太ること。

相談者名
ムー
こんにちは。
いつも何かとお世話になってます。

最近、気にしているのが「太る」事です。
半年前に転職し、以前の仕事に比べると今はほとんど動きません。PC前で作業です。
しかし、食べる量は変わっていません。
だから太るのでしょうけど・・・。

食べる量を調整すればとか、色々考えるのですが・・・進めていない自分がいます。

このままでもいいや!自分は自分だし~。なんて思う事もあれば、腰に痛みを覚えたり、将来病気になってしまうかもしれない・・・と思ったり。
交差してる部分もあります。

世の中には、太りたくても太れない人がいたり、ふっくら体系でもキラキラしてたり好きな格好してる人もいて、色々思うけど羨ましいと思います。
自分もそうなっちゃえばいいのかもしれないのに、失礼ではありますが一方ではそれをどこかで自分に恥じてたり、たまに会う家族や元職場の同僚に「またひとまわり大きくなったね」と言われるのが・・・正直嫌です。

お菓子を食べるのも、ご飯を食べるのも楽しいし美味しいので好きです。
それを「ダイエット」というかたちで抑えて、彼にあたってしまうかもしれないと思うとそれも嫌です。食べない反動で、もっと太ると考えると怖いです。

私はズルイですね・・・
食べるものを食べて、それでも痩せたいと思うのは都合のいい事ですよね。

痩せたいというよりは、「健康な体」になりたい!のが理想でしょうか。

私が決断できないのは、何が原因なのでしょうか。

カウンセラー
池尾昌紀
ムーさん、こんにちは。
池尾昌紀と申します。
ご相談ありがとうございます。

心理学では「ルールは破られるためにある」という言葉があります。
もちろん、心理学の言葉で、世の中のルールを破ってもいい、というお話しではないのですけれども、
心は抑圧すると、その反動でかえって押さえているものが表にでようとする力が働くことがある、というのを表現した言葉です。
だから、「こうしてはだめ」というルールを自分に課すと、心のほうが、それを無意識に破ろうとしてしまうというお話しで、これは、あくまで一つのものの見方です。

今、仮にそうしたものの見方をしたとしたら、例えば「食べちゃいけない」と自分にルールを課してしまうと、かえって食べてしまうので、もっと気楽に考えて、食べてもいいし、食べなくてもいい、というのが答えになります。

このお話しは、決めたことを守れない自分は最低だ!と自分を責めるのをやめましょうという意味も含んでいると僕は思っています。
どちらでもいい、と思うことを、まず、自分に許しましょう。

そして、次に、今私が本当にしたいことや、なりたい自分ってなんだろうと自分が求めている目的や目標に寄り添ってみます。

これをビジョンを持つと言ったりしますが、ビジョンを実現させるには、実現方法を考えて悩むのではなく、ただ、明確にビジョンを思い描くことと、実現に対して「意欲を持つ」だけでいい、とも言われています。

では、ムーさんのお話しをこの視点に沿ってもう少し考えていきたいと思います。

ムーさんが最後に書いておられる「私が決断できない」という言葉をお借りすれば、何かを決断しなければならない、と思わないで、「決断をしてもしなくてもいい」と思ってみる、というのが最初のスタートになると思うます。

そして、なりたい自分、本当にしたいことに思いを寄せます。

ここで思うのですが、ムーさんの本当になりたい自分、状況、夢、ビジョンというのは、どういうものなのでしょう。

その問い掛けが、ムーさんのご相談を解決する大切なポイントであるように思います。

ムーさんが文中で「世の中には、太りたくても太れない人がいたり、ふっくら体系でもキラキラしてたり好きな格好してる人もいて」と、とてもうまく書いておられるように、人の魅力は体型とは関係ありません。
そんな人が羨ましいと書いておられますが、なかなか、このことを心で理解するのは難しい。けれど、ムーさんは、それがわかっておられると思うのです。
そして、それはとても素晴らしいことです。

ムーさんは、体型のことではなく、別の事について同じように「どちらかに決断したいけれど、できなくて困っている」という思いを持っておられるのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、その悩みを解決する糸口は「自分のビジョン」だと思うのです。
それは何でしょう。それを見つけていく作業が、手助けになると思うのです。
いろいろな悩みの元は「本当の私」を見つけるためにあるのではないでしょうか。

今回のご相談では書ききれなかったことも、いろいろあると思います。
もし機会があれば、お話しできたら幸いです。

ムーさんの幸せのお手伝いが少しでもできたら、こんなにうれしいことはありません。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。