二番目以下を選ぶ心理

相談者名
ろろん
はじめまして。カウンセリングも受けてみたいなと思ってはいるのですがまとまった時間がなかなか作れず、今回メールでご相談させて頂く事にしました。よろしくお願いします。
最近人生になんとなく満足していないなあと思い考えていた所、私は仕事でも人間でも二番目ばかり選んでいる事に気が付きました。(もっと若い頃は3~4番めだったのでそれでも進歩かもしれませんが)一番好きではなく、二番目に好きな仕事。ちょっと見下せる女友達、かなり見下せる男友達。その方が話していて楽なんです...。せっかく告白してもらっても絶対好きにならないような人ばかり。30過ぎて未だに誰とも付き合った事がありません。友達も、付き合っているうちに嫌になってきてしまい、ほとんどいません。・・・何だかこうやって書いているとものすごく嫌なやつって感じですね(笑)
一番は競争率が高く獲得するのも大変そうだし、妬まれたりと敵も増えそうで、大きなストレスを感じます。なので、二番目。それから何かを選ぶ時、まず周りの人たちの気持ちを先に考えてから選ぶ事が多いです。どれが欲しい?って何個かきれいな石を出されたとして、その場に友達がいたら必ず先に選ばせます。仮に一番いいなと思う石を取られたとしても、別にいいやって思います。自分の命に関わらない限り、何を選んでもあまり大差無いような気がして...。
なんで私はこうなんでしょう?一番を手に入れる勇気も気力も自信も今はありません。何か良いアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
カウンセラー
清水三季央
ろろんさん、はじめまして、清水三季央と申します。
ご相談くださいまして、ありがとうございました。

>一番は競争率が高く獲得するのも大変そうだし、妬まれたりと敵も増えそうで、大きなストレスを感じます。なので、二番目。

一番欲しいものを手に入れることに躊躇してしまうこと、人にはよくあることのように思います。嫉妬を怖れる気持ち、競争に打ち勝つための労力を惜しむ気持ち、自信のなさ・・・。ですが、ろろんさんのメールからは本当は自分には一番がふさわしいはずなのに・・・という気持ちが感じられました。ろろんさんは本当は一番を望んでいるのではないでしょうか。

ろろんさんが一番を手に入れることに躊躇してしまうパターンに陥ってしまう原因としては、自信のなさ、劣等感、自分には価値がないという感覚、人よりも優れることへの罪悪感、などがあるのではないかと思います。

とくに自分が見下した相手としか、関わりをもちたくないというのは、言い換えれば優越感を感じていたいと表現できると思いますが、優越感を感じたいという気持ちの裏側には、劣等感を感じたくないという気持ちが潜んでいます。

自分が対等だと思っていたり、1番であると尊敬できる相手と関わると、自分が優越感を感じる場面もありますが、どうしても劣等感を感じる場面がでてきますよね。それが苦痛に感じられるのではないかと思います。

実際にはその劣等感を感じる場面で、相手からの手助けを受け入れると、自分の自信のない部分に力づけがなされることになります。

例えば、自分が知らないことを相手が知っているのなら、教えを乞うこともできますよね。教えてもらうことで、自分が成長することができます。

また、2番手で、妥協しているとしても、充分に余裕があるわけでもなく、1番になるためには、これ以上どれほどの労力を費やさなければならないだろう・・・と考えると、1番になろう、1番を手に入れようという意欲が萎えてしまう気持ちもあるかもしれません。

>それから何かを選ぶ時、まず周りの人たちの気持ちを先に考えてから選ぶ事が多いです。どれが欲しい?って何個かきれいな石を出されたとして、その場に友達がいたら必ず先に選ばせます。仮に一番いいなと思う石を取られたとしても、別にいいやって思います。自分の命に関わらない限り、何を選んでもあまり大差無いような気がして...。

さらに、ろろんさんもおっしゃっているように、周囲を優先してしまう面もあるようですね。この部分からは、ろろんさんの空虚感のようなものを感じました。一番を手に入れても、一番になっても、幸せだと感じることはありえない、あきらめたような感覚でしょうか。

そこで、ろろんさんがこれを乗り越えるための私からのご提案ですが

すごく当たり前に感じるかもしれませんが、一番を手に入れる、一番になる癖をつけることにチャレンジしてほしいんです。はじめから人間関係にチャレンジは難しいでしょうけれども、簡単なジャンルからでOKです。

具体例を思いつくままにあげてみました。参考にしてみてください。ろろんさんがオリジナルでやってみたいと感じたものがあれば、もちろんそれにもチャレンジしてみてくださいね。

朝一番に出勤する
街で信号待ちのとき信号が青に変わったら、一番先頭を歩き始める
親しい友人とのボーリングなどのささいなゲームでも一番になろうとして一番になる
提出物はどうでもいいものでも、すぐ一番に提出する
欲しい服や時計などの買い物は一番欲しいものを買う
食事のときにはお店で一番食べたいと感じたものを注文する
今いる女性の友人、知人の中で一番お気に入りの女性とデートをする
芸能人やスポーツ選手、経営者など、その世界で一番のひとのファンになる

などです。そして一番を手に入れたら、喜びや爽快感を表現してみてください。人前では変な場合がありますから(笑)TPOに応じて心の中で喜びや爽快感、満足感を感じてみてほしいのです。

また、周りの誰かが一番を手に入れたり、一番になったりしている場面があったら、意識的に祝福して、一緒に喜んでみてください。これは相手や場合によって、素直にそうできないこともあるかもしれませんが、できる範囲でOKです。ここで祝福してあげたり、その人の幸せを一緒に喜ぶことができると、自分もまた、誰かに祝福され、幸せを一緒に喜んでもらえるはずだと自然にそう思えるようになるからです。

さらに、今、手に入れている2番手、3番手にも感謝の気持ちを意識してみてください。ろろんさんもおっしゃっていますが、かつては、3番、4番で満足していた時代もあったわけですから、それが2番に近づけるようになったことは、ろろんさんの成長をあらわしているわけですよね。ある意味では、そのようにして1番に近づいているとも言えますから、それに感謝をし自信をもってほしいんです。

ろろんさんの成長の道は、今もこうして、進みつづけていると私は思います。今現在がんばっている、ろろんさん自身を認めてあげてください。その先に、ろろんさんが本当に欲しいと望んでいたものが得られると思いますよ!応援しています。

清水三季央

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛・夫婦などの男女関係、家族の問題、アダルトチャイルド、仕事や対人関係、メンタルヘルスなど幅広いジャンルでカウンセリングとセラピー(イメージ療法とコラージュ療法)を行う。約2万件以上の臨床実績と、高等学校教諭一種免許・産業カウンセラー・国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ。