変化する親子関係(3)〜自立と自立〜

親も自立、子供も自立という関係

子どもも成長し、大人になって自立するので、親子関係が自立と自立という時代になります。
ベッタリとした密な親子関係ではないけれど、楽しい時間を共有することがあったり、困ったことがあれば助け合うことができるそんな関係性です。

反抗期を経て、子どもが自立してくると、親も自立、子どもも自立という時代になってきます。
それぞれが、お互いを認め合う関係性で、べったりとくっついた密な親子関係ではなくなります。
適度な大人同士の距離感が持てる時代です。
もしかしたら、子どもも成長してパートナーを作ったり、家庭を持っているかもしれませんし、そうでなくても仕事をもち、経済的にも自立して生活しているかもしれませんね。

親が子どもの面倒をみたり、見守ったりという関係性ではなくなり、お互いを尊重し合う時代ですから、親は子どもが自立したことを受け入れていかなくてはいけません。
また、子どもも反抗したり、親にニーズをぶつけたりするのではなく、お互いが対等であるということを意識していく時代です。

親は親の世界があり、人間関係を築いていて、子どもは子どもの世界があり、そこで親とは別の人間関係を築いている。
とは言っても、親子関係が断絶するわけではありません。
大人同士の関係性ということです。

子どもを優先してきた親も、子どもよりも自分を優先していくでしょうし、子どもも親よりも友人やパートナー、自分自身の家族を優先していくようになります。
子どもが、自分の家庭では、子を持つ親になっていることだってあるでしょう。
そこでは、親の立場になっていたりするわけですから、自分が小さい子どもだった頃の親の気持ちを理解しやすくなります。

親も自立して、自分の生活を送ることができている時代ですから、自分を優先して、さまざまなことを楽しむこともできます。
子どもが自立するこの時代に、親が自立できていないと、子どもに寄りかかってしまうことにもなりかねません。
子ども以外に生きがいや、やりがい、関わり合いを、この時代までには、確立しておく必要があります。

この時代は、お互いが自立している時代ですから、それぞれの考えがあり、それぞれのやり方があって当たり前で、お互いを認め合うことができないと、自立同士の対立となって、親子関係の断絶なんていう激しいぶつかり合いになってしまいます。

お互いが認め合うというのが、この時代にはとても大切なのです。
生きてきた時代も、親子では当然違うわけですから、常識や文化も違って当たり前です。
どちらかが、どちらかを否定したり、批判したりするのではなく、認め合う。
お互いが、自分の責任は自分でとるということを意識することも大切かもしれません。

子どもが依存から自立へと移行する時期は、反抗期でもあり親子関係も殺伐とした感じなることが多いですが、自立と自立になると、落ち着いた関係性を保てるようになります。
近すぎず、遠すぎずという感じかもしれませんね。

この時に、どちらかが、大人同士の関係性を淋しいと感じたり、不平や不満があったりすると、お互い自立しているだけに、ぶつかり合いが激しくなってしまいます。

親子関係以外の関係性を、持っておくことが大切なのは、こういったぶつかり合いを避けるためでもあります。

子どもも成人している時期でしょうし、親が子どもを頼ることもあるかもしれませんし、親が子どもに意見を求めることもあるかもしれません。
ただそれは、一方的に親が子どもに頼るということではなく、親が頼ることもあれば、子どもが親に頼ることもあるということです。

子どもが幼くて依存していた時代は、親が自立で子どもが依存と立場が明確でしたが、この時代は、親も子どもも自立ですから、困ったときや助けが必要なときは、お互いが支え合い、助け合うことが可能なのです。
もちろん、楽しい時間を親子で共有することもできます。

最近は、子どもが自立して自分の家庭を持った後も、親を頼りにしすぎるというお話もあるようですし、またその逆に、子どもが自立して自分の家庭を持っているにも関わらず、親が自分達の面倒をみてほしいと頼りすぎるというお話もあるようです。
助け合ったり、協力し合うことがあるのはいいのですが、どちらかの生活に負荷がかかりすぎてしまうと、関係性も悪くなってしまいます。

親も子どもも、ベッタリとした親子関係を卒業する時代ですし、反抗期に関係性が疎遠になりすぎてしまったのであれば、適度な距離感にお互いを尊重しあって近づく時代でもあります。

子どもからすると、自分が依存だった時代に親が感じていたであろう感情を理解する良いチャンスになりますし、親からすると、親という立場から卒業して「自分」のことをじっくり考える時代なのかもしれません。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 変化する親子関係(1)〜自立と依存〜
  2. 変化する親子関係(2)〜反抗する時代〜
  3. 変化する親子関係(3)〜自立と自立〜
  4. 変化する親子関係(4)〜自立と依存の逆転〜
この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。