満たされた自分になるために~「ある」ものに意識を向けてみよう~

田舎への引越しなど環境の変化が起きると心はストレスを感じます。

交友関係、遊ぶ場所、利便性など環境が変わり、以前と同じような生活スタイルではなくなります。新しい環境を喜ぶことができれば良いのですが、楽しくない、毎日刺激がない等と憂鬱に感じてしまうこともあるでしょう。

こうしたとき、不満ばかりに目を向けていると苦しくなってきてしまいます。欲しいものが「ない」ことに意識が向いていると、「ない」ことが拡大していってしまうのです。
どうしたら満たされた自分になることができるでしょうか。

今回は、まず不満を持ってしまう自分の思いを認め、自分が本当に欲しいものは何かを探していきます。自分の中の想いを外に出していくことがポイントです。
そして今「ない」ものではなく「ある」ものに目を向けるというやり方をご説明します。

◎リクエストを頂きました◎
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結婚して旦那の田舎に引っ越しました。住めば都といえるようにしたいと思いますが、今のところできていません。朝起きるとどうしようもない憂鬱感。今の生活に刺激を感じることができません。周りの人はせっかく田舎なのだからガーデニングをしたら等言ってくれますが、私はそういうものに一切興味が持てないのです。田舎の自然はたまに旅行で訪れるから楽しめる、という感覚です。

本当は夫がいるだけでも感謝しないといけないのにそれもできません。もっと他の楽しいことが欲しいと思ってしまいます。時々都会へ行きますが帰る時が一番つらいです。結局私には手に入らない生活なんだな・・・明日からはまた刺激のない毎日が始まるんだな・・・と思ってしまうのです。
どうしたら何もなくても満たされる自分になれますか。
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リクエストありがとうございます。

今回、担当させていただく高見綾です。どうぞ、よろしくお願いします。

結婚して田舎にお引越しされたとのこと。例えおめでたいことであったとしても、急な環境の変化はそれだけでストレスとなり得るものですので心がついていくことが難しく感じることもあるのかもしれません。

住めば都となれればもちろん良いのですが、今までいた環境と田舎の環境では、交友関係も、遊ぶ場所も、利便性も以前と同じようにはいかないでしょうから歯がゆい思いをされることもあるでしょう。

今の環境に不満を持ち、刺激がない、楽しいことが何もないと、「ない」ことに意識が向いてしまうと、どんどん不満が募っていってしまいます。わたしたちの意識は集中したことが拡大していくという性質がありますので、興味がわかないし楽しくない・ここには何もないと思っている今の状態から、「ある」ものに意識をシフトしていく必要性はあるかと思います。

本当に欲しいものはなんだろう?

ただし、ご主人がいるという今の状況に感謝ができればいいのですが、それができないのにも何か理由があるはずですよね。いきなり感謝しようとしても、心がそう感じていなければ無理があります。感謝ができない自分を無理に責める必要はありません。

そこで、何が手に入ったら本当に満足ができるのかを探してみましょう。オシャレを楽しむことなのかもしれませんし、お友達に囲まれて楽しく過ごすことかもしれませんし、新しい刺激からインスピレーションを得ることなのかもしれません。

そのとき、紙に書き出したり、口にしたり、できるだけ自分の想いを外に出してみるといいと思います。不満を溜めこんでおくと、しんどくなってきますから、まずはどんどん出すことが先です。

わたしたちは、本当に欲しいものが手に入らないと思うと、諦めて違うもので補おうとするところがあります。例えば本当はパートナーから優しくしてもらったり愛情をもらいたいと思っていた人がいるとします。でもパートナーから愛を貰うことを諦めていると、他のこと(例えば仕事)で認められようとすることで補おうとすることがあります。

しかし本当に欲しいのはパートナーからの愛なので、社会的に認められたとしても、この場合は本当の意味で満たされることはありません。代わりのものでは心からの満足は難しいのですね。

人が色々なことをやる目的の一つは幸せになることです。幸せとはそう感じる心の状態ですよね。本当に欲しいものとは、感情や状況を表していると思います。その状態になれることを目標として、それを実現するために何ができるかを探していきましょう。手に入れることを諦めていないかどうかもチェックしてみてくださいね。

「ない」ものよりも「ある」ものに意識を向けてみよう

本当に欲しいものがわかったら、できるだけご主人を含めた周りの人に伝えておくといいでしょう。手に入らないかもしれないと諦めたくなることがあるかもしれませんが、できる範囲でやってみようと思ってみてください。手に入れるための第一歩が周りの人に自分の想いをちゃんと伝えるということです。

それから、「ない」ものではなくて「ある」ものに目を向けていくことが大切です。確かに環境的に難しいところはあるのかもしれませんが、今いる場所で少しでもいい気分になって過ごすことが満たされた自分になるためには必要です。

冒頭に書きましたが、わたしたちの心は、意識を向けたものが拡大するという性質がありますので、刺激がないし楽しいことが何もない・毎日憂鬱だと、「ない」ことに意識が向いていると、「ない」以上のものが出てこなくなってしまうのです。

何もなくても満たされた自分になるためには、今の場所で少しでも「ある」ものに目を向けてみましょう。例えば、田舎でのんびりゆとりをもって生活ができてるなとか、時々は都会に出かけることができてるな等ですね。

あるものに目を向け、ちょっとでもいいなぁと思えるような好きなことを1つでもいいので増やしていくことができると、憂鬱な気分から脱出するきっかけになると思います。できる範囲から取り組んでいきたいですね。

 

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

高見 綾

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学び始める。 人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づき、多くの人のサポートを行う。 自己改革及び恋愛・結婚を含む人間関係全般のカウンセリングを得意とする。著書に『ゆずらない力』(すばる舎)がある。