もうちょっと聞いてもいいですか? 〜防衛や投影を超えて、もう一歩踏み込む〜

こんにちは、カウンセリングサービスの山田耕治です。

いつもビジネスメルマガ読んでいただき、ありがとうございます。

仕事やプライベートのコミュニケーションで、私がよく使うフレーズ、それが、本日の題目の「もうちょっと聞いてもいいですか?」です。

相手をできるだけよく知ること、できるだけ深く理解しようとすることは、人とのつながりをつくることに正に繋がって行くと思います。

そして、その繋がり、関係性はとても楽しいものであり、お仕事やプライベートの成功に近づくことでもあると思うのです。

でも、実際、どうでしょうか。

どこか遠慮してしまったり、気後れしてしまったりする私たちがいます。

もう一歩踏み込むことができないままに、お仕事やお付き合いが進みます。

せっかくの出会いが、相手の思いやニーズに答えることができず、遠回り、空回り、時間がかかってしまったり、そのまま関係が終わってしまったりしてしまいます。

あぁ、やっぱり、あの時、もう少し聞いてみれば良かった!

みなさんも思い当たること、ありませんか。

そうなのです。

あの時、もう一歩深く聞いていれば、状況は変わっていたかもって思うことありますよね。

とてももったいないことだと思うのです。

今日のビジネス心理学は、心理学的ポイントを考えながら、もう一歩踏み込める私になりましょうという提案です。

人って、意識してはいないですが、きっと自身を守る壁みたいなものを持って防衛しているという面があると言われます。

これ以上近づかれると不快に感じるパーソナルスペースという言葉もありますが、心にもこれ以上近づかれたくない守りの壁みたいなものが、それぞれにあるということはみなさんと共有できることだと思います。

その壁の中の自身は、もちろん隠しているわけです。
当然と言えば当然ですよね。

そして、もう一つ。

その防衛は、相手に自分の心を写し出すことでも出てくるようです。
投影と言われる防衛反応です。

相手に自分の心を写し出すとは、つまり、相手の世界を、勝手に自分の都合のいい世界にしてしまうわけです。

見えているものが、自分の勝手知ったる世界であれば安心ですからね。

攻撃は最大の防御、相手に自分の心の世界を投げる投影は、ある意味、私たちの持つ攻撃的な防衛反応とも言えるかしれませんね。

コミュニケーションの場面、この防衛と投影の二つをシンプルにまとめてみるとこうなります。

相手は自分を隠しながら、勝手に自分の心を相手に写し出し、自分は自分を隠しながら、相手に勝手に自分の心を写し出している。

私たちは相互に防衛や投影を、知らず知らずにやっているようなのです。

本当は楽しくしたい、繋がりたい、相互に役に立ちたい、貢献したいと思っていても、このように邪魔をしてしまう相互の心理的状況がまずあると思ってみてもらえたらと思います。

そうなってしまうのも、それぞれに人生にいろんな事があったわけですし、自分を守りたい、防衛したいというのも、命を持ったものとしても、至極当たり前です。

そのような心理的状況があるとすれば、単なる表面的なやり取りを基づいた判断だけでは、関係性は深まらないばかりか、うまく行かないことにもなることも頷けることと思います。

ゆえに、もう一歩踏み込むことがとても必要なんだと思うのです。

その一歩の踏み込みが、相手と自分、お互いの防衛や投影を越えることになるように思うのです。

そのための私なりの声掛けが、今日の提案、「もうちょっと聞いてもいいですか?」ということになります。

先日も、出張先でのタクシーの運転手さんとの会話で、そのフレーズを話している私がいました。

たまたま乗ったタクシーの運転手さんでしたが、実は、写真家さんでもありました。

自分の思いを諦めきれず、パートナーとともに移住してきたお話を伺いました。

20分ほどの移動時間でしたが、その声掛けをきっかけに、お互いのプライベートや自然に対する体験や思いの交換となり、濃密な新しい『つながり』を感じる体験がありました。
そして、人の思いやパートナーシップの持つパワーを再認識した次第です。
この方とは是非再会したいと思っています。

この声掛けにより、一歩踏み込むことで、思いもよらぬギフトを受け取ることができたわけです。

仕事やプライベートで、あなたの周りの人々に、もう一歩踏み込んでみませんか?
そんな誰かの顔が浮かびませんか?

勇気を持ったあなたの一歩の踏み込みが、お互いの防衛や投影を超えて、そこに新たな繋がりが醸成されていきます。

無理することはありませんが、ここぞという時、何か直感が降りてきた時、時に勝負してみること、リスクをとってみることも必要な時があるように思います。

最後にもう一つ大事なことお伝えさせてください。
もし、この声掛けに、返事がこなくても傷つくことはないということです。
それは、相手がまだ準備ができていないだけであり、あなたの声掛けは、その相手の準備に大いに貢献していますから、大丈夫ですからね。

もうちょっと聞いてもいいですか?

使ってみてほしいなあと思います。

新しい繋がりというギフトが、防衛と投影を越える、勇気あるあなたの登場を待っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1967年広島県呉市生まれ。早稲田大学法学部卒。家族は妻と小学生の息子3人。 恋愛、婚活、夫婦、家族、職場等、対人関係全般が得意。 臨月で子を亡くした喪失体験が人生に大きく影響し、18年勤めた会社を退職、心理学を学び直し2010年プロカウンセラーに。現在はサラリーマンとのWワークを推進中。