燃え尽きを感じるのは、自分らしさを取り戻す時がきたという大切なサインかもしれない
人間関係、仕事、恋愛…どんな場面でも「誰かのために」と頑張り続けてきたけど、ふと気がつくと燃え尽きてしまった。
そんな経験はありませんか?
こうしたタイプの人は、職場でも家庭でも多くの役割を担い、つい「自分より周りを優先」してしまいがちです。
燃え尽きてしまった時、その理由はいろいろあるのですが、今回は、誰かのためにがんばりすぎた、という視点でお伝えしていきたいと思います。
◇燃え尽きるのは「誰かのために頑張りすぎた」サインかもしれません
誰かのためにがんばるのはとても素晴らしいことなのですが、犠牲をして、これをやっていると、苦しくなって、そして、燃え尽きてしまいます。
自分の身を削ってがんばることになるので、それはガソリンの補給がないのに、車を動かし続けるようなもの。やがて力尽き、動けなくなってしまうのです。
誰かのために犠牲しているとは、他人軸で生きている、といってもいいかもしれません。
他人の期待や評価に応えることを優先しすぎると、無意識に「私の価値=役に立つこと」と思い込んでしまい、自分を削り続けてしまうのです。
大切なのは、自分軸を取り戻すこと。
他人軸で生きるところから、自分軸を取り戻すべく意識を変えていくアプローチをしていくことで、燃え尽きているところから段々と抜けていけることができます。
そのために大切なのは、「自己価値」です。
他人軸から自分軸に戻していく時に大切なのは、
自分には価値がある、魅力がある、という自己価値に気づくことです。
誰かの役に立つためにずっとがんばってきた人は、それをやることが自分の価値、と感じてしまうもの。
その時、自分自身が元々もっている素晴らしさ、才能、魅力に目が向いてないことも結構あるのです。
あなたの価値に気づいて、自分には価値があることが受け入れていけるようになると、自分らしさが少しずつわかっていきます。
自分らしさとは、自分が何をしている時楽しくて、何をするのが嫌で、みたいに自分の性質を知っているということと言えるのではないでしょうか。
そんな風に、自分と何かがわかっていながらなら、誰かのサポートをしていく時も、犠牲をしにくくなります。
◇自分の価値を知るために、自分がどんな人なのかを知る
まずは、なぜ、こんなにも誰かのためにがんばれるのか、そのルーツを考えてみましょう。
こうしたタイプの方は、そのルーツが子ども時代にあることが多いようです。
あなたはどんな子供でしたか?
子供時代にいい子をがんばってきたり、親の期待に応えなきゃと努力したり、学校でも学級委員長をやったり、そんなことをずっとやり続けていると、
自分のことより、他の誰かのため、親のため、クラスのため、部活のため、のように、他を優先してしまう癖がついたりします。
その結果、他人軸になってしまうことも少なくありません。
もしこの話がピンとくるのであれば、このやり方をずっと繰り返してきたら、誰かのために犠牲してしまうのも無理ないよな、そんな風に自分に言ってあげてください。
そして、大切なのは、こんなに健気にがんばってきた自分のことを、今のあなたが認めてあげることです。
こんながんばりができたこと自体が、あなたの価値。
そんな風に自分に対して感じてあげましょう。
そして、毎日、少しずつでもいいので、自分の価値を自分で認めてあげるアプローチを試してみてください。
例えば、毎晩、1日の終わりに「今日の自分を一つだけでいいのでほめてあげる」。
それをノートやスマホのメモなどに書き込んで、声に出して音読してあげる。
小さなことですが、自分の良さを認めてあげるやり方を積み重ねていくと、段々と、自分の価値を感じて、自分らしくていい、自分軸で生きていい、と感じられるようになっていきます。
◇燃え尽きてしまったと感じた時に最初にやるアプローチは「休むこと」
ここまでお伝えしてきてなんですが、実は、燃え尽きてしまったと感じた時に最初にやるべきアプローチは
「休むこと」
なんです。
ただ、いきなり休みましょう、と言われても、誰かのためにがんばり続けた人には、難しいことが多いようです。
でも、こんなにがんばってきたんだ、と自分のがんばりが少しでも自覚できるようになっていると、休むことへの許可がでやすくなります。
自分が今までこんなにもがんばれたのは、自分の中に愛情と優しさがあるからなのかもしれない。
ピンとこなくても、自分には何かしらの価値がある、才能、魅力があるのかもしれない。
そう感じながら、だったら、少しぐらい休んでもいいのかもしれない、そう自分に言ってあげましょう。
そして、今の自分に合ったやり方で、休む、リラックスする、気分転換する、そんなことに取り組んでみてください。
例えば、
・たっぷり眠る
・自然の中で深呼吸する
・お気に入りの音楽を聴く
・信頼できる友人と話す
・好きなミュージシャンのライブで踊る
・近くの公園を散歩する
・お気に入りのカフェを探して街を歩いて、気に入ったお店が見つかったらそこでお茶をする
・温泉にいく
こんな感じです。
大切なポイントは、自分の価値を少しでもいいので感じながら、これらに取り組むことです。
*
燃え尽きたと感じた時は、とてもとても、しんどいものですが、
それは今までのやり方ではもう無理、という心からのサインなのかもしれません。
犠牲を手放し、自分らしさを取り戻していく時、あなたは本当の自分に出会います。
あなたの素晴らしさに気づいてあげてください。
その視点を持ち続けると、段々と、自分らしさや、自分の本当の魅力や、自分にとっての幸せとは何か、そんなことに気づいていけます。
(完)