子供が一番欲しいものはパパやママの喜んでいる姿、笑顔だと言われています。
笑顔になって欲しいのは子供が心から親を愛しているからです。
ですが親としては自分の不甲斐なさばかりに目が行き、子供の愛に気が付かず受け取れない事が多々あると思います。
子供は「ありがとう」と言って欲しくて色々と頑張るのですが「今は急いでいるから後でお願いね」「何でこんなことしたの?」などと言ってしまうもの。
後になって、「あの時、「ありがとう」と言ってあげればよかった」と思った事ありませんか?
子供はそのひと言を待っていたのに、親の反応が悪いと感じてがっかりしてしまう。
それでも、また頑張ろうとするのが子供なのです。
子供なりの愛にはどのような形があるか、私の実体験も交えてお話したいと思います。
ママを喜ばせたい
先日TVドラマを見ていて心に響くシーンがありました。
子供がママの為にお菓子作りをしようとして、盛り付け用の皿を高い棚から取ろうとしたら、椅子から転げてしまい材料や皿が割れ散在してしまったのです。
そこにママが仕事でくたくたになりながら帰ってきて散在している部屋を見て「いい加減にしなさい!」と激怒している場面でした。
子供としてはこっそりお菓子を作ってママを笑顔にしたかっただけなのに、逆効果になって失敗の気持ち満載です。
貴方にも似たような経験思い当たりませんか?
子供が手伝ってくれるのはいいが、後片付けがより大変になってかえって疲れてしまった事。
心に余裕が無い時ほど余計な仕事増やさないでと、片づけをする親として思うものではないでしょうか?
私は思っていました(笑)
ですが子供なりの健気な愛がここにあります。
パパが可哀想
先日娘と会話をしていて思いがけない気持ちに、びっくりした事がありました。
我が家は娘が二人、家族旅行で温泉に行った時、大浴場は女湯と男湯に分かれるので
子供が小さい頃は、夫にどちらかの娘を連れて男湯へ入ってもらう事が何度かありました。
そんな昔の話を振り返って、娘がぽつりとこう言ったのです。
「小さい頃、パパ一人で大浴場に行くのが可哀想だと思ったから、一緒に行ってあげていたんだよ。でも、今考えると別に可哀想でもなかったかもね(笑)」
娘は今25歳ですが、当時娘はまだ3歳にも満たない年齢。
私は「パパと入りたかっただけかな」と思っていましたが、あの小さな心にも“思いやり”があったことに気づき、胸が熱くなりぽかぽかと温かい気持になりました。
子供って、本当に親のことをよく見ています。
しかもその視線には、純粋な「愛しているから」という理由しかないのです。
親が気づくこと、受け取ることの大切さ
親としては子供に対してつい“してあげる側”だと思いがちですが、本当はたくさんの愛を送られている側なのかもしれません。
子供がくれる小さな優しさや思いやりに気づけたとき、ふと自分がどれだけ愛されていたのかを実感できると言いのですが、そこが凄く難しいものかもしれません。
多くの親が子供をきちんと育てなければという責任からプレッシャーを感じ、親としてダメな部分に意識が行きがちです。
ですが子供の愛を受け取れる親になれたら、幸せ指数が格段にアップします。
「ありがとう」と伝えられるように、心に余裕を持っていられるといいですね。
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今日、あなたのお子さんはどんな形であなたを愛してくれているでしょうか?
私たちは子供に対して叱り過ぎた自分を何て酷い親・最低な親などと、後になって後悔し、責めてしまう事が多々あります。
人間ですから後悔してしまう気持ちになるのは至極当然の心理としてあります。
人間は完璧な存在ではないから後悔してしまうものなのです。
ですが後悔して自分を責めても誰も幸せになれません。
子供からの愛を「今ここ」に感じ受け取る気持ちを、普段から意識してはいかがでしょうか?
貴方の子育てを応援しています。
次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしてください。