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中本ご夫妻(仮名) 三重県からいらした結婚5年目の中本夫妻(ご主人が34歳で奥様は32歳で3歳になる娘さんがいらっしゃいます)は2年くらい前からセックスレスの状態で、それをなんとかしたいと夫婦でカウンセリングにいらっしゃいました。
最初に問題意識を持ち始めたのは奥様の方だったのですが、ご主人もついつい家族を疎かにしてしまったところもあって反省し、自分でも性欲がないわけではないのにセックスしたい欲求がないことを疑問に感じてのカウンセリングでした。

 

カップルカウンセリングの場合、最初の「意志確認」がとても大切になります。
中本さん夫妻のように両方が前向きな気持ちであれば、そのカウンセリングはとても効果を発揮しますが、どちらかの意識が引き気味の場合はむしろ単独カウンセリングの方が長い目で見たときに効果的なようです。
特にセックスに関する問題については、セックスレスだけでなく嗜好的な問題も含みますので、なかなかカウンセリングに踏み切るのは勇気が要ることですね。

 

さて、無料の問診(これは奥様のお話を理加が伺いました)を通じて、2年半前のご主人の人事異動がカギになることが分かってきましたので、まずはそのお話を詳しく伺うことにしました。

 

その人事異動ではご主人が新規のプロジェクトの実質的なリーダーを任される、というものでした。
そのプロジェクトは勤め先の今後の方向性を左右する大きなものでもありましたので、ご主人としてはやる気も大きく、同時に強いプレッシャーを感じていたようでした。
奥様とは社内結婚で、ある程度状況が分かり、奥様もご主人を応援するために色々と心を尽くそうと決意されたそうです。
プロジェクトの立ち上げから、夜遅くまで帰れない状況が続き、やがては土日も仕事でつぶす日が少しずつ増えてきました。
最初は理解を示していた奥様も徐々に寂しさや辛さも募っていきます。
もちろん、ご主人の体のことも心配で、食事にも気を使ったり、疲れたときにはマッサージをしてあげたりとケアも自分なりに一生懸命されていました。
それまで手伝ってもらっていた家事や子育てもほとんど一人で抱え込むようになり、その辺でもストレスを強く感じていたようですね。

 

ご主人はそんな状況で何とか早い段階で見通しを立てたいと必死に働いていましたが、なかなかうまく事が運ばずに家族への配慮や一緒に過ごす時間も無くなり、イライラするようになってきたそうです。
それで少しずつケンカも増えて来たのが2年くらい前で、それまでは“細々と”あったセックスもすっかり無くなってしまいました。
当時はそれも無理ないことだと考え「仕事の見通しが立てば余裕ができるから」というご主人の言葉を信じて待つことにしたそうです。

 

もともとは周りも羨むカップルで休日も一緒に出かけたり、平日も色々話をしたりして仲良く過ごしていたそうですし、セックスもお互い積極的な方で相性も良く、お子さんが生まれた後もお互いに満足感を得ていたようです。

 

それがご主人の仕事環境が変わり、子育てが忙しくなって来た頃から二人の間に大きな溝ができてしまったようですね。
そして、お互いに余裕がすっかり失われてしまったようです。

 

ご主人の仕事は幸い1年くらい前に一区切り付けられて少し余裕が出来たものの、その溝の存在は大きく、今度は奥様がご主人の求めに応えることができなくなってしまっていました。
触れられるのもイヤな時期がしばらく続き、それでも頑張ってセックスしようとしたものの、今度は痛みを感じて途中で拒絶してしまったり、ご主人が途中で萎えてしまったりとうまく行かないことが続いて、半年くらい前からは再び自然消滅的にセックスレス状態になってしまったようです。
それからは表面上は仲のいい夫婦に戻ったのですが、どこかにぎこちなさを感じてしまうようになったそうです。

 

奥様としてはこの状況はやはりおかしいし、何とかしたいという気持ちでインターネットを検索して、夫婦のカウンセラーならば・・・というお気持ちで三重県からこられたんです。

 

僕も理加も仕事や子育ての忙しさが作り出した夫婦間の溝を埋めることが再優先だろうと考えて、次のようなセラピーを提案しました。

 

まずは、せっかくお二人がいらっしゃってくださっていますから、向かい合わせに座っていただきました。

 

裕幸:
「じゃあ、ちょっと相手の顔を見てくださいね。どんな感じがしますか?」

 

そうお聞きするまでもなかったのですが、お二人はなぜか恥ずかしそうに目を合わせようとさせていません。
奥様はきゅっと肩をすぼめて顔を赤らめていらっしゃいますし、ご主人も何だか居心地悪そうにソファに座っていらっしゃいます。

 

裕幸:
「今そのままでちょっと気付いてくださいね。今までも何度もこうして向き合う機会ってあったんじゃないかなってこと。食事のときやカフェなどでも。以前はきっとこうして見詰め合うことも心地よかった時代もありましたよね。でも、この二人の間にいつしか溝ができてしまったのかもしれません。ただ、そのことを思ってみてもらえませんか?
そうして、今ちょっと目を瞑ってみてください。
そして、曲を1曲かけますからその間、ただ今のその気持ちを感じて見てくださいね」

 

そうして、孤独な気持ちや心の壁の存在を歌った曲をかけ、その歌詞を理加が読み上げます。
その曲の間、ご主人の表情は徐々に硬く、一方奥様の表情は悲しげに移り変わって行きます。

 

曲が終わり、またプロセスを一つ進めて行くことにしました。

 

裕幸:
「そのまま目を瞑ったままで進めて行きましょう。まずは奥さんは今、どんな気持ちでいらっしゃるのでしょう?」

 

奥様:
「(しばらく考えられてから)どうしてなんだろう?という気持ちです」

 

裕幸:
「悲しい気持ちを感じていらっしゃるみたいですね。それと何か虚しさのような気持ちもあるみたいですね。」

 

奥様:
「(小さな声で)はい。悲しいような、虚しいような、情けないような。」

 

裕幸:
「じゃあ、しばらくその気持ちを感じていてくださいね。ご主人は今、どんな気持ちでしょうか?」

 

ご主人:
「(何度も首をかしげながら)うーん。ちょっと分かりません。」

 

裕幸:
「はい。いいですよ。そのままでいらしてくださいね。ただ、今額に皺を寄せて難しい顔をなさってる、ということはお気づきでしょうか」

 

ご主人:
「え、そうなんですか。気付きませんでした。」

 

裕幸:
「はい。そのままでいいですよ。ただ、そのまんまでいらしてくださいね。さて、奥さんに質問させてもらってもいいでしょうか。奥さんがご主人が仕事で頑張っていらっしゃる間、ずっと我慢してきたことがあったとしたら、それはどんなことでしょうか?」

 

奥様:
「ええ。やっぱり正直に言えばすごく寂しかったんです。徐々に主人がどこかへ行ってしまうような気がしていました。でも、そんなんじゃいけないと思って、一生懸命我慢してました。幸い子どもも小さかったので気は紛れましたが、どこかにいつも寂しかったように思います。」

 

裕幸:
「じゃあ、ちょっと、ご主人がほとんど家にも帰れずに頑張っていた頃を思い出してみませんか?どんな気持ちでご主人を待っていたのでしょうね。ご主人、その頃は本当に大変だったんですよね?」

 

ご主人:
「はい。本当に大変でした。毎日のように部長や役員が様子を伺いに来るんです。そして、少しでもおかしいところがあるとやり直しを命じられることも増えてきました。時には怒鳴られることもありました。:

 

裕幸:
「じゃあ、すごくしんどい思いで毎日過ごされていたんですね。奥様やお子様のことを思い出すことも無かったんでしょうか?」

 

ご主人:
「いや、特に家に帰るときなどは申し訳ない気持ちもありました。でも、妻も同じ会社にいましたし、話さなくても状況を理解してくれるだろう、と思ってました。でも、おっしゃる通り忙しくなるにつれて徐々に家のことは考えられなくなっていたかもしれません。どこでも仕事のことを考えるようになっていました。」

 

裕幸:
「その頃奥様はどんな気持ちでいらっしゃいましたか?」

 

奥様:
「(涙を流して)主人がそういう状況というのも分かってはいたんです。でも、何か寂しくて辛くなってしまって、嫌味を言うようにもなってしまいました。その度にすごく自分が嫌になって・・・。」

 

裕幸:
「我慢してしまったんですね。本当に辛かったんでしょうね。そんな自分をすごく責めてしまったみたいですね」

 

奥様:
「はい。本当に自分が弱くて、情けなくて。つい主人に当ってしまうことも1度や2度じゃなくて。我慢しなきゃ、と思ったんですけど、できなかったんです」

 

裕幸:
「ケンカがしたいわけではないんですよね?振り向いて欲しかった、もっと私を見て欲しかった、そんな気持ちではなかったでしょうか?」

 

奥様はティッシュで顔を覆いながら、頷いていらっしゃいます。

 

裕幸:
「ご主人はその奥さんの気持ちを聞いて、どんな気持ちになるでしょうか?」

 

ご主人:
「全然気付いていませんでした。何度か当られたことがあったときは『こんな疲れているときになんでこんなことをするんだ』と逆に怒ってしまっていました。でも、仕事の大変さや重要さを分かってくれているだろうと思ってました。」

 

裕幸:
「それをお話したこと。仕事のしんどさを直接お話したことってあったんでしょうか」

 

ご主人:
「(しばらく考えられて)無かったかもしれません。でも、分かってくれてると思ってましたし、信じてくれてると思ってました。申し訳無いことをしたのかもしれません。」

 

裕幸:
「奥様はそれを聞いてどんな気持ちになりますか?」

 

奥様:
「(小さな声で)言ってもらいたかったです。全然話もしてくれなくて・・・。それで本当に辛くなってしまって。」

 

裕幸:
「男性にとってはなかなか『話をする』というところまでは気が回らなくなってしまうんですよね。特にご主人のようなまっすぐに生きていらっしゃる方の場合、一つのことに夢中になるとなかなか他に気が回らなくなってしまうところがあるんですね。
ご主人としても、決して悪気があったわけではありませんよね。家族のため、会社のためって頑張っていらっしゃいます。
それはもちろん悪いことではありません。
そのことがわかるからこそ、奥様はそんな自分を責めてしまうんですよね。
でも、それをどこか一人で頑張ってしまったところがあるのかもしれませんね。お二人とも、夫婦でありながらお互いに一人で重たい荷物を背負ってしまっているのかもしれません。それを二人で分け合って、二人で一緒に持って行くことが大事ではないでしょうか。」

 

お二人とも頷いてくださいます。
しかも、まったく同じタイミングで。
夫婦というのはこんな風に、ちょっとした仕草が似てしまうものなのかもしれません。

 

裕幸:
「では、その溝に今から橋をかけていきましょうね。
今、ご主人だけ目を明けて頂けませんでしょうか。」

 

ご主人の目には時折ティッシュで涙を拭いている奥様の姿が目に映ります。

 

裕幸:
「また曲を一曲かけます。ご主人はただ奥様をそのまま見つめていてください。そして、奥様はただそのままで今の気持ちを感じていて下さい」

 

そして、理加の選曲で二人の間の距離を縮める曲をかけます。
理加が読む歌詞を聞きながら、奥様がまた涙をぽつりぽつりと流し始めます。
それを見ているご主人は最初の苦しそうな顔が徐々に優しい顔に変化していきます。
曲が終わる頃には、赤い顔をしながらいとおしそうに奥様を見つめていらっしゃいました。

 

裕幸:
「ご主人。奥様を見て、どんな気持ちがしていますか?」

 

ご主人:
「自分の気付かないところで、本当に妻が苦しんでいるとは知りませんでした。私は自分のことしか考えられない人間なのではないかと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 

裕幸:
「では、そのまま奥様を見ていてくださいね。何か胸があったかくなってくるのを感じませんか?」

 

ご主人:
「ええ、その通りです。」

 

裕幸:
「それは、とても奥さんをいとおしく思う気持ちではないでしょうか?」

 

ご主人:
「(涙を浮かべて)はい。そうです。」

 

裕幸:
「ご主人も感情を我慢しないで下さいね。ただ、そのいとおしさ、『こいつが好きやな』という気持ちを感じてみてください。」

 

ご主人は、涙を浮かべながら本当に愛情深い表情で奥さんを見つめています。

 

裕幸:
「奥様も今、目を空けて見てください。あなたの前にいるのは誰でしょうか?」

 

奥様は搾り出すように「主人です」と言い、そのまま声をあげて泣いていらっしゃいます。
そして、ご主人もその姿を見て、ついホロリと涙を流されました。

 

裕幸:
「奥さん、あなたがずーっと欲しかったものですよね。2年以上もずっと待っていたものではないでしょうか?ご主人、今、あなたの奥様にしてあげたいことって何かありますか?」

 

ご主人:
「本当に心から謝りたいです。」

 

それを聞いて僕はご主人に耳打します。
「こういうときは、側に行ってただ抱きしめてあげて下さい。そのままの気持ちでね。はずかしがってもダメですよ」

 

そして、ゆっくりご主人が奥様に近づいて、ぎこちなくその肩を抱いて下さいました。

 

理加:
「奥さん、甘えていいですよ。ずっと待っていたでしょ?」

 

奥様はご主人にもたれかかるように静かに泣いていらっしゃいました。
ご主人はそんなご主人を本当にいとおしそうな目で見つめていらっしゃいました。
その後数日して、奥様からお手紙を頂きました。
本当にありがとうございました。
私もご主人もカウンセリングを受けてみて本当に良かったと思っています。
特に主人は『自分がいかに未熟だったのかが良く分かった。根本さん達に出会えて本当に良かった』と毎日のように言ってくれますし、私も同じ気持ちです。
あの日は子どものことがありますので、カウンセリングが終わったらそのまま帰るつもりでしたが、理加さんがおっしゃったように喫茶店で二人で話をしているうちに、帰る気持ちがなくなってしまって、そのまま江坂のホテルに泊まったんです。
その夜は久々に主人と体を合わせることができました。
大変お恥ずかしいお話ですが、今まで感じたことが無いくらい素敵なものでした。
主人もそれを感じていたらしく、改めてカウンセリングの効果を実感しています。
その後はまるでこの数年間を取り戻すかのように二人で話をしました。
仕事のこと、子どものこと、将来のこと、お互いのこと。
裕幸さんに出していただいた宿題も早速やってみました。
お互いのいいところを37個も探すというのはなかなか難しかったけど、楽しいゲームのような感じで出来ましたし、主人が私の意外な一面を見ていたことにも気付けました。
セックスレスも多分解消していくのではないかな?という期待もある反面、これからずっとこの調子で続くのか不安もあります。
ですから、また月に1回くらいのペースでお邪魔して、お二人のようなカップルを目指して行きたいと思っています。
本当にありがとうございました。

 

その後のお二人は毎月1回ずつくらいのペースでいらっしゃっています。(時には2セット連続で)
ちょっとした旅行気分で、また、夫婦だけの時間を作ることを目的として。

 

セックスレスは、少しずつ、でも確実に解消に向かい、3ヶ月くらい経った頃には週に1、2回くらいは・・・というお話でした。
そして二人の表情も最初にお会いしたときよりも生き生きとしています。

 

多くのセックスレスの問題を見て行くと、中本さんご夫婦のように「感情的な溝」が作られてしまっているケースがあります。
それの溝に掛け橋をかけるために僕達はその夫婦の状態やそれぞれの性格的な部分を見ながらセラピーを提供させていただいています。(今回お話したものは「中本ご夫妻専用」のもので、別のご夫婦ではまた違った形になるでしょう)

 

その掛け橋となるものは、優しさや思いやり、いとおしさといった愛情なんですね。
あのご主人の愛情深い顔を見たときに、その愛がまっすぐ奥様のハートに飛び込んでいきました。
そこに癒しが生まれます。
だから、僕達はその感情をどのようにして引き出してあげようか?と考えて、色々と思い巡らせているんです。

 

 

 

 

 

(この記事は本人の了解を得て掲載しています)

根本裕幸&理加


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