夫婦の絆

ますます離れていった夫婦を救ったものは・・・

こんにちは。

神戸メンタルサービスの平です。

あるシニア世代の奥さまは、ご主人がゴルフにハマりすぎているのが悩みでした。

ご主人は休日は欠かさずゴルフに行っており、GWや夏休みなどの長期休暇になると、家族はほったらかしで海外のゴルフコースを巡りにいってしまうようなマニアなのだそうです。

あるときなど、会社から永年勤続の表彰を受け、10日間の休みと20万円の旅行券をもらったそうなのですが‥‥。

奥さまとしては、ハワイあたりに連れていってもらえるとウキウキしますよね。

ところが、ご主人は「以前からの夢であった、スコットランドのゴルフ場に行く」と言ってきかなかったというのです。しかも、「会社からもらった20万じゃ2人分の旅費にもならねぇから」と、結局、一人で行ってしまったのですね。

当然のことながら、奥さまはおもしろくありません。

で、「あなたはあなたで好きなことをすればいいわ。私も私で好きなことをさせていただきます」と、以前から大好きだったプロレスの追っかけをはじめたのです。

プロレスの興行というのは日本全国を回るらしいのですが、意外と女性のファンが多いようで、奥さまも女友だちと二人で全国に出かけるようになりました。

一人息子はもう成人しているので、経済的には多少の余裕はあります。が、家を空けている間、家事や掃除はできないので、次第にご主人からタラタラと不満が出てくるようになったのです。

しかし、文句を言われても、奥さまとしては腹が立つばかり。そもそもはご主人がゴルフばかりで家をかえりみないがゆえ、「それでは、私も」とはじめた趣味であるわけですからね。

で、大喧嘩となったのですが、二人が二人とも遊んでいるので出費もだいぶかさんでいたこともあり、険悪な状況になってしまいました。

こんな場合、夫婦が一緒に楽しめるような趣味があると丸く収まったりするのですが、奥さまはまったくの運動オンチ、ご主人は格闘技にはまったく関心がないので、歩み寄る余地もありません。

「あなたが勝手なことしてるから、私もしてるだけ!」

「うるせぇ、おまえが主婦業を放棄するなら、おれも好きなことをさせてもらう!」

夫婦の距離はますます離れていってしまったのです。

この夫婦を救ったのが、一人息子が結婚し、孫が生まれたことでした。初孫が、夫婦共通のよろこびとなったのです。

さらに、息子夫婦は共働きなのですが、お嫁さんの産休明けからはお孫さんを保育園には預けず、おばあちゃんである奥さまが面倒を見ることとなりました。

また、お休みになると、息子家族と一緒に遊園地に行ったり、買い物に行ったりと、孫を中心に生活が回るようになったのです。

もともと子煩悩であったご主人も、初孫にメロメロ。あれだけゴルフにハマッていたのに、いとも簡単に「ゴルフより孫」という状態になったわけです。

よく「子はかすがい」といいますが、じつはこのご夫婦もかつてはまさにそうだったのだそうです。

しかし、一人息子が自立し、家を出て以来、その絆がなくなり、前述のような状況に陥っていたようなのです。

子育てを卒業した夫婦には、二人をつないでくれるような趣味があるといいとよくいわれます。

今回のお二人にはそれはなかったのですが、お孫さんが夫婦をつなぐかすがいになってくれたのですね。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。