saraさん、初めまして。カウンセラーの寺島と申します。 ご相談、ありがとうございます。saraさんの相談内容を読ませていただいて、 saraさんが周囲の人のことを気遣う優しい心の持ち主で、とても協調のある人だと感 じました。 わけへだてなく、どんな人も受け入れてあげたいという寛容な心をお持ちの、 そんなsaraさんですから、多くのお友達は、あなたのことを大好きだと思いますよ。 けれど、世の中にはいろんなタイプの人がいます。 どんな人であれ、どれだけ皆と仲良くしたいな~と願っていても、 すべて全部の人と仲良くすることは難しいし、完璧に全員と仲良くは無理なのではな いでしょうか。 やっぱり人の好み、価値観が十人十色である限り、 どうしても相性のあう、あわないということはあると思うのですね。 そして、それはどちらが正しいとか、悪いという問題ではないのです。 例えば、大のカレー大好きで、カレー命!!な方がいたとします。 (私自身がカレーが大好きだったりします・・(^^)) その方がカレー学会なるものをつくって、 “すべての食べ物の中で一番カレーがおいしい!!”ということを証明したいと考えたと します。 「私はカレーライスが大好き~、ね、ね、美味しいもん、だから、皆も大好きだよ ね~」 と、その人がいくら他の人に賛同を求めたとしても、 「いやー、ぼくはどっちかというとハンバーグの方が好きだな~」 「私はてんぷらの方が好きー」 「イエイエ、イチバン、スシデスネー」 とか、違う意見が必ずあると思いませんか? でも、それは正しいとか、間違ってるとかということはないですよね。 「カレーを一番美味しいと思えないなんて、信じられない!!! なんて、皆、常識がないの、こんな当たり前のことが解らないなんて~!!」 ショックを受けるような話ではないですよね。 あー、皆考え方や価値観が違うんだよね~って解りますよね。 でも、こうして食べ物で説明すると納得できるのに、 他のことに関して、時として人は自分の価値観や観念に 正しい間違ってる、良い悪いのこだわりをもってしまうこともあります。 いい歳して結婚してないのは悪いことであるとか・・・ いい歳して定職についてないのはみっともないとか・・・ 学歴が高いほうがいいとか・・・ そういうお互いの価値観の違いが、対人関係での衝突を生んでしまうこともありま す。 自分の意見がはっきりしてる人でも、自分は自分の意見を大事にするけど、 同じく他人の意見にも耳を傾けて、相手の意見を尊重できる人は、 とてもつきあいやすい人だと思いますが、 正しい悪いのこだわりを激しくもってる方だったりすると、 「カレー以外の食べ物を美味しいと思う奴なんて、非常識!!悪い人!!」 と、相手を判断してしまったりすることもあります。 それで、距離をおいてくれれば、まだ良い方なのですが、 「こんな悪い奴はこの額の傷がゆるさねぇ~、成敗したる~!!!」と、 (てらしまは時代劇も好きなんです・・・桃太郎侍わかります?古いなあ・・・) 攻撃してきたりしたら、される方はたまったもんじゃないですよね。 saraさんはたぶん、 「カレーも、ハンバーグも美味しいんじゃない? 皆それぞれ好みがあって、いいんじゃないかな~」という、 優しい、みんなOK派ですから、 その分、こだわり派の方から、そういうところを攻撃されて、 いままでたくさん傷ついてこられたのではないかという印象を受けました。 それで、対人関係に疲れきって、距離をおくことを選択されてきたのではありません か? いかがでしょうか? saraさんの最後のご質問の 「私は変わらなくてはいけないでしょうか?」 という、問いかけへの、私からのアドバイスですが、 それはsaraさんがしたいのであれば、チャレンジしてもいいし、 したくなければ、しなくてもいいと思います。 今だって、寛容で協調性があって、充分素敵なsaraさんなのですから。 ただし、今と同じ選択している限り、同じものしか手にはいりません。 親友が欲しいけどできない・・・、それもsaraさんのお悩みの一つでしたよね。 どうして、私とこの人はこんなふうに違うのだろう? この人は○○タイプの印象を受けるけど、本当にそれだけなんだろうか? と、ホンのちょっとだけ視点を変えてみて、 お互いの違いを距離を置く理由にするのではなく、 解らないことを学んでゆく人生のワクワク・ドキドキに変えてみませんか? あなたの理解を超えた人こそが、 あなたをいままで知らない世界に連れて行ってくれるガイドさんでもあるのです。 そして、相手にとっても、あなたはそういう人になれるのです。 彼・彼女を未知の世界へ導いてあげることができます。 もちろん、最初はお互い知らない価値観に触れたり、お互いの考えが理解できなく て、 恐くて、恐くて、ケンカしちゃうかもしれません。 でも、なんて相手がそう思うようになったんだろう? どうして、この人は自分と違う反応をするのかな? この人はどんな過去や心の傷を抱えていて、どんな生活環境に育ってきたんだろう? などなど、いっぱい関心をもってみてはどうでしょうか。 相手を理解してあげようとすれば、するほど、 相手もsaraさんのことに関心を持ったり、理解しようとしてくれるでしょう。 そして、そのお互いのあゆみよりが、2人を親友にしてくれます。 ぜひ、良かったら、チャレンジしてみてくださいね。 今回はご相談ありがとうございました。 また、しんどくなった時はぜひご相談くださいね。 |