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ご相談事例集(バックナンバー)

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タイトル
摂食障害18年目
相談者名
食事療法やセラピーや薬を試し、自分なりにセルフケアもして1年半とまって
いた過食嘔吐が再発し、暗闇の中にいます。

戻りたくないとずっと考えていたら、過食嘔吐に引き戻ってしまった感じです。
インナーチャイルド?トラウマ?栄養不足?ストレス?自分の我慢が足りない?寂しさ?何が原因で引き戻ったかわかりません。

何も信じられず、治したいのに治せず、ズルズルと引き延ばしたままで
再発してから1年がたとうとしています。

日々、すり減っていく精神がもう限界です。

過食嘔吐が治らなくても、少しでも楽に生きていきたいです。
カウンセラー
三島桃子
Sさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよろし
くお願いいたします。

食事療法、セラピー、お薬、セルフケア…、いろいろとがんばられましたね。そして
その結果、1年半も摂食障害の症状がおさまっていたいたということ、すごいと思い
ます。

また、一方で、今、症状が再発していることでとても落ち込んでいるお気持ちも本当
によくわかります。

再発の要因と考えられることを探り、Sさんにとってのヒントを見つけられたら、と
思います。

人には様々な病気や症状が起こりますが、そこにはメンタル面での要因が深く関わっ
ていることも多いですよね。摂食障害にもいろいろな要因があるのだと思いますが、
メンタル面のことも関わってくるかと思います。

Sさんはセラピーも経験されているとのことですから、その中で、ご自分のメンタル
面での課題などにも向かい合い、乗り越えてきていると思います。その結果、症状が
おさまっていたのだと思います。(他のセルフケアなどのおかげでもあるとは思いま
すが)

ところが再発。Sさんとしては、メンタル面の課題も乗り越えてきたはずなのに、結
局何にもなっていないのだろうか?出発地点に逆戻りなのか?と思うかもしれませ
ん。

でも、私はそうではないと思います。

メンタル面の課題って、目には見えないのですが、ストレス症状などによって課題に
気付き、向かい合い、乗り越え、症状が治まる、ということはよくあるわけです。で
も、しばらく時間が経つとまた症状が出てくる、ということは、意外とよくありま
す。

これは、ひとつの課題を乗り越え、しばらく休憩期間をおき、やがて次の課題に取り
組む時期がきた、ということだと私は考えています。休憩期間の間に内面が熟成さ
れ、次の課題に取り組む準備ができた、ということだと言ってもいいでしょう。

ですから、Sさんの人生のプロセスが進んでいる中で起きた再発だと考えてもいいの
ではないでしょうか。決してふりだしに逆戻りではないと思いますよ。

では、次の課題ってどんなものなのでしょうか。その辺りは詳しくお話を伺ってみな
いとわからないのですが、ご自分で考えてみてもピンとこないぐらい、気持ちの深い
部分のことなのかもしれませんね。

もうひとつ気になるのは

>戻りたくないとずっと考えていたら、過食嘔吐に引き戻ってしまった感じです。

と書いていらっしゃる部分です。人は、自分がイメージしている方向に進んでしまう
という性質があります。例えば、「失敗したくない、失敗したくない」と念じている
時にイメージしているのは、失敗している自分の姿だったりします。すると、「失敗
している自分」の方に心のエネルギーが流れ込み、結果的に失敗の方へ近づく行動を
無意識にとってしまいがちなのです。

ですから、

>過食嘔吐が治らなくても、少しでも楽に生きていきたいです。

というぐらいの気持ちを持つことは、むしろいいことです。過食嘔吐のことは脇に置
いておいて、気持ちの課題に取り組んでみよう、というぐらいのほうが、「過食嘔
吐」という部分に心のエネルギーを注ぎ込むのをストップさせることができるので
す。

今の状況は、「次の課題に取り組む時期がきていること」と「過食嘔吐という症状に
意識を向け過ぎたこと(無理もないことで、Sさんが悪いわけではないですよ)」が
重なっているのかもしれません。

実は私は、思春期以降、いろいろな体の不調に悩まされてきました。東洋医学的なこ
とや食事療法、そしてメンタル面のことにも取り組んで、今はかなりよくなりました
が、その途中ではよくなったり悪くなったりも繰り返しました。特にひどかったのは
「咳」で、30代の10年間は、何度かものすごくひどくなり、「このままでは呼吸
ができなくなって死ぬかもしれない」というところまでいきました。

そういえば、私がメンタル面のことに本気で向き合うことになったのは、「体の不調
は良くならなくてもいいから、気持ちだけでもラクになりたい」と思った時からでし
た。

14歳ぐらいから体調不良が本格的になり、お薬や鍼灸のお世話になりながら20代
を過ごし、メンタル面のことに取り組むようになったのが30歳の頃。そこまでで1
6年。さらにその後は、メンタル面の課題を乗り越えていく中で10代からの体調不
良(だるい、無気力、消化不良など)からは徐々に解放されたものの、入れ替わりに
ひどい咳が出るようになりました。それがほぼ落ち着いたのが40歳。14歳の時か
ら数えて、26年。

Sさんは摂食障害18年目とのことで、「もうほとほと嫌になる」と思う気持ちは想
像できますが、あきらめるにはまだ早いかもしれませんね。

自分の経験からの実感としては、やはりメンタル面のことが一番ベースになると思い
ます。ここが落ち着かないと、他のセルフケアもいまいち効果が出ないように感じま
す。メンタル面がいい方向に動くと、他のケアまでいい方向に動くように私自身は体
感しました。

Sさんの場合が私と同じかどうかはわかりませんが、参考になればと思います。

Sさんのことを応援していますね!ご相談ありがとうございました。

三島桃子
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