子供の反抗期の対応は親としては凄く悩むものだと思います。
思春期に始まる第二次反抗期は親として、人生の試練ですが苦難にしか思えないと感じる方多いと思います。
反抗期という概念は親である大人側の見方で、子供側からすると自我伸長期と表現している専門家がいます。
心理学観点からすると子供の反抗期は必要な事です。
それは人としての自我を育む事でもあるからです。
ですが親としてはさほど反抗期が酷くならず、短い期間であって欲しいと思うものです。
子供の第二次反抗期について今日はお話したいと思います。
子供の思春期における第二次反抗期は親にとっては試練だが苦難でもある
もう遅い時間だし寝た方がいいと思い話しかけると「うるさい!」「関わらないで!」なんて言われたら、親としてイラっとする気持ちに多くの方はなると思います。
口を開けば「うざい!」「何もわかっていないくせに!」など反抗的な言葉ばかりで、小さい頃の素直で従順な姿は見る影もなく悲しい気持ちになる方もいる事でしょう。
どうしたら言う事を聞いてくれるのか、言い方を変えたらいいのかと思いキツイ言い方をしたら逆切れされたという方もいると思います。
あれこれ考え試行錯誤しながら対応してみるが何をやっても上手く行かず、それでもたまに上手く行った時があり次も同じような対応したが全く効果がない。
毎日がどうしたらいいのか悩みの日々で、「子供が反抗期でね」と愚痴をこぼしても「いつまでも続かないわよ」なんて軽く言われると、益々しんどい気持ちになってしまうものかもしれません。
子供の反抗期は親にとって人生の試練ですが苦難にしか思えないですよね。
・「うるさい」と子供が言う時の心理
注意される・指示される思いを感じ自分のペースを乱されて、不快な気持ちを抱いている事が一つの理由として考えられます。
睡眠をきちんととった方が良いと言っていたとしても、子供はわかってはいるが素直に「そうだね」とは反応しません。
うるさい事を言っている「ウザイ親」としか思わないのが反抗期あるあるです。
子供は今を生きているので、自分のしたい事を優先する気持ちの方が強いものです。
「うるさい」と言われるとイラっとなり子供に「とにかく早く寝なさい!」と大声で怒鳴り、どうにか早く寝るように行動させようと躍起になるが親として至極当然の心理です。
イラっとして怒鳴ると後で物凄い自己嫌悪がやってくる方多いとは思いますが、どうか自己嫌悪し過ぎないように心掛けて欲しいです。
・信頼があるから反抗も出来る
凄く威圧的で怖い存在に感じる人に、反抗的な態度をとる勇者は殆どいないと思います。
勿論勇者もいるかもしれませんが、そんな方と私は出会い親しくなった経験は皆無に近いです。
親に「うるさい!」と言えるという事は、言っても怒られるかもしれないがどこかで受け止めて貰える深層心理があるのです。
家族だから遠慮もしない、本音をガンガン言える安心感がある家庭だという証でもあります。
「受け止めて貰える心理=信頼(安心)」この図式が考えられます。
反抗期の子供を持つ親としては「信頼?」と???の気持になるかもしれませんが、信頼があるという事は安心感がある事になります。
逆説的に考えると信頼がないと反抗しにくいし、親の置かれている状況が悪いと反抗するまでに至らない事もあります。
病気で寝たきりの親に反抗的な態度をする子供は殆どいないだろうし、言っても無駄という絶望的な諦めの気持があると反抗する事もしないという事です。
親としての成長
子供を持つ事で成長する部分は「寛容」さが育つ事だと私は思います。
そして「慈愛」の心も育つように思います。
特に反抗期との子供やり取りは「忍耐力」が凄く育つように思います。
自分のやり方で通したいがそうはいかない事を沢山痛感するのが、子供の第二次反抗期ではないでしょうか?
私の子供が高校生の時に、生まれた時から子供名義で貯めていた貯金通帳を自分で管理したいと言ってきました。
私は断固拒否したのですが、子供も自分の意見を譲らず結果根負けして、子供が管理する事になったのです。
一事が万事で子供が自分の主張を曲げず、私の計画通りには行かない事が沢山ありました。
私としては不快な気分になる事が増えたのですが、不思議な事に職場での人間関係が以前よりも良好になっている事に気が付きました。
子供とのやりとりは喧嘩腰ではありましたが自分の意見を明確に伝える事で会話のスキルが向上し、コミュニケーションが以前よりも良好になり職場での煩わしい時間が減りました。
そして職場の同僚は子供ほど私に対して攻撃的な態度をとる方が少なく、攻撃性を感じたとしても子供とのやり取りでかなり鍛えられていたので、気になる事が減り職場での人間関係が良好になっていったのかなと思います。
貴方の子育てを応援しています。
次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしてください。