投影(1)~投影とは?~

投影とは心の中を外に投射することを言います。

カウンセラー発!すぐに役立つ心理学講座でも度々テーマとしてでてきています。

カウンセリングでは心理分析をしていく上で投影という考え方はとても大切な考え方であり、また頻度的にも高く使われる考え方です。

カウンセリングでは頻繁に使われる考え方ですが、投影という考え方が役立つのはカウンセリングだけではありません。

この考え方を覚えておくと、日常生活で他人を理解したり、人との関係を改善するのに活用できるシーンが多々あります。

また自分のことをよく知るのにも使えます。
読者の皆さんも投影という考え方を知ると便利だと思います。

 

投影とは心の中を外に投射することと先ほど書きましたが、もうちょっとかみ砕いて説明したく思います。
まずは昔、私の家で起こった出来事を使って説明したく思います。

それは私の息子が3才の頃の出来事でした・・・。
友人が結婚したことから結婚祝いを贈ろうという話を私と妻がしておりました。

「写真立てはどう?」
「写真立ては他の人からももらっているかもね。他の品も考えてみない」
「食器類はどう?」
「食器類は趣味とかもあるよね」

というような話をしていてなかなか祝いの品は決まりませんでした。
どんなものが喜ばれるかを考えると祝いの品って結構難しいものだねという話をしていました。

すると当時3才児だった息子が夫婦の会話の中に割り込んできました。
「トラックにしたらどうかなぁ?」と。

結婚のお祝いにトラックを送るのか!
それはそれはインパクトのある提案でした。

そして私の頭の中ではある疑問が浮かびました。
それはミニカーのトラックのことを言っているのだろか?
それとも2トン車とか10トン車とかの本物のトラックのことを言っているのだろうか?と。

そんな疑問が思い浮かんだので私は息子に尋ねてみました。
「トラックってやっぱり大きいやつがいいのかなぁ?」と。
すると息子から「大きければ大きいほどいいと思う」との答えが!

『本物のトラックことを言っていたんだ・・・。結婚祝いの10トン車のトラックとかを贈ったら友人もビックリだなぁ』と私は思いました。

なぜ息子はそんなことを言い出したのだろ?そう思いました。
よくよく考えると思い当たる節がありました。

それは、その結婚祝いを考える話のずいぶん前に、自家用車についての話を夫婦でしていたことにありました。
当時10年近く乗っている自動車を所有していました。
このまま乗り続けたほうがいいのか、車検や修理頻度を考えると買い換えたほうがいいのかという話をしていました。

その時に息子がこう言ったのです。
「次の車はゴミ収集車にしよう」と。
ゴミ収集車は息子のお気に入りの車だったのです。

自家用車にゴミ収集車か・・・面白いけど使いづらそうだし、どこで売っているかもわからない。
しかし「それは無理」と一言で却下するのも可愛そうに思いました。

そこで「我が家で借りている立体駐車場には高さ的に入らないから買えないんだよ」という理由でその提案を断りました。

すると息子は「じゃあクレーン車にしよう」と。
自家用車にクレーン車か・・・。
自家用車も同じく立体駐車場に入らないからという理由で却下。

その次に出してきた提案がトラックだったのです。
もちろん立体駐車場を理由に却下です。
当時の息子の3大欲しいものがゴミ収集車、クレーン車、トラックだったのでした。

つまり3才児の心でこう捉えたのです。
『自分がトラックをもらえたら嬉しいように、パパのお友達もトラックをもらえたら嬉しいのではないか』と。

本当のところは結婚した私の友人がトラックをもらって嬉しいのか、嬉しくないのかは分かりません。(たぶん嬉しくはないと思いますが)

しかし、3才児の息子は自分のような感じ方をパパのお友達もするであろうと投影して「トラックにしたらどうかなぁ?」という発言をしたわけです。

このような自分の心の動きを人に映し出すことを投影といいます。
これは3才児の話ですが実は私たち大人もこのようなことをするのです。

『えっ、大人はそんなことしないでしょう?』と思われた方もいるかもしれませんが、実はしていることは結構あるようです。

次回は、大人バージョンでのお話です。お楽しみに。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。