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2013年6月25日

母が個展を開きました

梅雨っていうイメージって皆さんどう持っていらっしゃるのでしょうか。

私にとっての梅雨は、木々の新緑がとても美しく見えるステキな時期なんですね。
雨に打たれる緑は、とてもイキイキとして、ちょっぴりどんよりしたキモチも吹き飛んでしまう程のパワーが、あるなと感じております。

そして、梅雨は『梅の雨』と書くように梅の季節でもあります。
今年は、梅酒と梅干しを初挑戦しようと思っておりますので、やはりこの時期はどうしてもワクワクしてしまいます。

皆さんにとっての梅雨というイメージを、またどこかで教えていただけるととても嬉しいです。


さて、丁度1ヶ月程前に、実は母が個展を開いておりました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、母はとてもキルトが大好きな人なんですね。
そして、その母の趣味をとても良く知っていらっしゃる方より個展の提案を受けてたんです。
『母のチカラになりたい、そして元気づけたい!』という気持ちで企画してくださったその個展はとてもステキな出来事がいっぱいありました。

母は和裁師で、縫い物をしていると嫌な事も忘れてしまう位、縫い物が大好きなんですね。
父の介護の間に、時間をみつけて作ったキルトを展示しようと、元々あったキルトを展示しようとしていた所、妹が提案をし、新しいスタイルのキルトを展示する事になりました。

そして、色々な人がその個展に力を貸してくださいました。

新聞社に母の個展の事を伝えてくださった方。
言葉の不自由な母に付き添ってインタビューをしてくださった方。
個展を見に来てくださったのに、健常者の方と母の会話の橋渡しをしてくださった方。
母の記事の載った新聞を手に持ちながら来てくださった方。
母と同じ障害を持っていらっしゃる方。
そして、母と同じく家族の介護をされている方。

色々な人が、母の個展に来てくださいました。

母は、個展に来てくださり、作品を見てくださる事でとても嬉しくニコニコとしておりました。


そして、見に来てくださった方が帰り際、母と握手して感想を述べていた時の事でした。

母は、お客様の伝えてくださった事に
「ありがとうございます」
と答え、ニコニコと笑顔で話を聴いていたんです。
そして、お客様が最後に
「これからもどうぞ頑張ってください!!」
と、母に伝えてくださったところ、母は笑顔で
「あなたも、頑張って!」
と、伝えました。

その時に、お客様の目から涙。

母自身も障害を持って、障害を持った夫の介護をし、その時間の合間に作ったキルト。
その方は、母がどれだけ大変で、しんどくて、辛い状況であるかというのを、ご自身の経験から知っていらっしゃったんですね。
普通だったら、笑顔で『あなたも、頑張って!』と伝えられない状況なはずなのに、母は笑顔でそう伝えてくれた。
それだけで、その方はこれからも頑張っていこうという気持ちになられ、笑顔でギャラリーを後にされました。

そんな母を見て。

好きを通し続けたら、周りの人の力にも、そして元気を与える事ができるんだな、と感じました。


そして、母の個展開催中は父はショートステイに行っておりました。

もちろん、母は個展の期間中も毎日必ず夕ご飯の時間は父の側に行き、食事の介助をしておりました。
私も、母の手伝いに戻っていた時に父に聴いてみたんですね。
「お母さんいなくて寂しい?」
と。
すると、父は笑顔で
「寂しいけど、大丈夫!お母さん頑張ってるから大丈夫!」
と伝えてくれました。


今回、母が開いた個展を通し、本当に色々な人の応援をいただいたり、力を寄せてくださったり、元気をいただいたリ・・・

どんなけ母は皆さんに愛されているのかを目で、耳で、肌で感じる事ができました。

そして、この個展で私自身も多くの久々の出会いをいっぱいさせていただきました。

本当に母には感謝の気持ちでいっぱいです。

・ ・・多くのお客様に
「次回は何時されるのですか?
というお問い合わせもいっぱいいただき、母は次回の個展も俄然やる気になっている模様です。

何時になるかはまだ未定ですが、また次回の個展でも色々なステキと出会う事が出来るんだろうな、とそう感じております。

まずは、母に『お疲れさま。そしてありがとう。』と伝えたいです。


最後までお読みくださいましてありがとうございました。

中村季代乃のプロフィールへ>>>

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2013年6月18日

寡黙な夫

私の夫は、とても穏やかで、おとなしく、優しい人です。
私とパートナーシップを組めるような人ですので、慌てず、騒がず、とても寛容な人でもあります。
仕事では、先頭に立ってリーダーになるタイプではなく、頼りになるスタッフとして黙々と仕事をこなすタイプのようです。
大学の頃から私と一緒に暮らし始めるまで、一人暮らしをしていたので、料理も掃除も一通りできます。
お願いすれば、家事も手伝ってくれるので、私は、とても助かっています。

また、手先が器用なので、細々といろんなものを自分で作ります。
最近は、挙式する友人のリクエストに応え、披露宴の受付に飾るウエルカムボードを作成しています。
“アニメの『美女と野獣』のパンフレットのように”といった具体的なリクエストから、“ポップでエアリーな感じ”といった抽象的なリクエストまで、それぞれの要望に応じて作ったウエルカムボードは、かれこれ10作ほどになるでしょうか。
ボードを立てかけるイーゼルも、既製品を用いず、自作してしまいます。
くまモン侍というリクエストには、ミシンで着物と袴を縫って、ぬいぐるみに着せるほどです。

これまで、あまり夫のことについて、文章にしたことがありませんでした。
今回書いた文章を読み返してみると、どうも、私の夫は“職人”みたいな人のようですね(笑)。
付き合い始めて8年、結婚して4年。
長い間、一緒に暮らしていても、新たな発見があるものです。
“職人”という言葉ほど、彼をよく表す言葉はないなぁと思います。

職人気質(かたぎ)という言葉がありますが、辞書で引いてみると、「職人(の社会)に特有の、粗野で頑固だが実直といった気質」とありました。
私の夫は、粗野ではありませんが、それ以外の内容には、深く同意です。
私の個人的なイメージかもしれませんが、職人さんには、寡黙な人が多いような気がします。
主義主張は内に秘めて、あまり多くを語らない。
私の夫は、まさに、寡黙な職人です。

私も、あまりお喋りな方ではありません。
どちらかというと、人の話を聞く方が好きです。
夫は、私の10分の1くらいしか話さないので、2人で一緒にいる時は、必然的に私が話さざるを得ないのです。

何を話しても、コクッと頷くか、頭を横に振るか、あるいは短い返事。
最初は、一方的に話してばかりいなければいけないことに、苛立ちを覚えました。
そんな状態でよく付き合いが続いたものだと、自分でも思います。

結婚すると決め、事を進めようとした時、あまりにもコミュニケーションが取れないために、「何も話さないと、決めようがない!」と、私の怒りが爆発したことがあります。
それは、それは、凄まじい怒りでした(笑)。
それでも、彼からは何の言葉も出てきません。
今回ばかりは・・・と、私は腹をくくって、彼から発せられる言葉を待ちました。
6時間を経て、彼は一筋の涙を流しながら「話そうとすると、頭が真っ白になって、何も言葉が思い浮かばない。」と、声を絞り出すようにして話してくれました。

何故、彼が、そこまで寡黙な男になったのか?
これまで彼が語ってきた数少ない言葉、話すときの表情と体の動きから、その理由は、彼の育ってきた環境にあるのだとわかりました。
(そこらへんの観察眼は、怒っていても、カウンセラー (^^;)
九州男児だからか、長男だと期待され、厳しく躾けられてきたのでしょう。
そして、感情は抑圧するように、やりたいことは我慢するように、そう育てられたのかもしれません。

彼が一筋の涙を流しながら訴えた言葉を聞いて、ようやく私は、「ああ、本当にこの人は、話すのが苦手なのだ。」と、彼の現状を理解したのです。
その時は、どうしたものかと、途方にくれました。
しかし、彼は、話すのは苦手かもしれないけれど、とても人間が良いのです。
だから、会話を楽しむことには、こだわらないことにしました。

しばらくすると、彼が言葉以外で、感情を表現していることに気づき始めました。
驚いた時には「ハッ」と息を止め、凄いなと思った時には「おぉ」、凄まじいときには「ごおっ」とか、アニメの効果音のような擬音を、聞き取れないほどのボリュームで発していたのです。
また、目線、ぴくりと動く指先にも、体の傾き方にも、彼の意思が表われています。

彼の反応に気づくと、私は、彼に言うのです。
「その“ごおっ”って、何? すげぇー、ってこと?」と笑いながら聞きます。
最初は、“からかうな!”という態度でしたが、最近は、笑いながら「そう。」と答えます。

変な、会話でしょう?
でも、それが、私たち2人のコミュニケーションなのです。

九州男児、理系男子、長男、草食男子。
いずれも、どちらかというと会話が不得手な男性が多いかと思います。
そんな男性が周りにいたら、よくよく観察してみてください。
彼らなりの意思表示があるはずだと、私は経験上思うのです。
その意思表示に気づくことができれば、彼らとのコミュニケーションが楽しくなるかもしれませんよ。

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2013年6月11日

Mちゃんの力

こんにちは。宮古島から五十嵐かおるです。
なんだかんだとありがたいことに、友達や家族、クライアントさんも含めると、平均して月に1回くらいのペースで誰かが宮古島に訪ねて来てくれています。

来る前は「遠いねー」と言われますが、来てみると「思ったより近い!また来るねー」と実際リピーターになってくれた方、リピート予定も方も多数。
東京からの直行便だと3時間もかからないし、島の中は狭いので観光の移動時間が少なくてゆっくりと楽しめることもいいみたいです。

南の島へ観光に、マリンレジャーに、心を癒しに、現実逃避にと、いろんな理由で来てくれますが、私がここにいることも小さなきっかけの一つになっていることが、とても嬉しくて少し信じられなかったりもします。
飛行機に乗ってはるばる来てくれる友達がいることに「友達少ないかも、嫌われてるかも、」なんて少しでも思っていた自分を叱りたくなります。愛を受け取ること、どんなにやってもまだまだ足りないくらいありがたいことです。


「宮古島に行く予定だよ」と連絡をもらった時から、上手なチケットのとり方、現地にいないとわからないホテルの情報、ガイドブックには載っていない観光名所、伝えたいことが山ほど出てきます。
何度かのメールのやり取りの後、友達を迎える前の日は「光のきれいな時間にあそこに行って、このポイントで海を見て、空いてる時間に人気のお店でランチして・・・」デート前日のようにウキウキして眠れません。
到着当日、空港で迎える久しぶりの笑顔たちがもう嬉しくて、周りの人が私を見たら、犬がしっぽを全力で振っているみたいに思われるかもしれません。

宮古島の観光といえば「青い海と広い空!」で、逆を言えば「それだけ!」なので(いえ、他にもありますが)、誰が来ても案内して周るのはほとんど同じところ。
でも来てくれる人達、1人ひとり感動のポイントが違うので、案内している私も飽きることがありません。

海の青さにひっくり返ったり、何もしない時間を楽しんだり、南国ならではのグルメやお酒に酔いしれたり、「何か」を感じて癒されたり(笑)、人や植物に興味を持ったり。
初めてのシュノーケルで魚を見て大感動している友達の表情に、私のほうが感動することも多々。
普段生活していると「いつでも行ける」ことであまり観光もしなくなってしまうので、友達が来てくれるのをいいことに一番楽しんでいるのは実は私だったりするんです。


先月は私の地元から可愛らしい女性、Mちゃんが一人で訪ねて来てくれました。
Mちゃんとは10年以上前に、カルチャースクールで出会いました。
3年ほど一緒にレッスンを受けて、その後会ったのは数えるほど。
もちろん仲も良かったし、来てくれるのも大歓迎。
宮古島に興味持ってくれたんだーなんて思っていたんですが、その理由がまたびっくり。

「私の人生のターニングポイントにはかおるちゃんのアドバイスがあったんだ。
今回もかおるちゃんの話がきっかけで前に進めたから、会いに行きたい。」

そう言って、1人で飛行機にも乗ったことがないというのに、自分でチケットの予約をし、慣れない空港で飛行機を乗り継ぎ、ひとり宮古島まで来てくれたのです。


私たちが出会った頃、高校生だったMちゃんは憧れとも言える、大きな夢を持っていました。
同時に、「あくまでもそれは夢だから無理かもしれない」とも思っていたみたいです。

当時の私はというと、まだ心理学を学ぶ前で、勢いだけで生きていたような状態。
根拠もなくカッコいいことを言いたいし、信じたかった20代前半。
その時の私が彼女に言った(らしい)言葉。

「夢はね、思い続ければ叶うんだよ!」

きゃーーーーー、恥ずかしいっ!
まさに青春真っただ中なセリフです。

そこですごいのが、それを信じたMちゃん。

なんと、本当に叶えようと心に決め、真っ直ぐな思いを持って数十倍といわれる倍率を乗り越え、しっかりと夢をつかんだのです。
誰もがチャレンジすることすら諦めてしまうような、狭き門の夢に向かって前進した彼女の勇気に言葉も出ないくらい感動しました。
嬉しそうに報告してくれた彼女の笑顔に、私のほうが夢を見ているような気分でした。


それから数年後、久しぶりに会ったMちゃんはとても大人びて可愛らしくなっていました。
数年前にそこにはなかったお洒落なカフェでランチをとり、お互いの近況の話で盛り上がる楽しい時間。
真っ直ぐな瞳と柔らかい笑顔は以前と変わらないままで、とても魅力的になっていた彼女。

素敵なパートナーもできたんだろうな、と聞いてみるとさっきまで明るかった表情が急に曇り、だいぶ前に失恋をして前に進めないでいるとつらい様子。
真っ直ぐなぶん、一生懸命だった恋愛に大きく傷ついてそれきり進むのをあきらめてしまったように感じて、彼女の笑顔に似合う楽しい時間が戻って来てほしいと思いました。
余計なお世話と思いつつつ、少しでも楽になるきっかけがつかめればと、できるだけ押しつけにならないようにそっとこのカウンセリングサービスのことを少しだけ紹介してその日は別れました。

その後も何度かメールのやりとりはしていたのですが、やはり前に進むことは怖い。
彼とのことが忘れられなくてつらいまま、なかなか抜けられずにいるとの返事。
ただ、カウンセリングサービスのホームページは気に入って読んでいるとの報告に少し安心しました。

そのまま私は宮古島へ来てしまい、しばらく連絡は途絶えたままになっていました。


そして今回も。
Mちゃんはしっかり動いたのです。

なんとか前に進みたいと、苦しい思いを抱えながらもワークショップに参加し、緊張しながらもカウンセリングも受けて、まずは自分と向き合うことにチャレンジすることから始めたそうです。
長い間閉じ込めてきた痛みや苦しみに入るのは相当きつかったはず。

そしていつまでも彼との思い出の中に生きててはいけない、何か変わらないとと思うようになり、彼女はとうとう大きな行動に出ました。
詳しい内容はここでは控えますが、今までの控えめなMちゃんではとても考えられなかったような大胆なやり方で彼との関係に整理をつけようと挑んだのです。

「怖くて怖くて、ガタガタ震えてた。本当に死んじゃうかと思った。」

でも彼女は前に進むために自分の力でそれを乗り越えました。
そして、行動してみたことで彼との関係はもう過去なんだと理解することができたそうです。
なによりも、その怖さを乗り越え、今までの自分では考えられなかった行動に出られたことが大きな自信になったと言っていました。

まだ感情がついてこなくて悲しい気持ちはなくならないけど、大きく変わったことも確か。
これから変わっていくであろう自分も信じられるようになったそうです。


だから今回、さらに新しいチャレンジをするために初めての1人旅に行くこと、それらを私に報告したくて宮古島に来ることを決めたんだと話してくれました。

もちろん私は大歓迎。最近見つけた特別なスポットにも案内することを約束しました。
ひとまわりもふたまわりも大きくなった彼女と話すのはとても楽しく嬉しい時間であっという間。
走り慣れたドライブコースもいつにも増してキラキラと色鮮やかに輝き、いつでも美味しいオリオンビールはよりいっそう喉ごしよく楽しむことができました。

島もそんな彼女を歓迎したのか、雨と曇りだった天気予報は見事にはずれ、宮古島らしい快晴で澄んだ青い海を見せてくれました。


確かにMちゃんの言うとおり、私の言葉は彼女が変わる何かのきっかけになれたのかもしれません。
でも言うのは簡単。たまたまそのタイミングに居合わせたようなもの。

カウンセリングをしていても感じること。
周りは応援することはできても、それを変わってやってあげることはできない。

その言葉を拾って行動に移せるのは本人だけしかできないこと。

夢を叶えたのも、行動を大きく変えたのも、それは「彼女自身」の力なんです。

それによって本人だけではなくて、私を含めそれを見ていた周りの人たちにも大きな勇気とパワーを与えることができる。

はるばる来てくれたMちゃんに心から「ありがとう」と

大きな大きな「おめでとう」を伝えたいと思います。

五十嵐かおるのプロフィールへ>>>

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2013年6月 4日

おいしいコーヒー始めました。

最近、コーヒーの生豆をその場で焙煎してくれるお店からコーヒー豆を買って、ドリップで入れると言う飲み方を覚えました。今までコーヒーと言えば、缶コーヒーか、インスタントばかりだった私にとって、その場で焙煎した豆の香りというのは、本当に衝撃的でした。

元々コーヒーを飲み始めたのは、禁煙を始めた時に、何かタバコに変わるものをと探した時に、飴、酢昆布、お茶、紅茶、コーヒーなど、あれこれと手を付けていたのですが、その後、糖分があるものは太るからと思ってやめたり、お茶、紅茶は、やや刺激にかけると思ってやめたりしているうちに、コーヒーを飲む習慣だけが残ったと言う感じです。

コーヒーだけは本当によく飲むので、コーヒーメーカーでも買おうかと思っていたのですが、最近引越しをして、家の近所にとてもお洒落なコーヒー豆のお店を見つけたので、私はそこに行ってみました。店の中は、樽のような入れ物に、いろんな種類のコーヒーの豆がたくさん入っていて、カウンターの裏に、コーヒーの焙煎機が並んでいました。

お店の人に、「何にしましょうか?」と言われたのですが、缶コーヒーかインスタントしか飲んでいない私にとって、一体何をどう注文したらいいのかもわからない状態でした。私は、「今までインスタントばかりで、こういうお店で豆を買った事が無いんですよ。なので、何をどう注文したらいいのかもわからないんですよ。」と言いました。

さらに、自分がコーヒーメーカーを探していることを告げると、「コーヒーメーカーでもいいけど、ドリップで入れたほうが美味しいと思うよ。」と言われ、そのドリップで入れる方法を実演してくれるとの事でした。

「まず、コーヒー豆は、100cc入れるのに100g。お湯は90℃。最初はお湯を少し入れて、20~30秒蒸らすこと。この時ペーパーは濡らさない。」

こんな風に入れ方について話をしながら、コーヒーケトルの細長い注ぎ口からドリッパーにお湯が少し入れられると、コーヒー豆から湯気がもわっと沸き立ちました。私は、コーヒーのCMにでも使えそうな湯気に見とれました。それから、円を描くような動作で、お湯が注がれると、ドリッパーがコーヒー豆のドームのようになり、サーバーにコーヒーが溜まっていきました。

「ドリッパーの盛り上がったドームに灰汁(あく)が、溜まっているからね。規定量までサーバーに落ちたら、すぐにドリッパーを外すこと。最後まで落ちちゃうと、灰汁も入ってコーヒーが苦くなるからね。」

そういって、ドリッパーの盛り上がったドームの上のほうを指差しました。そして、サーバーに200cc落ちた時点で、まだサーバーにコーヒーが落ちている途中のドリッパーを外しました。私は、コーヒー豆も想像よりたくさん使うし、美味しい入れ方は、本当に贅沢だなと思いました。

結局私は、この初めての光景にいたく感動して、コーヒー豆だけでなく、ドリッパー、コーヒーサーバー、コーヒーケトルも買いました。

焙煎したコーヒー豆からコーヒーを入れると、240gで1,000円前後~2,000円程度するのですが、それで入れられるのは、1杯200ccとして、わずか10杯程度です。そうすると、1杯あたり80~200円ぐらいかかる計算です。少しいい豆を買うと、缶コーヒー以上の値段がかかるのですが、この香りの高さを考えると、全く高くないお値段だなと思いました。ちょっとした手間で、そうそう味わえないコーヒーを楽しめる、その場で焙煎した豆からコーヒーを飲むという飲み方、私はとても気に入っています。

そんな私ですが、今、飲んでみたいコーヒーが2つあります。

1つは、コピ・ルアクと言われる、ジャコウネコの糞に未消化のまま出されたコーヒー豆を洗浄したもので、聞けばものすごく汚いイメージもしますが、このコーヒーが、最高に薫り高いのだそうです。私が豆を買ったお店でも入荷する事があるらしく、その時は是非購入したいと思っています。

もう1つは、山の湧き水で入れたコーヒーを飲むことです。私は今年の4月に屋久島に行ったのですが、その時ヤクスギランドの湧き水を飲んだときに、「この景色の中で、この湧き水で入れたコーヒーを飲んだら、どんなに美味しいだろうか!」と思いました。

ドリップ方式でのコーヒーの飲み方を知って、楽しみが少し増えました。

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