その一つが「怖れ」。叶うのが怖いと無意識に感じていることが行動等を止めてしまう場合もあります。
叶えたいと願う以外にいろいろな感情があるとしたら、それに気づくことが夢に向かって進む力になります。
夢を叶えたい!と願う時に心のブレーキがかかる時は自己価値を見直す時かもしれない
夢を叶えたいと願っている時、それを実現してくために大切な視点について4回シリーズでお届けする連載の第一回目です。
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叶えたい夢を思い描く時。
私たちの心は、ワクワクドキドキして、夢が叶った時のことをイメージしたりしますよね。
例えば、理想のパートナーと出会って結婚したいと願う時。
その人と一緒に楽しく過ごすことをイメージするとか。
自分でカフェを開いて、好きなインテリアやメニューを提供して、お客さんが喜んでくれる姿をイメージするとか。
こんな感じです。
こうした実現したらきっとワクワクドキドキする素敵な夢。
絶対叶えたい!とか、叶ったら素敵!とか、夢が実現することを考えたら楽しくなったり嬉しくなったりします。
だからこそ、それを実現するために計画を立てたり、行動に移したりしていきますよね。
でも、こんな素敵な夢を実現しようとした時、それを止める気持ちが隠れているとしたらどうでしょう。
こうした感情のひとつが「怖れ」という感情です。
◇問題が起こるより幸せになる方が怖いのだとしたら?
問題や困難なこと苦しいことが起こるのは嫌ですよね。
そう感じるのは自然なことですし、だからこそ、問題等が起こらないようにあらかじめ対策をしたり、予防をしたりしています。
過去に辛い出来事、例えば、失恋だとか、仕事上の失敗だとか、そういったことがあると、次は同じことが起こらないように注意したり、心づもりをしたりします。
問題等の自分を苦しめたり不安になる出来事が起こるのは嫌だし怖いことに感じるのは当然のことですよね。
しかしながら、もしも、こうした問題等が起こるよりも、自分の夢が叶うような素敵なこと、幸せなことが起こることの方が怖いのだとしたらどうでしょう。
例えば、7億円の宝くじが当たった!みたいなものすごいことが起こったと想像してみてください。
もちろん、そんなすごいことが起これば嬉しいですよね。
でもちょっと想像してみていただきたいのです。
本当にそんなすごいことが現実になったら、ちょっと怖いと思いませんか?
実際に大金を手にしてみたら、周りがそれを狙っていると疑心暗鬼になったりするかもしれません。
こうした怖れは感じない人もいると思いますが、多くの人は(自覚してない場合も含めて)、とても大きな良いことは、怖いと感じるようなのです。
その理由は「自己価値」にあるようなのですね。
◇自己価値の分しか受け取れないのだとしたら?
私たちは自分がどれほど価値ある人間か、ということを感じています。
自覚、無自覚、両方の領域で感じているのですが、これは「良いものを受け取る・受け入れる」ことに大きく関わっているようなのです。
例えば、自分なんてダメな奴だと激しく自己否定して苦しい顔をしてしゃがんでいるとします。
そんな時、誰かが優しく声をかけてくれたとしても、自分に優しくしてくれる人なんてどこにもいない!と強く思っていると、この声かけを自分に向けられた優しさとして感じることが難しくなります。
それどころか、こんな自分に優しくするなんて騙そうとしているんじゃないか、と疑ってしまったりすることだってあります。
逆に、自分の価値というものを感じていて、結構、自分ってがんばってるし良いところもああるよね、と感じている時。
何かで落ち込んでいた時に優しい声をかけてもらえたら、自分に向けられた優しさとして感じやすくなります。
私たちは、「自分が感じたいように感じてしまう」ようなのですね。
これを投影と言ったりするのですが、もしこの考え方が当てはまるのだとしたら、自己価値の大きさと幸せなこと、素敵なことが起こった時に、それを素直に嬉しいと感じられるかどうかが関係してくることになるのではないでしょうか。
つまり、夢を叶えたい!と感じている時、「自分のように価値がない人間がそんな素敵な夢を手に入れていいのだろうか?」という気持ちが、夢を実現するための行動を止めてしまう場合もあるのです。
この視点を持っておくことは、夢を叶えるためにとても役に立ちます。
(続)