パートナーの浮気を「許す」と繰り返されませんか?

「許す」ことの奥深さに迫る

別れたくないと思えば、パートナーに浮気をされても、「許す」しかないということはわかります。相方が自分のところへ戻ってきてくれるなら、「許そう」とも思います。でも、おイタしたのは「あちら」。「許す」と自分が負けたような気持ちになりますし、そんな思いまでしても、相方がいい気になって、浮気を繰り返すのではないかと思うと、怖くて二の足を踏みます。自分が甘く見られるのではないかと思う気持ちをどう超えたらいいのでしょう。「許す」ことの奥深さに迫ります。

***

パートナーの浮気のご相談は、悲しいことに、とても多いです。

「もう、絶対に許せない!」と思われる方は、初めから弁護士事務所にお問い合わせをされるでしょうから、私どもにご相談にお見えになる方は、煮え繰り返る思いを抱えながらも、何とか夫婦関係を修復したいというお気持ちでいらっしゃるのでしょう。

私たちも、そのお気持ちを応援したいので、それは不幸で、残念な出来事ではありますけれど、お二人がこれからもっと強い絆を創っていくためにも「許しましょうよ」とご提案します。

そこでよくいただくのが、「許すと繰り返されませんか?」というご質問。そんな時、私は、こんな風にお話をさせていただきます。

「一度度許しても、お二人の関係性が変わらなければ、同じことが繰り返されるかもしれません。でも、許されたって思えないと、人は変われないんです。なので、お二人のパートナーシップのために、許せるとい一いですね」と。

● おイタの意味とそのココロ

パートナーがおイタをしたとすれば、それはあなたへの何らかのメッセージ。端的に言えば、「おまえなんか!フン!だ!(怒)」という感じでしょうか。「浮気をした」という事実そのものが、あなたを否定している行動なので、相手からの攻撃性を感じます。「攻撃された」と感じたときの、人の最初の反応は、「やり返す」ですよね。攻撃は最大の防御って言いますから。なので、「何よ!なんてヒドイ人なの!(怒)」と怒るのが自然です。

おイタをしておきながら、「あなたが悪い」もないものですが、人はものごと全てがうまくいっていて、あなたといて楽しくて仕方がないときに、あなたを攻撃したいとは思いません。もちろん、あなたも、どこかでそれはわかっているので、「ひょっとして私が女性として可愛くなかった?」「僕が甲斐性がなかったから?」と自分を責める気持ちが出てきます。でも、それは相手がしでかしてくれたおイタよりも痛いし、悲しいから、「それにしても浮気はないんじゃないのー!?」に戻ります。

パートナーのおイタが、「あなたは僕(私)を、上手に愛せていないよ!」という大きな文句だとしたら、本当は「もっと上手に愛してよ!」と言いたかったのです。ここまでは、何となくわかります。なので、あなたも「上手に愛せなかった」と落ち込みやすいです。でも、そのさらに奥に隠れているのが、「どうせ僕(私)なんかあなたにふさわしくないよねー」といういじけた気持ち。

実は、多くのおイタの奥底には、このいじけた気持ち(無価値感、罪悪感)、自分は愛されるにはふさわしくないという思いこみから助けてもらいたいという、願いのようなココロがあります。
パートナーというのは面白いもので、修羅場の真っ最中でも、自分が心の底に隠し持っている叫びを、「相手」が言ってくれているもの、なのです。彼:「おまえなんか!フン!だ!」=私のココロの叫び:「私は女性として可愛くない」。私:「何よ!なんてヒドイ人なの!」=彼のココロの叫び:「どうせ僕は甲斐性がないよ」、という具合に。

● 関係性を変える「許し」とは

「パートナーが浮気をした」、「許してあげた」だけでは、パートナーはあなたに頭が上がらないので、どこか鬱屈した気持ちが残ります。それでは対等な関係性にならないので、面白くないからまた浮気が繰り返されることもあります。

そもそも「浮気」という事件が起きたのは、二人が心の奥底に抱えていた「私は女性として可愛くない」、「僕は甲斐性がない」というコンプレックスを表面化するためだった、と考えてみることもできます。

いったん「いい」「悪い」という正義感を横に置いて、このおイタを「二人がコンプレックスを癒やし合うチャンス」と捉え直すことができれば、「許してあげる」、「許された」以上に、お互いを本当に愛おしいと思う関係性へとステップアップできます。

例えば、パートナーのコンプレックスが「どうせ僕は甲斐性がないよ」だとしたら、「甲斐性がない」と自信を無くしていじけている彼を、そのまま受け入れること、そんな彼を愛すること、がテーマになります。

ついつい助けたいと思うと、焦って、「ああしたらいいよ」「こうしたらいいよ」と処方箋を出したくなりますが、ありのままの彼の良さをじっくり味わうところから関係性を作り直せるといいですね。

そのためにも、自分のコンプレックスをさらけ出したいもの。「女性として可愛くないって思っている」、「自信がない」、「あなたにそれを支えてもらいたい」と、自分の一番の弱さを差し出せると、彼も開き直れそうです。

初心に戻るのは、言うほど簡単ではありませんが、お互いの心の奥底に横たわる深い愛に触れられるチャンスがここにあります。カウンセリングサービスの、愛をベースにしたカウンセリングは、そんな深い絆作りにチャレンジされる方を応援しています。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

みずがき ひろみ

感情や感覚といった女性性をフルに使い、心のブロックを外すカウンセリングが得意。「目からウロコが何枚も落ちる」と見方が変わることに定評がある。 深層心理に眠る「願い」を掘り起こす「癒し」を通して、人生の豊かさを受け取りたい人の、恋愛、ビジネスでの自己実現をパワフルにサポートしている。