心の世界には、”いつも現在進行形”という法則がある
神戸メンタルサービスの平です。
たとえば、あなたが高校生のときに大好きだった彼とデートをして、胸がキュンキュンするような夢を見たと思ってください。
目が覚めると、「わー、久しぶりにあの彼に会ってみたいなー! いま、どうしているのかな?」なんて思ったりしますよね。
そして、「でも、なんでいま、こんな夢を見てしまったんだろう?」と考えたりするでしょうし、人によっては、昔のボーイフレンドやガールフレンドに連絡をとってみようとする人もいるかもしれません。
じつは心の世界には、”いつも現在進行形”という法則があります。
前述の夢を心理分析してみると、いまのあなたは、結婚していたとしても、独身であったとしても、男女関係に「ロマンスが欠けている」という状況にあるということがいえそうです。
そして、心が「求む、ロマンス!」というシグナルを送っているようなのです。
あなたが結婚しているのだとしたら、現在のパートナーシップからロマンスが消えてしまい、マンネリやあきらめに支配されていることを表します。
いまのだんなさまではもうロマンスを感じることはできないだろうと思っているので、あなたの心はあの過去の時代のパートナーを引っぱってきて、ロマンスを感じさせているのです。
ちなみに、こんな夢を見た2週間後、たまたま同窓会があるなんてケースもたまにあるようです。で、「あの彼に再会できる」とときめきながら会場に行くわけですが‥‥。
残念ながら、高校時代はあんなにスリムで素敵だったサッカー部の彼が、いまやハゲでデブで昔の面影まったくなし‥‥で、一気に覚めたなどということは少なくないようです。
心の世界が”いつも現在進行形”の例としては、以前、私があるおかあさんから受けたご相談も挙げられます。
それは、「最近、娘から激しく攻撃を受けるんです。それも昔のことで‥‥」というものでした。
娘さんは美術系の高校に行きたかったのですが、両親とも普通科に進むことをすすめ、結局、彼女は親の言うことを聞く形で自分の夢をあきらめたんですね。
しかし、「進んだ高校はつまらなくて、やめたくてしょうがなかったけれど、パパとママがやめさせてくれなかった」とのことで、いまになってこの過去のことでおかあさんは責められているというのです。
現在、娘さんがなにをしていらっしゃるのかというと、それなりに有名な私立大学を出て、一部上場の企業で働いていらっしゃるとのこと。
それを聞き、私はこう言いました。
「いま、お嬢さんは会社を辞めたくて仕方がないのかもしれません。
でも、高校のときと同じように、会社を辞めるということは、ご両親の期待にそむくことだと思い、いやいやがんばっておられるのかも‥‥。
彼女の中に”ま、いっか、私さえがまんすれば”というパターンがあると、いま現在の欲求は抑圧されます。その代わりに昔のことを思い出して、文句を言っておられるのかもしれません」
カウンセリングからの帰宅後、相談者がこんなふうに言ったら、娘さんは泣き崩れたそうです。
「ひょっとして、あなた、会社を辞めたいと思ってる? あなたはもう子どもじゃないので、あなたの好きなように人生を歩みなさい」
その後、お嬢さんはイラストの専門学校に入学。すると、長い間消えていた笑顔が復活したそうです。
私たちの心は、ときとして過去のなにかを使って、あなたがあきらめていることや、自分に禁止している欲求を思い出させてくれることがあるようです。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!
(完)