突然の対人恐怖症

相談者名
さきこ
 はじめまして。
私はもうすぐ大学卒業をひかえているものです。
今とても悩んでいる事があるので、聞いて、そしてアドバイスを頂けたら・・・と思いメールしています。
私は、これまで、人と接することが大好きで、初対面の人にも明るく積極的に話しかけたりしていました。
それが、最近人といると緊張してしまうようになってしまったのです。
きっかけは、就職活動の頃からで、半年ほど前からになります。
これまで、どんな事でも、緊張することはあまりなかったのですが、就職活動の初めての面接で緊張してから、仲の良い友達といる時や、アルバイトで接客をしている時にドキドキしていくようになってしまったのです。
しかも、そうやって緊張すると、手や足がふるえたり、顔がひくひくしたりします。
そうなると、余計気になって緊張してしまうんです。
他の事をしていても、思い出して緊張したり、思い出さなくてもどきどきしてきたりします。
前は、にこにこしている事が大好きだったのに、今では、笑うと特に顔がひくつくので、怖いです。
どうして突然こんなになってしまったのでしょうか。
どうすれば治るのでしょうか。
考えない、気にしないように!と頑張ってはいるのですが、よくなりません。
カウンセラー
根本裕幸(退会)
こんにちわ、根本です。人が怖くなってしまって、一番驚いてるのはさきこさん自身のようですね。
何か自分が変わってしまったようなショックもあるのかもしれません。でも、そのどきどきってもしかしたら、初めて外国へ行ったときの恐れに似ているかもしれません。
さきこさんにとっては対人恐怖症というよりも、自分の世界を広げる時期に来ているような感じがします。
もうすぐ社会人になりますしね。
どうでしょうか、社会人になるってこと。
これに対しても不安や恐れを感じてしまうかもしれませんね。
それとも、恐れというよりもわくわく、どきどき楽しみでしょうか。実はこの「恐れ」のどきどきと「楽しみ」のどきどきは同じエネルギーなんです。
「○○遊園地に新しくできたジェットコースター、めっちゃ怖かったわ」というのと
「△△遊園地に新しくできたジェットコースター、あんまり怖くなかったわ」というのと
どっちが興味そそるでしょうか?
(ジェットコースターが嫌いな人には酷な質問ですから、一般論として考えてね)
そう、僕たちはそんな恐れ、本当は大好きなんです。

でも、恐れに飲み込まれてしまうと怖くて腰が引けてしまうものです。
「失敗するんじゃないか」という「うまくいかなかったときはどうしよう」という不安が強かったり。

でも、この違いというのはほんの些細なもので、恐れを楽しみに変えることもできるんです。

> これまで、どんな事でも、緊張することはあまりなかったのですが、就職活動の初めての面接で緊張してから、仲の良い友達といる時や、アルバイトで接客をしている時にドキドキしていくようになってしまったのです。

普通に初対面の人と出会うときと、この就職活動の面接のときとは何が違ったと思います?

その場の雰囲気、裁かれるような感覚、失敗できないプレッシャー、いろいろあるかもしれません。
さきこさんにとって、どんな違いを感じたのか、ちょっと考えてみましょう。

そこで、何か心に傷がついちゃったのかもしれませんね。
その痛みが「怖いよー」って言ってるのかもしれません。

> 前は、にこにこしている事が大好きだったのに、今では、笑うと特に顔がひくつくので、怖いです。
> どうして突然こんなになってしまったのでしょうか。

何か自信を失ってしまったのかもしれませんね。
仮に普通の人と出会うときは受け入れてもらえる自信があったのに、面接のときは拒絶するような感じを受けたとしたら、人に受け入れられないショックや痛みを負ってしまったのかもしれません。
その痛みを背負ったまま、今までどおりやろうとしても、また駄目なんじゃないか?今までが嘘だったんじゃないか?って気持ちになるのかもしれません。疑い、ですね。

でもね、例えば初めて外国に行ったと思ってくださいね。
さきこさんは日本で英語を勉強していて、留学生の友達とはスムーズに英語で会話ができて、しかもその辺歩いている外国人ともコミュニケーションが出来ていたとしたら、自信もって出かけると思うんです。

ところが旅行先で英語がうまく通じませんでした・・・。

さて、その後日本に帰ってきて、同じように留学生の友達と楽しく会話ができるでしょうか?
なかなか難しいと思うんですね。
同じ人、同じ環境を前にしてもね。

今のさきこさんの状況はそんな感じじゃないかと思うんですね。

> どうすれば治るのでしょうか。

上の英語の話を聞いたとしたら、さきこさんはどうしたらいいと思いますか?
ネイティブの発音に「慣れること」が大事なのかもしれません。
英語の勉強の仕方を変えるって手もあります。
でも、英語を怖がってしまって「もうやめた!」となってしまえば、何も残りませんよね。
大切なのはそこで「もう一度やってみよう」ってチャレンジすることだと思うんです。
「チクショー、次に行ったときはバリバリ会話したんねん」というのもOK。

さきこさんにとっても、まずはチャレンジすることかな?
何にチャレンジするかは次のレスでお話できると思います。
今はまだわかんないです。

お返事楽しみに待ってますよ。

相談者名
さきこ
すばやいお返事ありがとうございます。
それから、「返事楽しみにしています」という言葉とても嬉しかったです。根本さんの言ったとおりに、初対面の人と出会うのと、面接官とでは、どう違ったかを考えてみました。
根本さんも少し挙げていたように、失敗できないというプレッシャーもあったし、全て見られているという感覚、目上の偉い人だっというイメージ・・・などが考えつきました。
そして、何が自分の心を傷つけたのだろう、と考えてみました。
絶対に受け入れてもらえる相手ではないという事は、面接の時に多少は分かっていたつもりなんです。
何に傷つけられ、何に自信をなくしたのかといえば、緊張しないはずの自分が緊張したこと。笑顔に自信があった自分が、顔がひくついてきたこと。です。
でも、じゃあ、なんでそうなったのかが分かりません。
面接官が入ってくる前までは、隣の人に話しかけてへらへらしていたし、面接官も、歳が近く、優しい雑談のような面接だったのに。
この時、顔がひくついてからは、またそうなったらどしよう、と不安になって、友達といる時先に帰ったりしてしまう事もあります。
でも、これじゃいけない、と思って目上の人に話しかけたりするんですが、ダメなんです。
何にチャレンジすればいいのか、一番はじめはなぜそうなってしまったのか、この怖いを、どう楽しみに変えることができるのでしょうか?社会に出る不安もあります。100%が不安です。
でもこれも前はそうではなかったんです。
顔がひくつくようになってから、こんなんじゃ人と接っせない、と不安になってしまったんです。(接客業なので)言いたい事がごちゃごちゃで、分かりづらかったらごめんなさい
返事待っています
カウンセラー
根本裕幸(退会)
こんばんわ。根本です。> すばやいお返事ありがとうございます。

あー、ちょっと間空けてしまいました・・・。
お待たせしました。

> それから、「返事楽しみにしています」という言葉とても嬉しかったです。

ありがとう!

さきこさん、面接のとき、めっちゃ気合い入れていませんでしたか?
着合いいれるのは全然いいんですが、前のめりになりすぎるとこけやすくなります。
まあ、傷つきやすくなっちゃうんですね。
緊張した事もあって、自分を見失ってしまうようなこともありますよね。
そんな自分にショックを受けると、どうしても自己嫌悪が出てきてしまいます。

> そして、何が自分の心を傷つけたのだろう、と考えてみました。

うん。素敵なことです。

> 絶対に受け入れてもらえる相手ではないという事は、面接の時に多少は分かっていたつもりなんです。

きっと「でも・・・」という文章が続くんじゃないかな。
「分かってたつもりです。でも、受け入れて欲しかったのに、結果的に受け入れてもらえなかった」とか「分かってたつもり。でも、緊張してしまって、動揺して、全然いつもの自分じゃなくて辛かった」とか。

何だかのネガティブな感情が芽生えてたみたいですね。

> 何に傷つけられ、何に自信をなくしたのかといえば、緊張しないはずの自分が緊張したこと。笑顔に自信があった自分が、顔がひくついてきたこと。です。
> でも、じゃあ、なんでそうなったのかが分かりません。

緊張するのはどんなときかというと、潜在的な恐れが出てくるときです。
失敗する恐れ、嫌われる恐れ、拒絶される恐れ等々。
でも、就職の面接などというのは緊張して当たり前ですよね。
だから、ふつうは緊張していてもそのこと自体にあまりショックは受けないものです。

でも、さきこさんはそんな場所でも「緊張しないはず」って思っていたとすると、それはとてもショックなことだと思うんですね。
「自分は違う」と思っていたのかもしれませんし、「自分は大丈夫だもん」と慢心があったのかもしれません。

だからこそ、緊張している自分を受け入れられなかったんじゃないかと思うんです。
面接の間中「あれ?おかしい。こんなはずじゃないのに。私が緊張するなんて、嘘。だめだめ、そんなことでは」みたいな感じではありませんでしたか?

これは一種の自己否定ですね。

たぶん、そのことを今のさきこさんも認めたくないのかもしれません。
だから、年上の人に声を掛けるなど必死に打ち消そうとしたのかもしれません。
その失敗が思った以上にさきこさんを傷つけてしまったようですね。

> 何にチャレンジすればいいのか、一番はじめはなぜそうなってしまったのか、この怖いを、どう楽しみに変えることができるのでしょうか?

まずは、その緊張してしまう私を今、受け入れたり、認めてあげたりすることが必要な感じです。
緊張してしまう自分を否定するのではなく「そういうこともあるさ」ってOKを出すんです。
完璧ではない自分、失敗してしまう自分を許してあげるような感じですね。

でも、そこに心理的な抵抗があるとしたら、さきこさんの中に「初対面の人とも仲良くやらねばならない」って観念が以前からあったのかもしれません。

「~しなければならない」のに「~できなかった自分」がいるとしたら、すごい自己嫌悪になると思うんです。必要以上に自分を責めてしまうと思うんです。
完璧主義のような感じで、以前も苦しい場面があっても、頑張って笑顔を出してきたさきこさんがいるのかもしれません。
今までは気付かなかっただけでね。

でも、素直になってもいいんです。
怖いときは怖い、失敗するときは失敗する、と。
だから、まずはそのことを受け入れていくことなんじゃないかな。
もっと楽に自然に人を受け入れることができます。

そして、そんな自分を受け入れようと思うのと同時に、もっと人を好きになってもいいんですね。
今はそんな余裕もないかもしれませんが。
相手のいいところをたくさん見てあげたり、価値を伝えてあげたり。
今までよりももっと人をよく見られるようになっていると思いますから。

> 顔がひくつくようになってから、こんなんじゃ人と接っせない、と不安になってしまったんです。(接客業なので)

じゃあ、ほんまに不安100%ですよね・・・。
なんとかしてあげたいなあ。
根っこにある緊張してしまった原因のようなものは今回はちょっと分かりませんでした。

うーん・・・。

直感なのですが、さきこさんの家族の中で今でも昔でもいいけど、怖くて近づけなかったような人っていますか?さきこさんを拒絶したり、冷たかったりするような人、関係が上手くいってない人。

これにピンと来なかったら、今度は角度を変えて、何かさきこさんが人と接するときに、今までも「怖いなあ、でも、笑顔笑顔」って思うようなタイプっていませんでしたか?
どんな人でも100%OKでしたか?

もしOKならば、今までとは違う世界にやっぱり入ったと思うんです。
今まで知り合った人とは違う世界に住んでいるような人。
ならば、自分をそこで馴らしてあげる必要があります。
自信はなくてもね。

焦らずゆっくりゆっくりやるほうがいいですよ。
今なんとかしようと思っても、たぶん、難しいです。
人と会う中で磨いていくいい時期です。

もう少しきちんと見直してみたいと思わるのなら、もう少しお話を聞かせてください。

それではまた!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。