子育て時期のいろいろな工夫

子育てに奮闘するみなさんへ、女性心理カウンセラー6名が、自身の子育て経験や心理学を盛り込み、毎週金曜日に記事を書いております。ちょっとほっとしていただけたり、役に立ったりできたら、うれしいです。

■なんでもこなせちゃうママはいる

子どもがいて、子育てしながらでも、バリバリ働いて、お部屋もきれいで、お菓子作りなんかもしちゃう、そんなスーパーワーキングママも、いなくはない。

でも、きっと多くはないかも。

みんな、家事もやっとこさっとこやってて、掃除なんて手が回らず、洗濯物は、干してあるところから、着るスタイル。週末は疲れて、ぐったりしてるから、家族のお出かけもあまりできてないし、美容院にも行けず、なんだか疲れた顔の冴えない私。鏡見るのもいや・・

私たちはどういうわけか、あのスーパーワーママみたいに、私もがんばりさえすればできるはず!いや、しなくては!なーんて、つい思ってしまい、だけど、やっぱりそんなの無理。できないってなって、もやもやしたり、凹んだり、自分へのダメ出しが止まらない・・

っていうこと、よくやってしまいがちです。

でももう、十分にがんばっていらっしゃいます。
これ以上の負荷をかけるのではなく、どう負荷を減らせるか、工夫ができそうか、考えてみましょう。

 

■家族のためにがんばってるのに

つい余裕がなくて、子どもに、ガミガミ怒ってしまったり、ゆっくり遊んであげることもできない。
夫にも、なんだか優しくなれないし、喧嘩になるとサンドバック代わりのように日頃のうっぷんをぶつけてしまう。

一番大切にしたい家族を、大切にできない。

そんなふうになっている時には、あなたの引き受けている責任が大きく、ひとりで抱えすぎていたりします。
一生懸命になっている時ほど、自分の状態がわかりずらいかもしれませんが、ずいぶんと無理をされているのかもしれません。

うまくできないって、ご自身のことを、どうか責めないでくださいね。

 

■小さい子どもの子育て期

子どもが小さい時ほど、母親にかかる負荷は大きいです。
四六時中一緒にいて、お世話していますよね。

それになにより、この子は私が産んだのだからと、責任を一手に背負っていることもあるんです。
手がかかる上に、そんな思いが強ければ、本当にお辛いことだろうと思います。

こんなふうに考えてみるのは、いかがでしょうか。

この子どもが小さくて大変な時期を、なんとかやりくりする方法を考えてみるんです。
長いスパンで考えるのが良い時もありますが、子育てが一番大変なのは、小さな頃。

その時期に特化して、いろんな工夫をしていってはいかがでしょうか。

 

■この時期の働き方

子どもが小さいうちは、風邪をひいたり、熱が出たり、おなかをこわしたりと、しょっちゅう幼稚園、保育園を休むことになります。子どもならではの、病気もたくさんありますよね。

仕事をしていれば、急なお休みをもらうために、会社にかける電話は、本当に憂鬱なものだと思います。
誰が悪いわけでもないのに、肩身がせまい思いをしたりすることもあるでしょう。

しかしながら、子どもは、成長していきますから、周りや職場の理解があろうとなかろうと、いずれこんな思いをせずに済む時期はやってきます。

職場に先駆者がいて、産休育休、時短制度、使えるものは使い、今も元気に働き続けている人がいたりすると、道筋ができていますから、働きやすさは大いにちがうでしょう。

でも、あまりそういった方がみえない場合や、昔ながらの雰囲気が濃い職場だと、風当たりが強くて、辛い思いをされることもまた、あるかもしれません。

この時期に合った働き方ができる方法を、模索する必要がありますよね。

同じ仕事なのか、転職か。
同じ職場でも、部署が変わったらどうなのか。
フルタイム、派遣、パート。

是非、ひとりで抱えず、ご主人と相談してみてくださいね。
あなたの辛さを知ってもらうこと、一緒に考えてもらうこと、とっても大切なことです。

 

■家事分担について

仕事の仕方も大切ですが、家のことも、女性にとっては、負荷が大きいもの。
ご主人の仕事や、勤務形態によっても、分担できたり、むずかしかったりするかもしれません。

平日が無理なら、週末にできる家のことをしてもらう、子どもと出かけて、遊んでもらう、車を洗ってもらう、など、できる範囲で、ご主人にも、あなたの役に立ってもらいましょう。

進んでやってくれる場合もあれば、めんどくさそうで、非協力的なんてこともあるかもしれませんが、あなたの負荷を減らすことが、家族のためになるということを覚えておいていただき、がんばってお願いしてみてくださいね。

ご主人だけでなく、行政のいろいろな支援やサービス、実家、友人など、頼れる場所をいくつも作っておきましょう。

何か手伝ってもらうのでなくても、話を聞いてくれる、一緒に出かけてくれる人など、あなたの気持ちを楽にしてくれる人や場所もまた、子育て時期のあなたに、あると良いものだと思います。

 

■夫に相談し、二人で決める

子育て中の困りごと、とにかくおひとりで抱え込まないことです。
お子さんのことは、夫婦ふたりで考え、サポートしていきましょう。

相談しても、ご主人は、気の利いたことを言ってくれないかもしれません。
それでも、共有しておくことに意味があります。

そして、ご主人にお願いする場合、「手伝って」だけでなく、具体的にやって欲しいこと、手伝って欲しいことをお願いしてみましょう。

「言わなくてもわかるでしょ!」は、ご主人には、通じない言葉だと思って、めんどうでも、具体的にお伝えしてみてくださいね。

子育ては、大変なこと、でも素晴らしい体験であり、偉業であることを忘れず、そして、ひとりで抱え込まず、です。

私たちカウンセラーも、応援させていただくところにおりますよ。
いつでも使ってみてくださいね。

最後まで、お読みくださって、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

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「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。