強い女の悲劇(4)〜頼りにされすぎてしまう〜

頼られすぎていると、恋愛が遠のいてしまうことがある。

強い女性は、周りから頼られることも多いのですが、頼られすぎる状態になってしまうと、恋愛に発展しづらいという状況にもなりかねません。
男性性が持っているリーダーシップや、決断力、行動力という魅力だけでなく、女性性が持っている育む、育てるという魅力を使っていくことで、頼られすぎて恋愛に発展しないという悲劇を減らしていくことができます。

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強い女性の基本は、自立しているということですが、自立しているということは、自分で決断できることでもありますし、行動できるということでもあります。

また、周りの面倒をみてあげることも得意だったりしますので、集団の中では主導権を握る場面も多く、リーダーとしてあてにされることも多くなります。

それ自体は、特に問題になることではないのですが、自分で全てやってしまうことによって、周りにいる人たちが自分で考えたり、決断したり、率先して行動したりということがなくなってしまいます。

「リーダーに任せておけば大丈夫」という雰囲気になることも少なくなく、自分一人が頑張っているような状態になってしまいます。

リーダーシップを発揮するというのは、魅力ではあるのですが、尊敬はされるけれど、恋愛には結び付かないという悲劇も生まれます。

自立が持っている要素は、男性性的なものが多く、リーダーシップや決断力、行動力というのも男性性が持つ要素となります。

女性の中にも男性の中にも、男性性や女性性は存在するのですが、男性性が持つ要素が突出してしまうと、女性としての魅力を隠してしまうことにもなってしまいかねません。

あてにされ、とても頼りにされるけれど、女性として恋愛には無縁な生活になってしまっているという悲劇も起こってしまいますから、「頼りにされることは嬉しいけれど、頼りにされすぎているかも?」と感じたら、女性性が持つ要素を使ってみるといいかもしれません。

わざわざ持っている魅力を軽減させる必要はないので、リーダーシップや決断力、行動力などを軽減させる必要はありません。

ですが、女性性が持っている要素を使って、「育てる」「育む」ということをやってみると、頼りにされるだけでなく、周りの人たちの成長をお手伝いすることができるようになります。

頼りにされるので、「仕方ないわね」と全て引き受けてしまっていると、頼りにされすぎるという状況になってしまいますが、そんな頼りになる人に「あなたならできるわよ」なんて言われたら、ちょっとやる気になっちゃうものです。

また、そんな頼りになる人に、「あなたの〇〇なところって、本当に素晴らしいよね」なんて認めてもらえると、とんでもなく嬉しかったりします。

周りの人を信頼して任せてみたり、周りの人を認めて承認したりすることで、周りの人の成長をお手伝いすることは、女性性が持っている「育てる」「育む」という要素を使うことになりますから、頼りになる強い女性というだけでなく、見守って認めてほめてくれるやさしい女性という魅力まで追加されることになります。

頼りになる強い女性という魅力だけだと、恋愛においてパートナーである男性が認めてもらえているという感覚を持ちにくくなります。

ですからそんなときは、女性性が持っている要素を活用して、パートナーである男性がより自信を持てるように、その人が持っている魅力やまだ開花していない才能を、育て育んでいくといいのです。

リーダーシップを発揮して、決断して行動することだけですと、恋愛において、相手はあなたに依存するだけになってしまいます。

頼りにされる側でずっといなくてはいけなくなってしまいます。

でも、育て育むということができるようなると、相手は自信を持てるようになり、自分の魅力をパートナーであるあなたに与えてくれるようになります。

お互いが支え合い、認め合える理想的な関係性が築けるようになっていくことも可能なのです。

ついつい頼りにされる強い女性ですが、周りに任せ、認めるということもできるようになると、「この人の力になりたい」と思ってくれるような人も現れてくるようになりますので、頼られっぱなしなんてこともなくなってきますよ。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

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