古都の春〜京都を楽しむ〜

京都ーKYOTO−と聞いて思い浮かべるイメージは、どんなイメージでしょ
うか?僕は一時期、京都都心にいて、そこから学校に通ってました。
日常生活を送る場の視点で言えば、京都は学生の町。大学が点在し、人口比で
の学生の割合は、今でも日本一と聞きます。その一方で、元・首都と言うこと
もあって、常に時代の先端を行くフロンティアスピリットが受け継がれる街。
実は、僕たちの暮らしの身近なところでお馴染みのものが、京都と縁やゆかり
のあるものだったり、新しいライフスタイルを提案するものだったりします。
いろんなものがありますが、例えば、花札やトランプなど、遊び心を大切にし
た延長線上にゲームボーイやWiiを生み出した任天堂さん(本社京都)のよ
うなケースがわかりやすいのかもしれません。


伝統や旧来のものを守りながら、新しいものを作り出す・・・底力のような風
土を感じるのも、京都の特徴で人が集まりやすいんでしょうね。そういえばノ
ーベル賞の田中さんがおられる島津製作所さんも、本店は京都でしたっけ。
しかし、京都と聞いて一番ピンと来るイメージは・・・お寺さんやお社さんが
点在する「古都」のイメージ、古い街並みに溶け込んだ四季の風景かと思いま
す。僕は鴨川の風景が大好きで、上流の北山通から北大路通にかけて公園整備
されたあたりが大好きです。このメルマガを書いてるのは3月下旬だから、出
るころには川沿いのサクラは散ってるかもしれないですね。
落ち着いた、伝統的なたたずまいの中に、鮮やかな彩を添える風景は、まるで
別世界のような美しさ、そして僕たち日本人がどこかに持つ、なつかしいふる
さとみたいな感覚を呼び起こす不思議な街・・・それも京都の魅力かと思いま
す。レジャーや行き先が多様化しても、一度は訪れたい、あこがれの街のひと
つじゃないでしょうか?
旅に出てどこかをめぐる事を「観光」って言いますよね。日帰りや宿泊も含め
て。カンコウって、字にしたら光を観(み)るって書くんですよね。ん?ヒカ
リをミル・・・?いえいえ、難しく考えないで下さいね。あくまでも僕の意見
ですが、「観光」にはこんな意味があったんだと思いますよ。
例えば、日常生活を送るうちに、閉塞感やマンネリを感じたり、行き詰まりや
思慮・熟慮を重ねても、何もでてこないとか、そんなことはなかったでしょう
か?ありますよね。
そんな時には考えるのをやめ、一時的に保留するくらいでいいかと思います。
時間が許す限り、お金に余裕がある限り、毎日過ごす場所をちょっとはなれて
いつもと違う、時間の流れに、風の流れに身を委ねながら、普段見聞きする機
会のない景色にふれて感じられる、非日常的な空間が生み出す、ゆとりとリラ
ックス。そこから新たなひらめきやアイデアが湧き出した経験って、ありませ
んか?ありますよね。
旅をする「観光」とは、気分転換に出かけて、ゆったり過ごしながら自分の中
にある答えを探すきっかけの行為と言ってもいいんじゃないでしょうか?やっ
てみたかったことなど、本当の自分の気持ちに気付くことや、吹っ切れた感じ
を、まるで厚い雲の切れ目から陽がフッと差し込むような例えの、「光」で表
現したのかもしれません。「観」は、自分を見つめるに通じるかと思います。
どこかに出かけるって、深刻に考えず、身近に出来る自分探しの行為なのかも
しれませんね。
ここからは京都めぐりのコツについてお話します。京都に関する情報は、旅行
会社さんが出版された本や、京都市観光協会さん(ネット検索可)等のホーム
ページがあるので、そちらを御覧下さい。僕のように、京都で暮らした経験か
ら言えば一日に見てまわるエリアを絞って集中的にまわったほうがいいと思い
ます。
例えば名跡が集中する東山界隈なら、午前は清水寺、お昼御飯食べてから午後
には高台寺(秀吉の奥さん・ねねの菩提寺)とか、午前・午後で1箇所づつく
らい。御年輩の方同伴の場合は、これくらいのゆとりをもったスケジュールを
くまれたほうがいいでしょう。ある時は、八坂神社から円山公園を通り抜けて
知恩院とか。歩けるところは、なるべく歩いていったほうがいいでしょう。出
かける時も、動きやすい服装でスニーカー姿など。疲れを癒すチョコレートや
キャンディー・ペットボトルも持参されるとなおいいでしょうか。
「今日は最高のお出かけ日和。家にいるのがもったいない。」って一日を思い
浮かべてみてください。いかがですか?あなたにとって、お出かけしたくなる
ような、いいお天気の休日は、他の方にとってもお出かけ日和なんですよね。
って、ことはお出かけ日和の休日の京都は、たくさんの方がみえられるのは、
想像に難くないかと存じます。さきほども申し上げたように、東山界隈は旧跡
が多いので、交通機関も・・・どうでしょうか。
したがって、北西部にある金閣寺に行った後に清水寺へいくような、点在する
所をめぐるようなまわり方は僕は、あまりおすすめしません。僕だったら、金
閣寺の後は少し離れた竜安寺、時間あまったら仁和寺までどうですか?ってお
すすめするかな。西方の嵐山なら、渡月橋を渡って天竜寺や常寂光寺、時代劇
でお馴染み大覚寺をうまく組み合わるのはいかが?っていう風に。
ただ、このエリアを絞ったまわり方は、訪れる機会が多々ある方のまわり方で
す。遠方の方、限られた機会を活かしたい方は宿泊(できるなら連泊)して、
じっくりまわられたほうがいいんじゃないかなと思います。平日を使える方は
是非そのチャンスを生かしてほしいです。
三方を山に囲まれ、すぐ手が届く所に緑がいっぱい。文化財を大切にしながら
新しいものが大好きな街。う〜ん、やっぱり京都は明彩色豊かな秋や春に行っ
てみたいものです。
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