ココロの「弱さ・欠点」の扱い方(3)~弱さを受け入れているようで受け入れていない状態~

私達は弱さを受け入れることをどこか苦手にしていることが多いですが、いつも自分の弱さばかり感じて辛くなってしまうというケースもあるんですよね。どこか弱い自分というイメージを覆せずにいたり、弱さを感じるがゆえに自己否定的になったり、どこか自己犠牲的な行動をしてしまったり。

いつも自分の意見を強く押し出せずにいたり、気を使いすぎたり、人の意見に従いすぎてしまったり・・・。そういったケースも存在しています。

ただ、こういったケース、弱さを受け入れているようで、実は受け入れていないんです。弱い自分を嫌いダメだと思い力を失っている状態もまた弱さを否定している状態ですから、結局は今の自分が嫌、ダメ、嫌いといった感覚は消えず、欠点を受け入れることを拒んでいる状態であると考えられるのです。

さて、弱さをどう扱うか?に関して「弱さを嫌い弱さを隠す」というケースもありますが、逆に「弱さばかり感じて辛くなってしまう」というケースも存在します。

自分には弱いところがある。
だから愛されない、十分ではない。

そう感じた時に強く反発するケースもあれば、弱い自分というイメージを覆せずにいたり、弱さを感じるがゆえに自己否定的になったり、どこか自己犠牲的な行動をしてしまったり。いつも自分の意見を強く押し出せずにいたり、気を使いすぎたり、人の意見に従いすぎてしまったり・・・。そういったケースも存在しています。

 

例えば、仕事でも恋愛でも

「いやいや、私は大したことないですから、そんなに期待しないでくださいね」とつい言いたくなる。
「自分は自信がないんです」「そんなに強くないから・・・」という言葉を先に人に伝えておかないと不安になる。
「こんな自分で申し訳ない」と思ってしまいがち。

こういった想いの向こうには
「自分で弱いって認めますから、偉そうにしませんから、どうか私を責めないでください。」
「私は弱いからどうか優しく扱って下さい」
という思いが隠れていることって少なくないようです。

これはどこか自分の心がが傷つかないように行う「防衛」であることが多いですよね。自分の弱い部分を今以上に傷つけられないように、辛い思いをしないようにと、必死で自分で自分の心を守っている状態だとも言えます。

ということは、私達が自分の心がコレ以上傷つかないように、「自分の弱さが原因で傷ついた経験がある。失敗したことがある。だから自分はダメ」と思うようになっていくのかもしれませんね。

コレもまた弱さを嫌っている状態だとも言えます。

だから実際に「こんな弱い自分でもいい?」「こんな弱い私のことを受け入れてくれる?」といった意識が強まることもありますし。これが恋愛関係や対人関係では、相手には重さやニーズ(要求)のように感じられてしまい、関係性がうまくいかなくなる事も起き得ることですね。

また、あなたが弱さを嫌っていても自分を受け入れてくれた人に対しては、「相手は自分の事を受け入れてくれたんだから」と、過剰に尽くしたり努力したり、恩に報いなければと感じてしまうことも考えられます。

もちろんそう思うことが悪いわけじゃないけれど、どこか自分の中で弱さをネガティヴに捉えているからこそ生まれる相手に「尽くし努力する」行為は、「私が相手を満足させるかどうか」ではなく、「私が私のことを十分な弱くない存在だと思える」ことでしか終わらないのでしょう。

いくら相手が満足していても、あなたがいくら素晴らしいことをしていても、「あなたの中で弱さを嫌い否定する感覚」が続けば、この尽くす感覚、過剰に努力する感覚は消えないと考えられます。

ここで登場する典型例が「尽くしすぎる恋愛」「自己犠牲的な行動パターン」「何事も気を使いすぎる人」ですね。

周囲の人に「そんなに頑張らなくてもいいし、考えなくてもいいよ。気を使わなくていいよ」と言われても怖くて気を使ったり、相手のために尽くすことをやめられないんですよね。自分の弱さがあると関係性が切れてしまう、相手に否定的な思いを持たれてしまうと感じてしまう度合いだけ、相手の言っていることをつい否定したくなるのです。その結果、対人関係や仕事に疲れ果てて嫌になったり、あなた自身の心が燃え尽きるなんてことも起きるんですね。

 

なので、こういったタイプの方って、ぱっと見ると謙虚で弱さを受け入れているように見えますが、実は弱さを悪いもの、忌み嫌うべきものといった感覚があることが多いんですね。

どこか日常的には「自分の弱さを嫌いながらもずーっとココロで感じている」ような感じですね。
なので、弱い自分はダメという感覚がいつしか転じて、「自分そのものがダメ」だと感じるようになることも考えられます。

弱さを気にしたり相手にどうバレていないか気にしたり。

これは日々とても疲れますよね。
そもそもこういった頑張りは「自分がほしい物のために頑張っているわけじゃない」ので、どこか欲求不満になりがちです。

だからプライベートで自分が本当に望むものがあるとそこには頑固なまでにこだわったり、人の意見を曲げてまで自分の意見を押し通したくなるでしょうね。

なのでできれば「弱さ」を嫌う、ことよりも、弱さを受け入れ愛することの方がいい効果を生み出すようですね。

しかし、たしかに弱さってそう簡単に受け入れられないものかもしれませんね。受け入れるのも難しければ、感じることも難しい。

そんな時こそ、ちょっと考え方を変えて弱さを見つめていくことが求められているようです。次回はその部分をお伝えしたいと思います。

この記事を書いたカウンセラー

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浅野 寿和

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。