なつみさん、はじめまして。カウンセラーの伊藤歌奈子です。 どうぞよろしくお願いします。さて、なつみさんは、人の目が気になってしまって、それが原因で親しい人ができても相手が離れて行ってしまったりしてしまうのですね。 それは、悲しいですよね。 人からは「そんなことをいちいち気にしていたら生きていけないよ!」「どう思われてもなるようにしかならないでしょう」と、助言されても、それでも気になってしまうのですね。 それは、「自分がなにか、相手に不快感を与えているのではないか」という、なつみさんなりの、相手を気遣う心の現われですよね。 私は、なつみさんは、とっても気配りのできる、優しくて繊細な女性なんだな、と感じました。 ずっと自分の話し方や、容姿が誰かに不快感を与えているのではないかと心配し続けることは、なつみさんにとって、とってもきついことではないでしょうか。 ずっと、プレッシャーを感じながら生きてゆくことは、息がつまるような、そんな不自由で、重い荷物を抱えながら生活しているようなものですよね。 本当に、これまで、ずっとしんどい気持ちを抱えたまま、生活されてきたのだろうな、と、想像してしまいました。 このご相談では、特にご自分の話し方や容姿が気になる、とのことですが、もしかしたら、なつみさんは自分の存在そのものが相手に対して不快感を与えているのはないかと心配されているような気がしました。 それは、自分で自分自身を否定している生き方ですよね。 自分が自分自身にしている評価は、そのまま無意識的に態度や言動に出てしまうものです。 いざ、親しい人ができても、相手の方が離れて行ってしまう、と言うのも、「私は否定されるべき人間だ」というメッセージを無意識のうちになつみさんがお相手の方に発しているからではないでしょうか。 また、距離が近づくと、自分の悪い部分が相手にばれてしまう!という怖れから、自分の周りに人を寄せ付けなくなってしまいます。 これでは、なつみさんに近づこうとした人はなつみさんに嫌われたのではないか、と傷ついてしまいますよね。 なつみさんは、もともと人に対して気を遣いすぎるほど気配りのできる女性なので、そんな結果は望んでないですよね。 だから、考え方を変えたい、とご相談くださったこと、とても嬉しく思います。 まず、なつみさんの中にある「自分は否定されるべき存在だ」という声の言いなりにならないこと。 勇気を持って、自分自身を愛してあげてください。 いいところも悪いところも、全部が自分自身なのです。 自分の悪い部分を攻撃ばかりして、自分を否定しながら生きてゆくのをやめてみようと、思ってみてください。 何故、そんな風に思うようになってしまったのか、その原因をカウンセリングで深く見てゆき、その部分を癒すのも一つの方法だと思います。 そして、もう一つは、自分から人に近づいてゆくこと。 欠点のない人間はいません。 自分の欠点にばかり目が行ってしまい、近づこうとする人を拒絶してしまうのは悲しいことです。 自分自身の痛みを超えて、人に近づいてみること。 そのことは、とても大きな変化をなつみさんにもたらしてくれます。 どうぞ、今の場所から前へ進むために、チャレンジしてみてくださいね。 |