか。
認知の変化を通じて、固定観念から解放されて効率性を追求することは、バランスの取れた充実した生活を実現するための鍵となるのかもしれません。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。