普通に生活することへの焦り

相談者名
さやか
はじめまして、現在二十歳のさやかというものです。
よろしくお願いします。

私は春頃まで、恋愛依存症とも思えるくらいの恋愛体質に付け加え、鬱病で心療内科に通ったりしていました。
思い出すのも恐いのですが、好きな人のためならお金でもなんでも惜しみなく使ったり自傷行為もひどかったように思います。
そのために風俗で働いていました。

それが、春になって突然、まったくなにも感じなくなり、なにもかもに興味がなくなったんです。
風俗もやめ恋愛も自傷行為もやめ、医者にかかるのもやめました。
自傷は小さい頃からあったのに、急になくなったので自分でも驚いています。

そのかわり、お金に対して執着するようになり、働かなくてはという、圧迫感のようなものがあって、それに悩まされています。
私だけがこんななにも悩みのないような生活を送っていてはだめな気がして、普通に生活していると罪悪感のようなものが生まれるんです。
でも、まだ働いてはいません。
働きたくないのに働かなくてはという焦るような気持ちがあって、財布を見るととくにそう思うので家の中に閉じこもっています。

でもれ以外には、なんの問題もなく生活できています。
ただ、感情がうまく働かなくなったというか、セックスもなにも感じなくなってしまったし、好きとか愛とかいうことがばかばかしとしか思えなくて、真剣な人を見るほど嫌な気がしてしまうし、なんだかひどい人間になってしまった気がします。
昔はよく死にたいと願うように思っていた時期があったのに、まぁ別にいつ死んでもいいやというような軽い諦めたような気持ちになりました。

時間がたつにつれて、無感動な人間になっていき、早く働かなくてはという焦りが強くなってきます。
でも、もうあのころのような生活に戻るのは絶対に嫌です。
でも自分がいてはいけないような場所にいるような感じがして。

今日本にいる多くの人は、たぶん、風俗で働いていないだろうし普通に生活しているんだろと思うのですが、ちょっと変わったことをしていると、そういう生活を送るのは無理なのでしょうか。

カウンセラー
木村祥典
さやかさん、はじめまして。木村と申します。
ご相談ありがとうございます。

焦る気持ちがある時には、いつも何かに追い立てられているような感じがし
て、心休まる時が少なくなってしまいますよね。
そうした焦りを持ちながら何かをするというのは、とてもエネルギーがいるの
ではないでしょうか?
そんな中、こうしてご相談いただけたことを大変うれしく思います。

春頃を境に、さやかさんの心の中で何らかの変化があったようですが、その中
の「さやかさんの心が求めているもの」について見ていきたいと思います。

まず、恋愛にのめり込んでいた頃のお話ですが、その頃のさやかさんにとっ
て、恋愛や好きな人というのが心の支えになっていたのではないでしょうか?

その頃、恋愛や好きな人にエネルギーを投資することで得られると思っていた
ものは何だったのでしょう?
そして、自傷行為をすることで得られると思っていたものは何だったのでしょ
う?

その当時は、それが欲しくて、それが手に入ると思ってのめり込んでいたのだ
と思います。

ちょっと想像してみていただきたいのですが、その当時欲しかったものを手に
入れることができた時、さやかさんはどんな気持ちになるでしょうか?

それが、当時のさやかさんの心が求めていたものになります。

次に、今、働いてお金を得ることで手に入れたい欲しいものがあるとしたら、
それは何でしょうか?

それは、形のあるものかもしれないし、形のないものかもしれません。
ひょっとしたら、お金では買えないものかもしれません。
それがどんなものであってもかまわないので、今のさやかさんが欲しがってい
るものを探してみてください。

それが見つかったら、それを手に入れた時にどんな気持ちになるのか?という
のを想像してみてください。
どんな気持ちになるでしょうか?
その気持ちや気分というのが、今のさやかさんの心が求めているものになりま
す。

まずは、これらのものを探してみましょう。

さやかさんの心が求めているものがはっきりすると、何でそれを求めるのか?
とか、どうしたらそれを手に入れられるのか?というのがわかってきます。
より安全で、より楽な手段を用いることで、昔のあの頃のような生活に戻るこ
となく、その焦りを解消することができるでしょう。

これは、私の推測に過ぎないのですが、さやかさんが求めているものの中に、
「普通であることの安心感」というものがあるのかな?と思いました。

心のどこかで、「私は人並み以下だ」と自分のことを感じていたり、人とは違
うということで不安を感じたりしていませんか?

「恋愛依存症とも思えるくらいの恋愛体質な私」
「鬱病で心療内科に通っている私」
「自傷行為をする私」
「風俗で働く私」

そんな自分を普通ではないと感じ、そんな自分をいっぱい責めていたりしませ
んか?
そして、心のどこかで「そんな自分が普通になる資格などない」などと思って
いたりしませんか?

もし、そのように思うことがあるのなら、さやかさんが自分自身に「私は普通
だ」「私は普通になってもいい」という許可を出してあげることが必要になっ
てきます。

さやかさんの心が求めているものを探すのも、自分に許可を出してあげるの
も、さやかさん1人だけで何とかする必要は全くありません。
私達カウンセラーがお手伝いをさせていただきますので、お気軽にカウンセリ
ングをご利用くださいね。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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