嫌われる恐れが隠しごとやウソを作ってしまう~自己嫌悪は隠したくなるのです~

2人の距離を縮めていくとき、より親密になろうとするとき、隠しごとやウソがあると「嫌われてしまう恐れ」が出てきてなかなか距離を縮められなくなります。相手のことが好きであればあるほど、大切であればあるほど、嫌われてしまう恐れはより強くなってしまうものです。

ですが、隠しごとやウソは、「これを知られたら嫌われてしまう」という自己嫌悪している部分が作り出します。でもまた、人と人とが親密になっていくのは、その自己嫌悪している部分を相手が受け入れてくれるかどうかがポイントにもなるのです。

自分の一番の弱点である自己嫌悪している部分を、相手の前に差し出す勇気は相当なものですが、より親密になるために、そして相手との距離を縮めるために、嫌われる恐れよりも、相手のことが大好きであるという気持ちを、大切にしていきましょう。

◎リクエストを頂きました◎
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付き合って4年経つ彼と、もっと絆を深めたいのですが、なかなかできないでいます。。
価値観がかなり近く、趣味も同じでとても気が合うので、居心地がいいです。

人間性もかなり出来た人で、今までに怒ったところを見たことがありません。周りへの気遣いも細やかで、穏やかで本当にいい人です。
できれば結婚したいと思っています。

この彼とはインターネットのいわゆる出会い系サイトで知り合いました。

この出会い系サイトというところは、自分で好きにプロフィールを書くことができ、わりと簡単にウソがつけてしまうのですが、私は実は年齢をかなり若く偽って登録していました。

彼のほうが本当は私より3歳若いのですが、私のことを自分より年下だと思っています。
なんとなく遠まわしに実は年齢は行っているとは伝えたことが何度かあるのですが、怖くて本当は年上だと打ち明けられません。

彼とはほとんど喧嘩もしたことがなく、仲良しで、とてもやさしくて大好きなのですが、ここだけが引っかかっています。
それさえクリアできれば、もっと絆が深くなる。というか絆を深めるのに遠慮しなくても良くなるのに。と思います。

やはり、ウソがあると、絆は深められないものなのでしょうか。
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。

今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

人と人とが、絆を深めていく、親密になっていく過程では、お互いがお互いをより知っていくということが、必要になってきます。

よくわからない人のことは、誰でも警戒してしまうのです。

物理的に、人と人とが近づくところをイメージしてみてください。
一人の人が、後ろ手に何かを隠し持っています。
相手から見ると、距離が離れている間は、姿がボヤっとしていますから、「手を後ろに回しているのかな?」程度にしか映らないかもしれません。
でも、少しづつ近づいてくると、「あれ?何か持ってる?」「もしかして武器?」となります。

そして、何を持っているのかわからないので警戒することになります。

では、後ろ手に何か隠している人の側からこの状況をみてみると、後ろ手に何かを隠すということは、「これを持っていることを知られたら嫌われてしまうかも?」と思うようなものを隠します。
別に、武器を隠しているわけではないのです。

ですが、隠しているものを見られてしまうと、「嫌われてしまう」という恐れがあるので、「実はこれを隠していました」とは、なかなか相手に見せられません。

相手がどんどん近づいてきます。
「これ以上、近づかれると、後ろ手に隠した物を見られてしまう」そう思うので、本当は近づきたいのに「それ以上、近づかないでね」と言ってしまいます。

もしくは、自分が後ずさりしてしまうかもしれません。

リクエストしてくださった方の場合は、後ろ手に隠しているものは「実年齢」ですが、他にも私たちは様々なものを隠します。

隠すのは、自己嫌悪しているものです。

「私はスタイルが良くない」と自己嫌悪していると、それを隠そうと、寄せて上げて、そして引っ込めてというグッズを使います。

「私は料理ができない」と自己嫌悪していると、それを隠そうと、買ってきたお惣菜を、手作り風に盛り付けなおします。

「私なんかが、彼に甘えるのはキャラにあわなくて、気持ち悪いと思われる」と、自分のかわいい部分を嫌悪していると、そのかわいい部分を隠すために、気が強い私を前面に押し出したりします。

お互いが、相手のことを素敵だなと思うからこそ、4年もお付き合いが続いているのですが、隠しているものがあると、隠している側は「バレたら嫌われる」という恐れをずっと持つことになりますし、隠されている側は、「なんだか態度が変だな?」と不信感を抱いてしまいます。

絆を深めていく、2人の距離を縮めてより親密になっていくには、お互いが隠している自己嫌悪している部分を、相手に受け入れてもらう必要があるのです。
自己嫌悪している訳ですから、それを相手の前に差し出すというのは、とても勇気が必要なことになります。

相手のことが、好きであればあるほど、「嫌われてしまう」という恐れが強くなっていきます。

でも、その恐れよりも、「この人ともっと親密になりたい」という想いを強く持つことが必要です。
差し出したものを、「僕はそれは受け入れられない」と言われてしまうかもしれません。
それは、相手の意志ですので、どうすることもできませんよね。

それが、とても怖いのです。

隠し続けるというのは、「あなたは、きっと私を嫌うだろう」「私のことを受け入れてはくれないだろう」と、相手を疑い続けることでもあります。
相手を疑い続けているわけですから、「そんな私は、愛されないにちがいない」という新たな恐れを持つことにもつながります。

ですから、隠し事やウソがあると、時間がたてばたつほど、余計に言いづらくなってしまうのです。

誰かとの絆を深めたい、もっと親密になりたいと思ったら、自己嫌悪している部分を、相手の前に差し出しましょう。

その部分を、相手がもし受け入れてくれたなら、もう嫌われる恐れはなくなります。

そして、相手が自己嫌悪している部分も、受け入れてあげることもできるようになります。

自己嫌悪している部分は、自分にとっての弱点だと思う部分ですから、その弱点をさらけ出すのは、とても勇気が必要です。

でも、そんな弱点をさらせるくらいに、相手のことを好きになるということでもあるのです。
弱点をさらすのは、「あなたは攻撃してこないわよね」という信頼の証でもあるのです。
そうやって、弱点をさらされたら、もし受け入れられないとしても、攻撃はしようとしないのが人間です。

でも、隠し続けたとしたら、「私には弱点などありません」と完全防備で相手の前に立ったとしたら、相手も警戒しますよね。

もし、相手が受け入れてくれたとしたら、信頼関係でつながることができますから、その絆は太く深いものになっていきます。

受け入れるかどうかは、相手が決めることですから、本当に勇気が必要ですが、そこを超えていくことが、親密になっていく秘訣でもあるのです。

簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです!
ありがとうございました。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。