こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
男女の別を問わず、「異性と接することが苦手で、今まで、おつきあいをしたことがない」という人は意外と多いものです。
たとえば、中学から高校・大学までエスカレーター式で上がっていく女子校だったので、思春期からハタチ過ぎまで男性とふれあう機会がなかったという女性のみなさん。
中・高と男子校で、大学は理系だったので女性がほとんどおらず、就職して配属された部門も男ばかりという研究職の男性諸君。
このようなみなさんにとって、異性とはそれこそ宇宙人のように思えたりするものです。
もっと言うならば、異性とは人間ではなく、想像上の生き物のようだと感じている人も少なくありません。
そんなイメージがあると異性と出会ったときも、自分らしさを表現し、自分という人間をわかってもらおうということはせず、「ヘタを打たないようにしなければ‥‥」、「アラは隠しおおせねば‥‥」となりがちです。
その結果、言葉数は少なくなり、相手とも目線を合わさないということがよく起こります。
この態度、相手から見たら、自分がまったく気に入られていないように感じられますよね。で、あなたのそばから去っていってしまうというわけです。
すると、「ほーら、やっぱり」と、あなたの苦手意識はますます強化されてしまいます。
こうしたみなさんも結婚適齢期になると、異性は苦手と思いつつも、お見合いサイトに登録したり、お見合いパーティに参加したりするわけです。
が、そこでもやはり自分を表現することよりも、自分を隠すことに一生懸命になりがちで、なかなかうまくいきません。
では、そのネガティブ・パターンを解消するにはどうすればよいのでしょうか?
それは、ズバリ、異性に慣れるということです。
異性に慣れる?
そうです。
異性のことをいきなり彼や彼女、結婚相手として見ると、それだけ苦手意識も大きくなってしまいます。
そこで、まずは異性のお友だちをたくさんつくり、異性という生き物に慣れ親しんで、「男性とは」、「女性とは」ということを知ることからスタートしていただきたいわけです。
私たちがよくオススメするのが、なんらかの趣味のサークルや、サッカーや野球のサポーター・グループに入るということです。
一緒に応援したり、打ち上げで飲食をともにしたりしながら、とりあえず異性と関わることに慣れていくわけです。
そうしていくことで、異性の前にいるときも敵がい心が減り、自分を隠したり、防衛しようとしたりすることがどんどん減っていきます。
やがて、極端な言い方かもしれませんが、「男性も女性も同じ生き物だ」と思えるようになってくると、異性の前にいるときのあなたも自分を表現することができるようになり、自分を知ってもらうよろこびを感じられるようになっていきます。
ちなみに、結婚生活がうまくいかないというとき、その原因として多いのが、おたがいよく知り合わないままに結婚したというものです。
はじめからゴールを結婚に設定し、「結婚したら、なんとかなるだろう」と浅いおつきあいのまま結婚したときなどに起こりがちです。
「こんな人だとは思わなかった」、「こんなはずじゃなかった」ということがちょくちょく起こるようになり、相手にたくさん期待していたときほど失望にもつながります。
それはあなただけでなく、パートナーも同じように「こんなはずじゃなかった」と失望しているということも十分にありえます。
異性に苦手意識のある人のほとんどは、自分を表現することになんらかの恥ずかしさを感じています。
そんなみなさんは、「パートナーにはどんな自分も知って、見てもらおう」という意欲をもってください。それがよりよいパートナーシップをつくるようですよ。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!
(終)