心理法則あれこれ(その2)

神戸メンタルサービスの平です。

心理学にはさまざまな“心理法則”があります。先週につづき、今週もいくつかご紹介していきましょう。

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心理法則 5

成功者、過去を語らず

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成功者は過去のことにあまりこだわりません。なぜなら、どんな困難を経験したとしても、それが今の成功につながったと考えることができるからです。

一方、現在がうまくいっていない人は、親のせいとか、昔のパートナーのせいとか、生まれた環境のせいとか、自分以外のもののせいにすることが少なくありません。

逆説的ですが、人やもののせいでうまくいかないという考え方の裏側には、「自分は弱い存在であり、援助が必要であったにも関わらず、だれも助けてくれなかった」という不満が隠れていることがよくあります。

「自分は無力である」というこの信念は、「自分は成功するほどの力がない」という考え方にもつながっていきます。

反対に、「自分にはどんな困難を乗り越える力もある」と思うことができれば、なにかの被害者になることもありません。

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心理法則 6

ウンコと感情は溜めると体に悪い。
ただし、出し方を間違えると大惨事になる

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これは、あの有名な心理学者の平準司先生がつくった格言ですが(笑)、感情もウンコも溜めに溜めてしまうと余裕がなくなり、“怒り”という感情が沸き立つことを意味しています。

感情は溜めるのではなく、発散することが大切です。ただし、ウンコと同様、溜めすぎて一気に放出すると、社会の迷惑になります。

多くのみなさんは、感情は抑圧しなければいけないと思っているようですが、その感情とはほとんどの場合、怒りであるのではないでしょうか。

淋しいとか、悲しいとか、わかってもらえないとか、つらいとか、そういった感情をためこみすぎると、それは怒りに変わります。

そして、怒りをまき散らしてうまくいくことは一つもありません。

感情を溜めこみすぎて、それが怒りになる前に、「淋しい」とか「そう言われるとつらい」とか、自分の感情を上手に表現する術を身につける必要が日本人にはあるようですよ。

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心理法則 7

お風呂に入る後悔なし

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「お風呂に入ろうか、どうしようか」と迷いながら、お風呂に入ったとして、「ああ、入らなければよかった。どうして入ってしまったのだろう」と思うことはないですよね。

これは、私たちがしばしば感じる “後悔”には、「してしまった後悔」よりも「しなかったことによる後悔」のほうが多いことを表す格言です。

たとえば、甲子園を目指す高校球児で、ほんとうに甲子園大会に出場することができるのはほんの一握りです。

中でも残念なのは、都道府県大会の決勝で負けるケースではないかと思うのですが、そのチームのメンバーはこんなことを考えるでしょうか?

「ここまで来て負けるぐらいなら、あんなに苦しくてつらい練習なんかしなければよかった」、「野球部になんか入らなければよかった」、と。

だれもいませんよね、そんなことを考える球児は。

これは男女関係も同じで、「傷つくのが怖くて告白しなかった後悔」は、「告白してうまくいかなかった後悔」よりも遥かに大きな鋼会になることが多いようです。

心理法則はほかにもたくさんあります。また機会を見つけて、ご紹介していきますね。

来週の恋愛心理学もお楽しみに!!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。