応援して幸せになってみませんか

夏の高校野球の季節ですね。
昔は、テレビで高校野球を見ていても、「暑そうだな~」「頑張ってるよな~」
「青春だな~」などと選手を中心に見ていて、選手達の頑張っている姿や、必
死でプレーしている姿に感動していたのですが、今は少し違ってきています。
もちろん、選手達の姿にも感動を覚えるのですが、それ以上に感動するのが、
アルプススタンドで、必死で応援している親御さんの姿なのです。
完全に、アルプススタンドの親御さんに自分を投影しております。
共感しまくっております。
「もしも、自分の息子があの甲子園のマウンドに立っていたら」
「もしも、自分の息子があの打席に立っていたら」
そう考えると、そりゃもう力が入りまくります。
もちろん、我が家の息子は甲子園とは縁もゆかりもございませんし、中学、高
校、大学とずっとテニスをしていますので、野球ともまったく関係がございま
せん。
そうなのにも関わらず、私は力が入りまくります。
「頑張れ!!お父さん!お母さん!」


おそらくですが、あのアルプススタンドの親御さん達は、自分達の為にはあん
なに頑張れないと思うのです。
夏の甲子園球場ってば、おそろしく暑いです。
もちろん日本全国各地から応援に来られているわけですから、費用もかかるで
しょうし、体力だってものすごく必要です。
若いころならいざ知らず、あの灼熱の甲子園球場で、声を枯らして応援する体
力は、自分の為だとしたら発揮できないものかもしれません。
それが、我が息子の為となると、あっさりできちゃうものなんですよね。
そして、息子が「打った!!」「捕った!」「投げた!」「走った!」「こけた!」
その事が、我が事のように感じるものなのです。
ですから、試合が終了する頃には、プレーしていないにも関わらず、プレーし
ていたかのように、ヘロヘロに疲れておられます。
きっと、心の中では、息子と一緒に打って、捕って、投げて、走って、こけて
いるのだと思います。
なぜ、そんなことを思うようになったかと言いますと、この夏、我が娘が結婚
いたします。
その準備に、やれドレスショップだ!式場だ!ブーケを作るぞ!と走り回って
いる自分と、甲子園のアルプススタンドの親御さんを重ね合わせていたようで
す。
そして、自分が結婚するわけでもないのに、ヘロヘロに疲れている私がいます。
疲れてはいるのですが、楽しいし、幸せな気分なんですよね。
自分が結婚するときにこんなに楽しい気分や、幸せな気分を味わっていたかと
いうと、少し疑問がわいてきます。
それぐらい誰かの為に何かをするというのは、幸せを感じることができるのだ
と実感するしだいです。
きっと、甲子園のアルプススタンドの親御さん達も、とても幸せなんだと思い
ます。
子供が小さい頃は、子供の為に一生懸命になることも多いかと思いますが、子
供が成長してくると、そんなに一生懸命に親が頑張ることもなくなってきます。
親子関係だけでなく、職場でもそうですよね。
手間のかかった部下も、いつしか成長して、こちらが一生懸命にならなくても
いいことが、増えてくるでしょう。
そうすると、何だか気力が湧いてこなくなったり、自分の為に何かと思っても
いまひとつ元気がでない・・・
そんな時は、思いっきり誰かを応援してみるのも手かもしれませんよ。
「頑張れ!!」と一生懸命応援すればするほど、力がわいてきます。
そして、応援しているだけで幸せを感じることができます。
自分たちが通ってきた道を、子供や部下、後輩達が進んできます。
何も手を出して教えてあげるだけが、応援じゃありません。
時には、手は出さずとも、声に出したり、心の中で「頑張れ!!」と言ってみ
るのもいいものですよ。
誰かを応援している時は、意識が外に向きますから、自分の問題なんて消えて
なくなってしまいます。
この夏、誰かに対して「頑張れ!!」を、やってみませんか?
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。

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