仕事というもののイメージ

あなたは、仕事というものに対してどのようなイメージ、観念を持っていますか?
観念とは、物事に対してもつ考えの事です。

仕事をテーマにカウンセリングをしていると、「大変だけど仕事だから仕方がない」「仕事だから我慢しなければいけない」という声を聞くことがあります。

仕事というものは、確かにしんどい事も多いかも知れませんし、多少の我慢が必要な時もあるかと思います。
そして、周りから「仕事は大変なもの」「仕事だから我慢しなければいけない」と言われたり、生活のために仕方がないと思うと、「仕事=大変」「仕事=我慢」という考え方が当然の事のように感じてしまいます。
この場合、仕事に対して「大変なもの」「我慢するもの」という観念を持っていると言えます。

仕事=大変。仕事=我慢。という観念が良いとか悪いとかではありませんが、20歳から65歳まで仕事をするとして、実に45年という時間を大変な思いや我慢することになります。

仕事に対してネガティブな観念を持っていると、働きたいという意欲も持ちにくく、生活のためにお金を得るために仕方なく働くことになるので、それこそ大変な思いや我慢の連続になってしまいます。
また、仕事は大変なものという考え方を持っていると、楽に稼いだり、楽な仕事をすることに申し訳なさ(罪悪感)を感じ、わざわざ大変なことをしようとしてしまいます。

イキイキと喜びを感じて働けるよう、仕事に対してネガティブな観念があるのなら、ポジティブなものにも意識を向けて、仕事に対する感覚をアップデートしてみてはいかがでしょうか。

確かに仕事には、しんどい事も多いかも知れませんし、多少の我慢が必要な時もあります。しかし、それらばかりでもありません。

しんどい事や我慢の先には、達成感を感じることが出来たり、誰かや社会に貢献できたという自尊心や自己肯定感を育むこともできます。
また、仕事で得たお金で、自分の好きな物やサービスを買うこともできます。その結果、良い気分を得ることもできるのです。

しんどい事ばかりでなく、その先に得られるものにまで視野を広げて見て下さい。
しんどい事のその先にまで意識を向けて、「大変なこと」「我慢すること」も、あくまで過程であるという考え方を持つことで、仕事に対するネガティブな感覚も和らぐのではないでしょうか。

例えば、サウナを想像してみてください。
高温多湿の空間に入り汗を流す。それだけだと、ただの苦行でしかありません。
とても馬鹿馬鹿しくてやってられませんが、その先に爽快感が得られるからサウナに入るわけです。

それに、爽快感、安心感、満足感、高揚感、充実感、ばかり感じ続けていると、それらが当たり前になり、より強い刺激がないとそれらを感じ難くなってしまいます。
ネガティブな気持ちは、ポジティブな気持ちを感じるためにもある程度は必要なものでもあるのです。

ネガティブなものを排除しようとすればするほど、家に大嫌いなゴキブリが出た時のように、そればかりに意識が向いてしまい、ポジティブなものが見れなくなってしまうので注意が必要ですね。

仕事に対して前向きな考え方を持つことで、仕事にやりがいや喜びを感じ、ネガティブな感情も否定せずにスパイスと捉えることで、「仕事=大変」「仕事=我慢」ではなく、「仕事は、豊かさを与えてくてるもの」と考えることができそうですね。

仕事というものに対して、前向きな考え方を探すお手伝いができれば嬉しく思います。

この記事を書いたカウンセラー

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我慢や犠牲的な生き方、依存的な恋愛、生きづらさを乗り越え、独立開業やカウンセラーになる夢を叶える。ユーモアに富んだ表現で心理学をわかりやすく伝え、クライアントの魅力や可能性を見続けて、クライアントと一緒に「その人らしく」「楽になる方法」を考えるスタイルに好評を得ている。