幸せとは状況ではなく自分の愛と優しさに気づき使い続けること

幸せとは状況ではなく幸せと感じられた時のこと。
自分の中の愛と優しさに気づき使い続けること。

幸せとは状況ではなく、幸せと感じられること。誰かに羨ましいと思われる状況でも感じなければ幸せではありません。自分の周りにある優しさや愛情に気づいて感謝することで幸せを感じるアンテナが広がります。実はその優しさと愛情は自分が元々持っていると気づき、使っていくことで幸せは大きくなります。

「幸せってどういうことですか?」

カウンセリングの中で、こうした質問を受けることがあります。

幸せって「感情」なんです。

どんなに成功していようと、心が幸せと感じていなければ幸せではありません。

だから、「幸せって何?」という問いには、続きが必要なんですね。

「私が幸せを感じるのは、どういう時だろう。」

 そして

「私が幸せを感じるには、どんな自分になりたいだろう」

そう問い直した時に、ようやく今の幸せを感じられるかもしれません。

これからの幸せを感じるために、その一歩を踏み出せるかもしれません。

「幸せとは、状況ではなく、幸せと感じられた時のこと」なんですね。

誰もがイメージできる幸せな状況でも幸せとは限らない

私のクライアントさんにこんな方がいました。

その人には、こんな友達がいたんですね。

「学業優秀、一流大学を卒業して、一流企業に就職して、会社でも評価され、第一線で活躍している人」

こんなふうに、絵に描いたような幸せなイメージどおり人生を送っている友人を、その人はとても羨ましく思っていました。

ところが、ある時、その友人と食事に行った時、彼女がこんなことを言い出したそうです。

「私、自分の人生が幸せだと感じたことは、あまりないのよ」

その人は驚きと同時にすごく腹が立って友人に言ったそうです。

「そんなに順風満帆で、何でも手に入れてるのに、幸せを感じないなんてどういうことよ!」

こんな風に言いたくなるのも無理はないですよね。

ところが、友人の返事は

「私の人生は、良い大学、良い会社に入るためだけに、がんばってきた」

「親もそれを望み、自分もその期待に応えたくて、それが叶って、親も喜んでくれた。でも、今、手に入れてみて、何も感じられない」

そう言いながら、とても苦しそうな顔をしたそうです。

その友人の姿を見て、その人は初めて感じたそうなんですね。

「幸せって何だろう?」と。

それをきっかけに、この質問の答えが欲しくて私のカウンセリングを受けてくれたのでした。

この友人の悩みは、贅沢なのでしょうか。

恵まれていることに、気が付いていないだけなのでしょうか。

幸せと感じることは自分にしか決められないこと

幸せって何でしょう。

お金がたくさんある

パートナーがいる

いい仕事に就いている

家がある

休みがある

仕事以外に趣味がある

その他にもいろいろあるでしょう。

いろんな考え方があっていいと思うんですね。

それは人それぞれの思いであっていいはずです。

「幸せ」とは「幸せを感じること」

どんな時に

どんなことに

どうなった時に

どんな自分になった時に

あなたは幸せを感じますか?

この質問を自分にして、その答えを感じていった時「幸せとは何か」の答えが出てくるのではないでしょうか。

例え、親が、家族が、周りの人が幸せな状況だと思っても自分が「幸せ」を感じなければ、それは「幸せ」ではありません。

「幸せ」とは、あなたしか、決めることができないものなのです。

誰かに幸せにしてもらおうと思っても、幸せは手に入りません。

幸せとは、自分が作っていくものなのです。

でも、だからこそ、そこには無限の可能性や選択が広がっていると言えるのではないかと思います。

「幸せ」は、あなたしか、決めることができないもの。

そうした視点で、ご自身の「幸せ」について、考えてみることで、「幸せ」をつかむヒントやチャンスを見つけるアンテナが広がります。

幸せを感じられるアンテナを広げる「感謝」という視点

この「幸せをキャッチするアンテナを広げる」ことに役立つのが「感謝」です。

こんな視点を持って、考えてみてください。

「もし、普段気がついていないけれど、私の周りには、幸せがたくさんあるとしたら」

例えば、健康である、ご飯が食べられる、眠れる、そんな自分自身のことから始まって、

食事を作ってくれる人がいる

お金を稼いできてくれる人がいる

そして

わたしを応援してくれる人がいる

わたしの幸せを願ってくれる人がいる

そんな風に考えてみた時、私たちの周りには、普段は気がつかないけれど、「幸せ」はたくさんあるのですね。

ここに視点を置いてみる。

それをいつも意識していくことで「幸せをキャッチするアンテナを広げる」練習になります。

あなたの周囲にある幸せを意識していくことで、「幸せをチャッチしやすい心」が少しずつできていき、その心が、幸せになれそうな情報をチャッチしやくすなったり、誰かに聞いたり、頼ったりしやすくなるという行動を起こしやすくしていきます。

しかし、この練習で幸せを感じられる理由がとても大切です。

地道な積み重ねの効果もありますが、元々心の中に

「誰かに感謝すると喜びを感じられる」

ものを持っているからなのです。

あなたの周りに感謝の目を向けて、それを見つけられる度合いだけ、周りにある優しさや愛情に気づくことができます。

実は、それはあなたの心の中にある優しさや愛情が反応するから、見つけていけるのです。

「幸せって何?」

この問いかけの答えについて、私はこう考えます。

「あなたの心の中にある誰かの優しさや愛情を感じられる気持ちに気づいた時」

そして

「それを使い続けていけること。」

と。

幸せを感じられるものは、あなたの心の中に常にあり続けているのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。