向かいあう勇気

逃げずに、向かいあいましょう

こんにちは 平です。

読者のみなさんからしばしばいただくご相談の一つに、こういうものがあります。

「同棲している彼がいるのですが、最近、帰ってこない日が増えています。
どうも、親しい女性がいるらしいのですが、問いただすと“朝まで相談に乗っていただけ”などと答えます。

でも、お風呂上がりのいい香りを漂わせて朝帰りすることもあるし、朝まで話していたというわりには眠そうにも見えません。

もっと聞こうとすると、“おまえを嫌いになったわけではない”などと言うので、私と別れるつもりではなさそうです。

これ以上、追及して、“別れよう”と言われるのもいやだなと思うと、どうすればいいのかわかりません‥‥」。

また、似たようなパターンでは、結婚10年目ぐらいになる奥さまから、
「主人が会社の部下の女性とできてしまった」といったご相談をいただくこともよくあります。

「で、問いただしたら、主人は開きなおって、こんなふうに宣言するんです。“きみと離婚する気はないんだ。

でも、彼女と別れるつもりもない”って。

うちはまだ子どもが小さいし、住宅ローンも残っています。
離婚して、私がイチから働くというのも難しい‥‥。いったいどうすればいいでしょう?」

男性側の浮気を例に出しましたが、女性のほうが浮気をし、
ご主人や彼氏が「どうしたらいいか、わからない」とご相談にいらっしゃるケースもよくあります。

男女の立場が逆であれ、また、そのカップルが結婚しているとしても、
していないとしても、このような状態のときに共通していえることがあります。

それはなにかというと、パートナーシップにおいて、“愛”と“犠牲”、あるいは“愛”と“がまん”を混同している人がとても多いということです。

浮気されても、自分が犠牲になれば、あるいはがまんすれば、パートナーシップがなんとか保っていけるだろうと思ってしまうのですね。

しかしながら、カップルの片方が浮気をしているという関係は、そうそう長続きするものではありません。

奥さまとご主人の浮気相手の女性がなかよしになり、ご主人に関する情報交換までするようになるという話を聞くこともありますが、これは非常に特殊なケースです。

一般的な話をさせていただくと、浮気の発覚当初、浮気された側はどうしていいのかわからず、
「ただ、がまんするしかない‥‥」と考えることが多いようです。

しかし、その状態が長く続けば続くほど、当然のことながら、ストレスがたまります。

そして、うっ積した怒りは攻撃性を呼び、いつか二人の関係に取り返しのつかないほどの大きな亀裂を作ってしまうのです。

そこで、このようなご相談を受けたとき、私は必ず、「逃げずに、向かいあいましょう」とアドバイスします。

とくに専業主婦だったりすると、「離婚するのはリスクが多すぎる。だから、がまんしてでも、生活のために‥‥」と考えてしまうのもわからなくはありません。

しかし、そういう生活を送ることが、ほんとうの意味の“結婚生活”を送っているといえるのでしょうか?

ここは、ぜったい、「ダメなことは、ダメ!」と主張すべきです。

このとき、ほとんどのケースでは、男性であれ女性であれ、当初は浮気したほうが開きなおります。

「じゃあ、しょうがない。離婚することを考えるしかないな」などと。
なんとかして、浮気を続けながら、結婚生活も続けようと、強気に勝負をかけてくるのです。

しかしながら、私の扱った多くのケースを見ても、このとき、浮気された側が、
「妥協は一切できない」という毅然とした姿勢を見せることがとても大事です。

パートナーは、「おまえに魅力がないから」とか「あなたといても、つまらないから」とか
浮気の原因をあなたになすりつけてくるでしょう。

たしかに、夫婦であれ、恋人であれ、カップルがラブラブな状態にあるときに浮気をしようと思う人はいませんから、浮気の原因の一部はあなたにもあるのかもしれません。

しかしながら、原因の大半は浮気をした当事者にあるわけです。

ですから、まず、この段階では、「浮気はぜったい許せません!」という主張を勇気をもってするべきです。

そして、この「断固、ノー!」と主張すると同時に、

「ただし、もしもあなたが、もう一度、私と向き合って、やりなおす気があるならば、今回の浮気は大目に見ましょう」というメッセージを伝えることが必要です。

いわば、“アメとムチ作戦”です。

これを上手に操ることで、私の扱ったケースでは、75%ほどのカップルが元の鞘に戻っています。

浮気された側であるあなたには、二つの勇気が求められます。

一つ目は、「断固、ノー!」という勇気。

そして、二つ目は、パートナーがもう一度あなたとやりなおそうという選択をしたときに、そのパートナーを許す勇気です。

もし、あなたがパートナーに対し、「あなたは私を裏切り、浮気をしたのよ」と一生言い続けたとしたら、それは事実かもしれませんが、パートナーはそんなあなたに魅力を感じることはありません。

そして、その態度は、あなたのパートナーを「もう一度、浮気をしてしまおう‥‥」という方向にいざなってしまうのです。

なお、ここまでにお話したことのすべては、「一度は浮気されたけれども、そのパートナーとやりなおしたい」とあなたが望む場合の話です。

人によっては、「浮気をしたパートナーが許せない。もっと誠実な人と新しい人生を歩みたい」と思うこともあるでしょう。

その場合は、このお話はあてはまりません。

「人生を変えるのに、必要なことは勇気」と、私はいろいろな場面でみなさんに言っています。
パートナーシップにおいては、「向かいあう勇気」がいちばん大事なことなのかもしれませんね。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!


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この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。