そのためには、自分がそれだけの価値があることに気づいておく必要があります。
自分の価値に気づく入り口は自分のがんばりに気づくことにあります。当たり前すぎて気づけない人が多い自分のがんばりに目を向けてあげましょう。
自分に厳しすぎると完璧主義に陥りやすい。そんな時こそ自分のがんばりを見てあげよう
◇夢を叶えるためのブレーキの一つは完璧主義
前回は夢を叶えたい!と願っている時、それを止めたくなる心理として、成功や幸せを手にいれる時の怖れについて書かせていただきました。
それ以外にも夢を叶えるためのブレーキはあります。
その中の一つが「完璧主義」です。
夢を叶えたいと強く願う人ほど、自分に厳しい傾向があるようです。
これは、前回の記事でお伝えした「自己価値の大きさが受け取る幸せの上限を決めてしまう」こととも関係しています。
目標を持つこと、夢に向かって努力することは素晴らしいことですが、
「自分はもっとできるはず」「こんなレベルじゃダメだ」と、完璧主義のワナに気づかないまま陥ってしまっている場合もあります。
この自分への厳しさが、夢を叶える時のブレーキになってしまうこともあるのです。
「もっと頑張らなきゃ」「まだまだ成果が出ていない」と自分を追い込むあまり、これまで積み重ねてきた努力や成長をなかったことのように感じてしまう。
その結果、「夢を叶える自分」にふさわしい存在だと思えずに、せっかくのチャンスをつかめない、みたいなことも起こり得るのですね。
◇夢は自分一人の力で実現するわけではない
完璧主義のワナに陥ってしまう理由の一つは、
「自分は完璧ではない、出来ないことだらけな人間だ」
と自分にダメ出ししていて、自分に価値を感じないことだったりします。
だから、完璧じゃないといけない、そうでないと夢を達成できないと自分を追い込むことになるのですね。
しかし、完璧な人間というものは存在しません。
私たちは不完全なものです。
むしろ、自分の欠点や短所を知っていること、そして、それを隠すのではなく、自分らしさと受け入れて、できないことは上手な人に手伝ってもらうこと、に意識を向けることが大切な視点になってきます。
もし、夢を叶えている人の多くは、自分のできないことまで自分でやろうとしていない、のだとしたらどうでしょう。
夢を叶えることができた人の中には、
「自分の力だけではこの夢は叶えられなかった」
こんな思いを発している人が結構、います。
これは自分の価値を低く言っているのではなく、たくさんの人の応援やサポートがあったからこそ、この夢が実現できた、ということを言っているのだと私は思います。
夢を叶えるために努力し、自分に厳しくすることは必要なことであり、大切なことです。
しかし、必要以上に自分にダメ出しして、自分には価値がないと思うことは、逆に、夢を叶える力のブレーキになってしまうのです。
◇夢に向かうために今までの自分のがんばりを振り返ってみる
もし、こんなブレーキが自分にあるとしたら、それはどうしたら解除できるのでしょうか。
そのためには「今までの自分のがんばりを振り返ってみる」ことが役に立ちます。
自分へのダメ出しは、過去の自分に対して厳しくなっているところからきていることが多いようです。
過去にうまくいかなかったことに対しては、反省、修正、改善等は必要で大切なこと。
これをやらないと進化はしていきません。
しかし、先に述べましたように、必要以上のダメ出しはマイナスになってしまいます。
まずは、今までの自分のがんばりをきちんと振り返ってみましょう。
・がんばってきたこと
・成し遂げたこと、続けてきたこと
・うれしかったこと、心が動いた経験
・自分が変化・成長したと感じたこと
・今まで出会ってきた人達
・夢や目標を持ったきっかけになった出来事や思い
こんな風に振り返ってみます。
大切なのは、「できなかったこと」ではなく、「できたこと」に焦点を当ててみることです。
そして、これまでの経験に「私はよくやってきたよね」と声をかけてあげましょう。
たとえ失敗に感じたことの中にも、「そこから何を学んだか」「何が変わったか」という視点で見直していくと、自分の努力や成長を肯定的に受け取ることができます。
このやり方をすることで、自分がベストを尽くしてきたことに気づき、また、自分の価値に気づき受け取っていくところに進んでいけます。
このやり方がすぐにはできないと感じたら、準備ができたら取り組んでみよう、と思ってみてください。