親に愛されなかった誤解を解くことでパートナーシップが変わり始めるとしたら

今、愛されてないと不安を感じルーツが親との関係にある場合があります。
それが愛されてないと感じてもやむ得ないものだったとしても、実際には誤解だった場合も沢山あります。
愛されなかった誤解を解くために親を理解してみる、また、パートナーとの間にこの感覚が再現されていることに気づくという視点を持ってみましょう。

愛されてない不安が子供時代に感じたことの再現かもという視点

パートナーとのちょっとしたすれ違いや言動が、実は「今、目の前の相手」ではなく、「過去の親との関係」を想起させ、その誤解によって不安や怒りが生まれる、としたらどうでしょう。

◇親との関係で生まれた愛されなかったという誤解があるとしたら

例えば、親がいつもケンカしていたような場合を考えてみましょう。
両親がケンカばかりしていた、という場合、子供はただそれを見ているだけで心が苦しくなります。
なぜなら、子どもは両親どちらも大好きだからです。
大切な人同士が傷つけ合う姿を見るほど、つらいものはありません。

しかし、子どもは世界がまだ狭く、ものごとを自分基準でしか理解できません。
大人になった今なら「夫婦の問題」「二人の事情」と理解できても、当時の小さな心では理由を見つけられず、
「きっと自分のせいだ」「自分がいい子じゃないからだ」
と、自分を責めてしまうことがよくあるようなのです。

すると、
「私は悪い」「愛される資格がない」
という思いを抱えたまま、大人になってしまうことがあります。

そしてその誤解は、今のパートナーとの間で刺激され、
「愛されていないのでは?」という不安として再現されてしまうのです。

次に、両親の間に会話が少なかった場合を考えてみましょう。

世代によっては、夫婦の間で愛情表現を表に出すことが、とても恥ずかしい時代がありました。
人前で仲良さそうにするとか、子どもの前でスキンシップをしたり、気持ちを言葉で伝えるなんて考えられなかった、そんな時代もありました。

けれど、こうした大人の事情は、子どもには分かりません。
すると、
「お父さんとお母さんは仲がよくないのかな」
「愛し合っていないのかな」
と誤解してしまう場合があります。

実際には、夫婦だけの場面では互いを大切にしていた可能性もあります。
また、経済的に厳しい状況で、余裕がなかっただけかもしれません。
けれど、子どもにはそれを知る術がなく、
「私は愛されていなかった」
と結論づけてしまうことがあるのです。

◇親にも事情があった、と理解できた時に起こる変化

このように、子ども時代に感じた「愛されなかった」という思いは、
事実ではなく 誤解であることもあります。

そして、この誤解を解いていくために大切なのが、
「親にも親なりの事情があったのだ」
という視点を持つこと。

たとえケンカが多かったとしても、
それは余裕がなかっただけかもしれません。
本当は仲が良かったけれど、表に出さなかっただけかもしれません。
不器用な愛しか渡せなかっただけかもしれません。

親もその時、精一杯を生きていたのかもしれないのです。
良い態度も悪い態度も、必ず理由があります。
この視点を持てるようになると、誤解が、少しずつほどけ始めます。
「親は愛し方が不器用なだけで仲が良かったのかもしれない。
だから、私が悪い子だったと感じなくてもいいのかもしれない。

この考え方は、最初は難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
そんな時は自分の準備ができてからで大丈夫です。
段々とこの視点を持って、当時のことを振り返ったり、可能なら家族の誰かに聞いてみたりして、その時の親や家庭の事情を理解していってみてください。

◇愛されてなかったという誤解が解けるとパートナーシップに影響がでるとしたら

このことが今のパートナーシップに影響しているかもしれません。

親との関係で起こったこと、また、そこにある理由を見て理解することで、愛されない誤解を解くことができるとう視点。

これは、パートナーとの間でも同じことが当てはまるとしたらどうでしょう。

「愛される価値がない」という誤解を握りしめていると、
相手の少しの沈黙さえ攻撃と感じ、
相手の態度を不安の材料にしてしまいます。

でもその誤解が解けると、
相手の態度が気になっても、例えば、
「ただ疲れてるだけかな」などのように、
自分が愛されてないことに直結しないで、別のとらえかたを持つる余裕が生まれます。
この感じで接することができると、愛することも愛されることも、ずっと楽になります。

パートナーシップで問題がある時は、誰だって相手を変えたくなるものですが、まずは、自分の心の中を整理してあげることから始めていってみてください。

そして、あなたが間違っていたわけではありません。
ずっと精一杯、がんばってきたあなたがいるだけです。
愛されなかったのではない。
ただ、事情があったために、愛されてなかったと誤解してしまったのかもしれない。
そう理解できた時、自分の価値が戻り、心は力を取り戻していきます。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
    1. 愛されてない不安が心の距離を作っているとしたら?
    2. 親に愛されなかった誤解を解くことでパートナーシップが変わり始めるとしたら
    3. 結婚・夫婦のイメージの元が親だとしたら~理解して誤解を解くという視点~
    4. 心の距離を縮めるために大切な謙虚さと小さな行動のコミュニケーション

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。