| どいさん、はじめまして。高橋 大と申します。 ご相談ありがとうございます。
 きっとご主人とは一緒に暮らしていらっしゃるのでしょうから、ほぼ毎日そのような心境をお持ちなのでしょうね。だとすると、ものすごくストレスも溜まりや
 すいことでしょう。その状況を変えるキッカケを差し上げられたら幸いです。
 この種のご相談をお受けする時、一番大切なポイントは事実と見解を分けて考えることだと僕は思っています。どうしたらいいのか、と疑問を持つような状況の
 場合、自分の主観的な見解と事実は混同されやすく、それが解決の方向性を閉ざ
 してしまうことが多いからです。
 例えば、どいさんにとってご主人の質問はつまらないものかもしれませんが、ご主人にとっては大切なことなのかもしれませんよね。もちろん、多くの人たちが
 詳細を聞いた結果、それは確かにつまらない質問だね、と同意するかもしれませ
 んが…。
 どいさんの文章を通して少なくともわかる事実は、どいさんには文句を言われているように聞こえること、そして腹がたつこと、ご主人がどいさんに対して、冷
 たいとかどうしてそんなに怒るのかと言うこと、などだと思います。
 それらに共通する部分。それは、今のどいさんには心の余裕が無いということではないでしょうか。
 例えばご主人が食事中「しょうゆを取ってくれない?」と言ったとします。心の余裕がある時は、ただ普通に渡すことでしょう。でも心の余裕が無い時は、
 もしかしたら「それって私の作った料理の味付けが薄いって言いたいわけ!?」
 などと捉えてしまうかもしれませんよね。
 そしてここからが大事なのですが、ご主人はなんでどいさんに心の余裕が無いのか、わからないのではないでしょうか。
 どいさんとしては「言わなくたってわかるでしょ?」という感じの部分をご主人は理解していない、というようなコミュニケーションギャップがあるように感じ
 ます。例えば、どいさんは子育てで大変にもかかわらず、その大変さをご主人は
 わかっていない、といった感じです。
 なぜなら、仮にご主人が理解していたとしたら、どいさんの言動を通して「子育てで大変だからそんな言い方になるんだろうな」などと考えてくれたっていいは
 ずですものね。なんでそんなに怒るのか、とは言わないはずです。
 もしかするとその部分では、ご主人に鈍感な部分があるかもしれません。でも、仮にそうだとしてその状況を理解したところで問題の解決にはなりませんよね。
 だから、どいさんがアプローチできる方向性を考えないといけません。
 どいさんは、「助けて欲しい」とか、「手伝って欲しい」などという感情表現を伴う言葉を言うことに、ものすごく抵抗感があったりはしませんか?
 その部分が状況を変える鍵になると思います。
 人からの要求に対し、自分の言い分をぐっとこらえて受け入れることができるのは、どいさんに心の優しさや思いやりがある証拠です。同時に自分自身の言い分
 を相手に伝えることができるようになれば、より状況は円滑になってゆくことで
 しょう。
 自分の気持ちを伝える練習に、カウンセリングを使われるのは効果的だと思いますので、ご活用くださいね。
 ありがとうございました。 |