なみだ。イイコ。

相談者名
とけい
はじめまして。
いつも拝見しています。

私は最近『泣きたいのに泣けない』病に掛かっています。思春期の頃もそうでした。こんなことで泣いて良いのかな?て思ってしまうんです。
泣きたいと思う時は私の心の中にいるインナーチャイルドが泣きたい時がほとんどです。当時認められなかった自分やコンプレックス、上辺だけの判断で母親や姉からの批判や非難をされてたこと、父親が家に居なかったこと…
3年前やっともう一人の自分に気付き、大泣きしてその自分をある程度受け止められるようになりました。
ただ今でも私の中でコンプレックス=太っている自分が嫌で思春期の頃それが理由で男性から拒絶されていました。当時は劣等感も感じていたので、もう自分には価値がないとすら思いイイコでいたんです。
20キロ痩せたり太ったり、また痩せて半年で20キロ太ったり…過食症なのかな?と思うほど気付いてたら食べてた頃がありました。(今は治まってます)

私が負けず嫌いだからかもしれないんだけど、泣きたいのに泣けないのは認めたくないのかな?とも思ってます。泣こうとしても冷めていく自分がいるんです。
イイコ癖は今でもあるんですが治す方法はありますか?

カウンセラー
伊藤歌奈子
とけいさん、はじめまして。カウンセラーの伊藤歌奈子です。
いつもこのコーナーをごらんいただいているとのこと、ありがとうございます。今回もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、とけいさんは、『泣きたいのに泣けない』病なんですね。
したいのにできない、この状態はとってもつらいですよね。
今のとけいさんは、泣くと「イイコ」で無くなってしまうと感じ、自分のために泣いてあげることを禁止している状態のように思いました。
そんなにまで、イイコであることを自分に課してしまい、その期間が長かったためにそれが今も癖として残っているのですね。その原因は、確かに「イイコでない自分には価値がない」という気持ちや、過去のコンプレックスから来る劣等感や、非難された苦しみ、父が家にいない寂しさなど、たくさんの悲しみや辛さが原因なのかもしれませんね。
なんだか、とってもけなげですよね。

そんなとけいさんのイイコ癖を直すために、今回は2つのアプローチをご紹介しますね。

まず一つは、「泣けない自分」「イイコ癖のある自分」をこれ以上責めないこと。
泣けなくても、いいじゃないですか。イイコ癖も、これまでのとけいさんが生きてゆくためには必要な方法だっただけなのかもしれません。
「泣かなければ」「イイコ癖を止めなければ」と、今の自分を切り捨てて変化しようとすることは、今の自分を責めることを土台としており、ここを土台とした変化は更なる苦しみを生み出します。「もっと自分の悪い部分を治さなければ」と、永遠に自分を切り捨てて変化するしか方法がなくなるのです。
3年前に大泣きしてしまったくらい、過去の辛さを我慢してイイコになってしまった自分を、まずは認めてあげませんか?
泣けないくらいに頑張ったんだなあ、けなげだなあ、無価値感をたくさん感じていたんだなあ、という風に。
過去も今も、ずっとイイコであろうと頑張ってきた自分を受け入れてみると、どんな気持ちになるでしょうか?
「泣かなければ」「イイコ癖をやめなければ」というストレスにさらされているより、ずっとラクになりませんか?
急がば回れ、という言葉あるように、イイコ癖をやめるために、まずはイイコ癖のある自分を認めてあげてくださいね。

もう一つは、イメージの中でインナーチャイルドを泣かせてあげること。
心の中にあるインナーチャイルドにまで泣くことを禁止ているのだから、意識的に、イメージの中では泣かせてあげてください。このとき、自分のインナーチャイルドが何か言いたそうなら、じっくり話を聞いてあげてください。
自分の心の中とつながると、周囲とのつながりも増え、実際にも安心して泣けるときが遠くなく来ます。
もし、一人でイメージの中に入りづらければ、いつでも私たちを頼ってくださいね。

ご相談、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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