母をしない日があっても大丈夫~完璧主義を手放す~

自分を責めていませんか?

「家事をするのが面倒くさい」
「ママ友とのお付き合いが超苦手」
「子育てよりも仕事の方が好き」
「子どもをちゃんと愛せない」

【だから私は母親失格】

そんなふうに自分を責めているお母さんは、とても多いように感じます。

母親なのだから
・家事嫌いは許されない
・ママ友とはちゃんとお付き合いせねば
・自分のキャリアより子育てに集中するべき
・子どもはいつでも愛すべき
自分を厳しく律して、観念で自分自身をグルグルに縛って、苦しくなっていないでしょうか?

思い描く理想のお母さんのように在れたらいいのですが、親とて人間です。
ゴキゲンに家事や育児、仕事、ママ友とのお付き合いができる日もあれば、気分が乗らない日もあります。
ちゃんとできなかったと落ち込む日もあれば、がんばったなと思う日もあるかと思います。
そんな浮き沈みがあっても、それが普通というか自然なことなんですね。

 

出来ない私がすべてではない

「ちゃんと出来ないな」
「自分って未熟だな」

そう思うと自分のすべてがダメなように感じたりしませんか?
どうにかすると自分の存在自体が良くないもののように感じたり。

・ちゃんと出来ないときもある
・未熟な部分もある

だからといって自分に大きなバツ「✕」を付ける必要はありません。
人はいろんな側面を持っています。
苦手なことや弱みがあって完璧じゃなくても、それは部分的なものであってそれぞれの個性です。
“上手く出来ない未熟な自分”がすべてではないのです。

「そういうときもあるな」
「そういう部分もあるな」

と今の自分を受け容れて認めてあげるだけでいいのです。

 

なぜ、そんなに自分を責めてしまうのか

「母として自分はちゃんと出来ていない」

そうやって自分を責めることがやめられないとき、それはあなた自身の子どもの頃の傷ついた心が癒えていないからかもしれません。

「母は忙しくて食事はいつも店屋物ばかりだった」
「母に話しかけると面倒くさそうにされた」
「愛された感覚がない」

悲しくみや寂しさを我慢してきたとすると、そうやって傷つきながら「私はあんな母親にはならない」と自分を悲しくさせた母の要素を自分に禁止します。

・食事は手作りでなければならない
・子どもには丁寧に手厚く接するべき
・子どもはいつでも愛すべき

傷つきが深いほど自分と同じような思いを我が子にさせたくないと思うので、自分にいろんなルールを課すのですがルールが多過ぎると、そのルールを完璧には守れなくなります。

そうすると完璧に出来ない自分を許せず自己攻撃をして、負のループに入るという悪循環が起こるのです。

 

自分を許す

このときに必要なのは自分を責めることではなく、傷ついた心の根っこを癒すことです。

いかにできるか、よりも、いかに自分を許すか。
不完全な私たちは、完璧主義を手放して自分を許すことの方が大事なのです。
それには、お母さん自身のインナーチャイルド(内なる子ども)の傷や痛みを受け止めて理解することで、少しづつ心が緩んできます。

子どもの願いは ”お母さんの幸せ” です。
お母さんが朗らかにゴキゲン良くいてくれること。

ルールで自分を縛って苦しくなるよりも
「あぁ、今日は母として0点だわ~」と笑えることの方が大事です。

どうしても気分が乗らない日は「今日ママは、お母さんを休みます!」と宣言する。
そんな日があっても大丈夫。
掃除も洗濯も料理もせずに自分を休ませたり、子どもと遊び呆けてもよいのです。

そうやって、自分を優しく労わりましょう。
そんなお母さんを見ている子どもは、自分のことも人のことも大切にする心が育まれます。

あなたにたくさんの安らぎと幸せを願っています。

来週は、朝陽みきカウンセラーがお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに♪

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。