セックスレスの解消法や夫婦仲改善法について

相談者名
たけ
43歳会社員です。
以前、営業のノルマのことで鬱状態になり休職後離職となったこと、急なリストラに遭うなど、複数回転職を繰り返してきてしまっている過去があります。
妻も同い年で43歳で介護の仕事をしています。どちらも正社員です。
結婚12年になります。一人目の子供が現在11歳、二人目の子供がなかなか産まれずお互い不妊治療を3年ほど行い産まれたため、現在4歳。子供は二人共女の子で、姉妹間の年齢差は7歳離れています。結婚当初は月に一回程度とそれなりに性の営みがありましたし、結婚当初から、そして一人目二人目が産まれる前もその後も夫婦で決めた家事育児を分担してしてきましたが、レスの状態が6年ほど続いています。
妻は、「私がこれまで離職を繰り返していることで私自身の姿勢や人格や性格に問題があるのではないか」「周囲との協調性が欠如しているのではないか」「自分自身が苦しくなったら家族を顧みずまた転職を繰り返すのではないか」といった疑心暗鬼が募り、「私のことを信用、信頼できない」「家族としてしか見られないし、もう手も触れたくない」「風俗か風俗が嫌なら素人の女性の人で同じ悩みを抱えてる人にしてもらうなりするしかない」「一切歩み寄ることはできない、今後元の感情に戻れる自信の欠片もない」とのことでした。

私自身も妻や子供には仕事がうまく行かずで心配や不安を与えてしまったこと、昇給もできておらず、賞与も出ない時期が続いたこと、働きながら求職活動を続けたりとその時々謝罪していますし、いつも申し訳ない気持ちで一杯です。
妻からはいろいろ過去のことを喧嘩の際に引っくるめて言われたりと、過去に言われた数々の言葉が私の心に突き刺さっていて、日々言葉を思い返して眠れないときがあります。
妻のせいだけでなく私にも問題が山積していることも意識、理解しているつもりです。
妻は子育てでしんどいのでストレスが溜まっているわけでも、仕事でストレスが溜まっているわけでもなく、私の存在自体がストレスになるそうです。

時には、触れたいし触れられたいっていう気持ちがどうしてもあり、外で関係持って気持ちを解消できるものでもなく、夫婦仲改善に向けたアドバイスや方向性、お気づきになられた部分、考え方などございましたら、宜しくお願い致します。

カウンセラー
松尾たか
たけさん、ご相談ありがとうございます。
奥様と心を通わせ仲良くしたいのに、夫婦仲がうまくいっていないとしたら寂しいですし辛いですね。
たけさんが夫婦関係改善のために今できることを一緒に考えたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。以前の営業職で鬱状態・休職・離職となったり、急なリストラに遭ったりと苦しく辛い経験をされましたね。
リストラは自分ではどうしようもないことだったりはするのですが、離職後、気持ちも新たにと新しい会社で頑張っておられたわけですからとてもショックなことだったと思いますし、どうしてこんな目に合うんだとも思われたのではないでしょうか。
それでも気持ちを立て直し、自分を奮い立たせて今まで頑張ってこられたのは、奥様と2人の娘さんの存在があったからだと推察いたします。
たけさんにとって11歳と4歳の娘さんは元気をくれる源であり、奥様は心の拠り所であるのでしょうね。
だからこそ、家事育児も分担して奥様を助けようとされていたのだと思います。

ただ、奥様とのレスの状態であり、奥様からたけさんといることがストレスと言われたなら、どうしてよいかわからなくて自問自答を繰り返していらっしゃるかもしれませんね。
今は奥様の反応を考えると、たけさんは彼女の側にいきたくても、ためらってしまっているのが現状かもしれません。

たけさんは夫婦関係改善を希望されていますが、この状況を変えていくためにはそれなりの時間を要することをまず最初にお伝えしておきます。

そして、現在のお二人の状況を溶かしていくには、相当の意欲と勇気と覚悟も必要になってきます。
あえて厳しい言い方をするなら、小手先のちょっとしたことをしたくらいでは、すぐに状態が変わらないと思っていただければと思います。

けれども、この状態が絶対に変わらないわけではありません。変えていくためにはたけさんが真剣にご自身と向き合うことも必要になるということです。

たけさんご夫婦が感じている気持ちについて書いてみますね。

たけさんは、仕事がうまくいかず奥様やお子様に心配や不安を与えたこと、お給料のこと、転職を繰り返したことなどを申し訳ないと思い、ずっとご自身を責め続けていらっしゃるんですね。
この数年間、そんな気持ちを持ち続けられていたのなら、とっても苦しかったのではありませんか。
自分はなんてダメなんだとご自身のことをかなり嫌ってしまったかもしれません。

私たちは自分自身を嫌っていると、人からも嫌われているように感じることが多く、たとえば挨拶をしても相手から反応がなかったりすると、無視された→やっぱり私のことがイヤなんだ!という発想を持ちやすくなります。
また、相手が苛立ったり、相手に冷たい態度をとられても、同じように思ってしまいます。

そうすると、相手に嫌われないように、怒らせないようにと、いろいろなところで自分が我慢をしてしまうこともありますし、常に相手の様子をみて、相手の機嫌をとろうとしてしまいます。
相手の好ましくない反応は、すべて自分のせい、自分が悪いからと感じてしまうんですね。
そうすると、自分はいつも気を張って相手に気を遣って必死に頑張るのですが、相手の良い反応を得られたとしても「喜んでくれて嬉しい」というよりは、「ああ、機嫌が悪くならなくてよかった。」という気持ちが勝ってしまいます。
これが続いていくと疲弊感も出てきてしまいます。
やってもやっても報われないように感じることもあるかもしれません。
たけさんは、奥様との間でそのようなことはないでしょうか?

たけさんが辛くて大変な時に奥様はキツイ言葉をたけさんにおっしゃったとのことですが、たけさんも書かれていたように、この先の不安で疑心暗鬼になりそんな言葉を言ってしまったのだと思います。
その言葉を聞いたたけさんは傷つかれたと思います。
悲しかったし苦しかったと思います。

同じようにそんな言葉を投げつけてしまった奥様も自分のキツイ言葉に後悔もされたでしょうし、何より悩み苦しんでいる夫をわかってあげられなかった私や夫に優しくしてあげられない妻という想いを抱えておられるように感じます。

ケンカの時には売り言葉買い言葉で思わず言ってしまったということがあったりしますが、その言った言葉に相手がかなり傷ついた場合、謝らなきゃと思っても謝れないことがあります。
それは、「こんなことを言ってしまった私は許されるはずがない」と心の奥で思うからです。
「ごめんね。」が言えないとき、私たちは素直になれず申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
これが罪悪感なのですが、この罪悪感があるとだんだん相手の顔を見るのがツラくなり、相手を避けてしまうことがあります。
相手の顔を見るたびに罪悪感を感じるなんていやですからね。

そう考えると、奥様も「こんな私が悪い」「こんな私が妻で申し訳ない」というような気持ちを心の奥底に感じていらっしゃるのだと思います。

お二人ともが申し訳ない気持ちを抱えていらっしゃるので、お互いの顔を見るたびにその感情がチクチクと刺さってくるのです。
お二人ともが本当は「優しくしたい」「笑いあっていたい」という気持ちがあるのにそれが出来ない状態となっているようです。

だからと言って、すぐに仲良くなるにはなかなか難しいものがあります。
すでに数年は経っているようですから、たとえ頭では理解できたとしても、感情的にはすぐに素直にはなりにくいものでもあるからです。
ガマンをしていた分、感情が爆発すると芋づる式に「あの時もこうだった」と過去のことまで言いたくなってしまうのです。
パートナーシップでは、どちらか一方だけが悪いということはありませんが、私たちは自分が悪いと思いたくないので、自分を守るために相手を責めてしまうということをやりがちになるのです。

心理学では、感情は共鳴するといいます。
感情は相手に伝わります。
楽しい気持ちの人と一緒にいると気分がいいと感じるでしょうし、誰か怒っている人がいると重い気分になったという経験はあると思います。
ご夫婦や家族なら、より強くそれを感じるのではないでしょうか。

私がたけさんにお願いしたいことは、たけさん自身が気分よく居る、ということです。
私たちは自分の気分が良い時は、誰かに優しくもなりやすく、ポジティブにもなりやすいです。
そして、自分らしくも居られるのではないでしょうか。
ここで言う自分らしくとは、自分自身を嫌ってもいないし、相手に必要以上に気を遣わいような状態と思っていただければいいかと思います。

たけさんは、奥様のためにいろいろと家事を分担したり気を遣ったり努力されていると思います。
その姿勢は素晴らしいものです。
ただ、もしそれが奥様の機嫌を損なわないためにとか、自分を認めてもらうためにという気持ちが隠れているとしたら、それは相手のためではなく自分のためになってしまいます。
たけさんは一生懸命に気を回しているつもりでも、奥様が腫れ物にさわるような扱いをされたと感じるとイライラしてしまうのです。

たけさんがご家族といる時に、楽しい・幸せ・嬉しいという感覚や感謝の気持ちをもっと感じてみてはいかがでしょうか?

今、たけさんが家族のために何かをしている時、この状況ではこうしなければいけないというような考えになっているのなら、たけさん自身がこうしてあげたい!こうしたい!という発想に変えてみるのもひとつの方法です。

たとえば、洗い物がたくさん溜まっているような時に、「妻は他で忙しいから俺がするしかないのか・・・・」と思うか、「妻は他にすることがあるから、洗い物は俺がしよう。」みたいな感じでしょうか。
自分でこれをすると決める意識のようなものです。
そして、そうやって自らが選んで行動すると、やらされている感も減りますし、何より妻のために何かが出来るという喜びが湧いてくるのではないでしょうか。

もちろん、言うは易く行うは難しですから、こんな苦しい中でそんなことが感じられるわけがない、出来るわけがないと思われるかもしれません。
だけど、勇気をだしてチャレンジしていただきたいのです。

私たちは、自分で選んだ感情の中で物事を考え、行動します。
けれども、私たちは感情を選べます。
いろんな角度や視点から物事を見ることができます。
たけさんはどんな気分でいたいのでしょうか?
奥様の気持ちに配慮することは大切ですが、たけさん自身が楽しい・嬉しい・幸せを感じていないと、きっと誰も楽しくないと思うのです。

もちろん、たけさんが笑顔でいたり、楽しい気分でいたとしても、奥様は「なにヘラヘラ笑ってるの」「何が楽しいのよ」なんて顔でたけさんを見たり(言葉に出してきたり)なんてことも最初はあり得ます。
もしかしたら、怒鳴られるくらいに怒ってくることもあるかもしれません。

それでも、それには傷つかず、何度でもそのように居ることが必要になります。
長年かかっての今の状態ですから、一気に雪解けしないことを心に留めておいてくださいね。
最初にお伝えした小手先のことでは解決が難しいというのはそういうことです。

妻のせいだけでなく、私にも問題が山積していることを意識されていると書かれていますので、たくさん思い悩むこともあるのでしょう。
そうであれば、どうぞ初回無料もご利用いただいて、気持ちを吐き出し、抱えているものを少しでも軽くするとやりやすいかもしれません。よろしければサポートさせてくださいね。

たけさんがご自分の願いを諦めずに、それを取り戻されることを心より願っています。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己否定、自己嫌悪、疎外感、自己肯定を得意とする。「その方の心に寄り添い、一番の味方でいること(安心感)」をモットーに、わかりやすい言葉で恋愛問題や対人・自己との関係を紐解き、改善・生き易さへと導いている。  東南アジア2カ国での生活経験もあり、国や文化の違いについても造詣が深い。