自意識過剰と視線恐怖症について

相談者名
バンプとクッキー
18歳、女です。
私は昔から男子が苦手でした。
でも席が隣だろうと気にしたことは全くありませんでした。
しかし、高3の時にある男子(Aさん)にキモいなどと言われ、その人の前だけでは普通に行動がとれなくなってしまいました。
常に意識して行動がぎこちなくなったり、制約されてしまうんです。
自意識過剰とも言われました。
そして、Aさん以外の男子にもキモいと言われるようになり、男子全員が意識の対象になってしまいました。
授業中も首が回りづらくなったり、震えたりしました。
自分の行動が全く分からなくなり、無意識と意識している行動の違いが分からなくなりました。
今、また自分は意識しているんじゃないか。
変じゃないか。
何をやっているんだろうと自己嫌悪にも陥りました。
本当につらかったです。
何とか卒業はできました。
しかし、現在は浪人して、予備校生です。
今度は誰も私のことをキモいと言ったりしない。
私のことなんて見ていない。
そうは分かってはいても、また自意識過剰と言われたり、嫌われたり、悪口を言われることが本当に怖くて、男子を意識してしまいます。
また行動がぎこちなくなってしまいます。
今は大丈夫だけどそのうち自意識過剰と言われ、嫌われるんだろうなと不安になります。
もし、またイジメられたりしても今度は自分が悪いんだと思うと怖いです。
どこにいっても嫌われる自分って何なんだろうとも思います。
こんなことで悩んでいるなんて、申し訳なくて親にも相談できません。
授業中に私の顔を見ていなくても、私の方に顔が向いている時に意識してしまいます。
行動がおかしくなってしまいます。
今は1番それがつらいです。
視線恐怖症だとも思います。
その為席は真ん中だと辛いので、首が回りにくいという理由で端にしてもらいました。
しかし、ついに女の子まで意識してしまいました。
私が意識していることに気付いて、その人も私の顔を驚いてみて、挙動不審になっていました。
高3の時より症状がひどくなっている気がします。
高いお金を出してもらって何をしているんだろうと思い、本当に自分が嫌いで、最低だと思います。
誰にも相談できません。
苦しいです。
全ては、人に嫌われることへの恐怖心から生じていると思うのですが、私の自意識過剰、視線恐怖症、意識してしまうことや不安感をなくすにはどうすればよいでしょうか。
アドバイスお願いします。
カウンセラー
嶽きよみ
バンプとクッキーさん、はじめまして。
今回、担当させていただきます、嶽きよみと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

周りの視線が気になって、自分の行動がぎこちなくなってしまう・・。
それはほんとに不自由で、きゅうくつなことですよね。

> 授業中も首が回りづらくなったり、震えたりしました。
> 自分の行動が全く分からなくなり、無意識と意識している行動の違いが分からなくなりました。

最初はAさんの前だけだったのに、だんだん男子全員になってきて、ひとりで
ほんとに辛かったですよね。
そんな中、本当によくがんばって卒業されましたね。
まずは、そんなに苦しい気持ちになりながらも、がんばり通せた自分をほめて
あげてほしいなって思います。

そして今は、予備校に通っていらっしゃるんですね。

> 今度は誰も私のことをキモいと言ったりしない。
> 私のことなんて見ていない。
> そうは分かってはいても、また自意識過剰と言われたり、嫌われたり、悪口を言われることが本当に怖くて、男子を意識してしまいます。

頭では、もう酷いことを言う男子はいない、ってわかっているのに、心では、
いつも誰かに見られているような、監視されているような感覚が消えないので
すね。
そしてまた、嫌われてしまうのではないかと不安になってしまうのですね。

ここでひとつ、バンプとクッキーさんに質問したいのですが、

高校の頃から、今もなお、ずーーーーっと四六時中 バンプとクッキーさんの
行動を見続け、監視している人がいるとしたら、さて、それは誰でしょうか?

誰だって、いつも自分の行動をチェックするように見られていたら、それはと
ても窮屈だし、見られることに恐怖に感じてしまうに違いないですよね。

高校でも 予備校でも、ずっとバンプとクッキーさんを見ていられる人。
そうです、それは 「自分自身」 なのではないでしょうか。

> しかし、高3の時にある男子(Aさん)にキモいなどと言われ、その人の前だけでは普通に行動がとれなくなってしまいました。

きっと最初は、Aさんに酷いことを言われたことで、その人の視線が怖くなっ
てしまったのだと思います。
そりゃそうです、そんなことを言われたのだから、バンプとクッキーさんは
すごく傷ついたと思うし、自分のどこが変なんだろう、と不安になったりも
したと思います。それに、怒りだって感じて当然です。

でも、だんだんと、酷いことを言った相手ではなく、言われた自分を責める
ようになってきて、きっと自分が悪いんだ、何か変なんだ、というような気持
ちが強くなってきたのではないでしょうか。
そして、自分が悪いんだとしたら、それは どこなんだろう、と、すごく自分
のことが気になってきたのではないでしょうか。

わたし達は、普通、息を吸って吐くことは、無意識のタイミングで行っていま
すよね。
でも、「私はいつのタイミングで息を吸って吐いているのだろうか?」なんて
考えて呼吸を意識しだすと、そのタイミングがわからなくなって 息が苦しく
なってしまうことがあります。

普通に何も考えずに歩いている時は自然に歩けているのに、学校で行進の練習
などをしていて、「右足が前の時は左手が前!」なんて言われて意識をすると
、歩き方がよくわからなくなって、右手と右足を一緒に出してしまう人がいた
りしませんでしたか?

「意識すると、行動がぎこちなくなってしまう。」
それは 実はとても自然なことなんです。

バンプとクッキーさんは、「私の行動って変じゃない?」「なんかぎこちな
くなってない?」そんな風に、自分のことがとても心配になって、つい見てし
まうのかもしれません。
そして24時間ずうっとその状態を作ってしまっているのかもしれません。

でも、もしそうだとしたら、すごくしんどいことだと思いませんか?
人の視線だったら、離れれば消えます。もしそのその人が、実際にバンプとク
ッキーさんを見たとしても、それはほんの短い間ではないでしょうか。
ところが、自分の視線というのは、いつもいつも逃げられないんですね。いつ
でもどこでも自分の行動を見ることができます。
延々と終わらないのです。

だから、その状態から抜け出すために、まずは、バンプとクッキーさんが、自
分で自分を監視している目の存在に気づくことが大事かなと思います。
「視線が怖い」と感じたとき、その視線の元は、実は自分の目なんだ、という
ことです。

そしてその次に、その目で「他の人を見る」ことを意識してみてください。
この人ってどういう人なんだろうな、どんなライフスタイルなのかな、髪型が
変わったな、この服はどこで買ったのかな、、、何でもいいです。
何を見ていいのかわからないときは、その人のいいところを見つけようとして
みてください。
外見でも、態度でも、内面でもどこでもいいです。

誰かのいいところを見つけようとしているときのバンプとクッキーさんの視線
は、とても優しい目になっていると思います。

人に嫌われることは、バンプとクッキーさんじゃなくても誰だって嫌です。
でも、少なくとも、自分に好意をもってくれている人を嫌うことは、案外難し
いものでもありませんか?

だから、バンプとクッキーさんのまわりに、好きだな、いいな、って思える人
が増えるにつれて、嫌われる恐怖、というのも薄れていくのではないかと思い
ます。

ひとりで難しい時は、カウンセラーにも相談してみてくださいね。

ご相談、ありがとうございました。

嶽きよみ

この記事を書いたカウンセラー

About Author

柔軟な視点で問題を捉え「人間関係」「自己表現」「セクシャリティ」に関する悩みを多く扱う。 特に、現役で自身のビジネスも続けていることから、やりたいことを見つける、夢を叶える、など自己実現のサポートを得意としている。 「見た目の印象とは違い、声に癒される」との声が多く寄せられている。