変化することが怖い

相談者名
ひつじ
私は何か新しいことをはじめることに躊躇してしまいます。
失敗したらどうしよう。迷惑をかけてしまうかもしれない。など
何もはじめてもいないのに、先に起こるかもしれないことを考えて、結局何もできずにいます。

今のままではいけない。そう思っていると自分で感じていても、行動できないのは、本当の自分は変わりたくない。甘えていたいんだと。
そんな小さな自分に情けなさを感じ、頭の中で前に進め、でも何かあったらどうしようと感情の堂々巡りをしてしまい、何をどうしたらよいのか、わからなくなってしまいました。

自分はとても執着心が強いと思っており、ひとつの思考からなかなか抜け出せないでいます。

行動してみなければ、何が起こるのかわからない。
思い切って進んでみよう。そのような強い意志や、自分のマイナスな感情を断ち切るにはどうしたらよいでしょうか?
ご助言いただけたら幸いです。

カウンセラー
小倉健太郎
ひつじさん、はじめまして。
担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。

何か新しいことを始めるって、新しい未来にワクワクドキドキすることもある一方で、「あんなことになったらどうしよう。こんな事になったらどうしよう。」ってネガティブな事もいっぱい考えてしまいますよね。

現状のままでは嫌。その為に一歩前に踏み出したい。

でも、そう思うと恐怖心が襲ってきて、あれほどネガティブに思えた現状のままでいることが、今度は楽で幸せのようにすら思えてくる。

それはちょうど、まだ肌寒い日に行われたプール開きの日のような、水に入ってしまえば楽なんだけど、入る直前が一番勇気がいるような、そんな感じでしょうか。

そんな時の水は極寒で、まるで水に入ったら心臓麻痺でも起こすんじゃないかと思えるほどネガティブにな気分になってしまいませんか?

ひつじさんは、今そんな恐怖心と戦っておられるのかなと思いました。

何にしても、ここまで来るまででも、本当に沢山の葛藤と戦いながら、やっとここまでたどり着いたのではないかと思うのですね。

現状を抜け、変化し、新しい未来の中で生き生きと輝いてる状態になるまで、あと一歩のところまで来ているんだなと思いましたよ。

私は、そんなひつじさんの背中をぽんと叩いて、あと一歩という勇気を出すお手伝いがしたいなと思いました。

それでは、どうぞよろしくお願い致します。

まず、最初に考えて頂きたい事があるんですが、ひつじさんがこんなに葛藤してまで始めたい新しい事と言うのは、どんな事なのですか?

そして、どうしてそれをしたいと考えたのでしょうか。

私は、ひつじさんが書いてくれた「迷惑をかけてしまうかもしれない。」という言葉がすごくひっかかります。

うまくいかなくて心配なのは、周囲への迷惑なんですね。

ところで、その迷惑と言うのは、どんな迷惑なのですか?

もし自分が他人にそれをされたら、本当に嫌だなと思えるような迷惑な事なのですか?

私は、失敗する前から周囲の人への迷惑を考えてしまうひつじさんは、人への思いやりがあり、また、今から始めようとしている新しい事も、もしかしたら周囲の人の役に立ちたいという思いが含まれているのではないかと思いました。

そんな心の優しいひつじさんを、周囲のみんなはどんな目で見守っているんでしょうか?

果たして、本当に失敗されると迷惑だから、やめておけと思っているのでしょうか?

今、心を少しリラックスさせて、ひつじさんが迷惑をかけてしまうかもしれないと感じた人達の顔を思い浮かべてくれませんか?

さまざまな葛藤を乗り越え、今、まさにプールのジャンプ台に立ったひつじさんを、その人たちは、どんな顔をして、どんな思いでひつじさんを見ていると感じますか?

「ひつじさん、頑張って!失敗してもいいじゃない!その時はもう一回チャレンジすればいいじゃない!ひつじさんにだったら、失敗して迷惑をかけられても、全然気にしないから。だから失敗を気にしないで。」

そんな風に応援して、励ましてくれているような気持ちにはなれませんか?

新しい事にチャレンジしたいのに、マイナスの気持ちを断ち切れないのは、周囲の、自分を応援してくれている人の存在を忘れているからではないのかなと思うのですね。

ひつじさんの大事な人の顔を順番に思い出してくれませんか?

その人たちは、今のひつじさんの心の葛藤を知ったら、なんて思うでしょう。

そして、今のひつじさんを、どんな顔で、どんな声をかけてくれるでしょう。

その声を、一人ひとり想像しながら、聞いて欲しいのです。

そして、出来れば私の声も、追加して頂けないでしょうか?

「ひつじさん、頑張って!そんなに葛藤しながら、でも一歩を踏み出そうとしているひつじさんは、カッコいいですよ!」

ひつじさん、それが何にしろ、新しいことなのですから、失敗する可能性はあると思います。

もしかしたら、一度しかチャンスの無い事なのかもしれません。

けれども私は、行動した結果より、実際に行動する事自体に、たくさんの拍手を送りたいと思います。

そして、その一歩を踏み出すために、今回この無料相談に悩みを相談してくれたこと、それ自体も、すでに新しい一歩の一部だと感じます。

ひつじさん、勇気を出して、悩みを相談してくださいましたね。

この文章が、ひつじさんにとって、新しい事に踏み出す勇気の足しになることが出来たのなら、幸いです。

今回は、ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー