これからどうするべきなのか。

相談者名
まる
はじめまして、宜しくお願いいたします。
約13年間ずっと大好きな人がいます。付き合ったことはないのですが、周囲はそのように見ているかと思います。
しかしながら、出会った当初は話あった上、相手方に結婚を考えていた方との別れがあったばかりという事情があり、付き合うことはまだ考えられないということで、私もそれに納得をし、付き合うことにはなりませんでした。時が経ち、同棲した期間もあり、でもたくさんのけんかをし、その中で相手の方は何名かお付き合いする方を持ちました。今現在もそうです。
私はそれならば、彼の幸せのためにも去った方が良いと思って、何度も話ましたが、でもその都度彼はものすごく悲しみをぶつけるように怒り、私が悪いといいます。その時は決まって、本当に想っているのにや、将来を考えているのに、もういいよとか良いことをほのめかします。
すごく人の心が分かる人ですし、頭も良い人なので、私がどう思っているかは知っていると思います。そして、もし私を必要としていないのであれば、怒るのではなく、ちゃんと話をしてくれない限り私は去れないとわかっているはずだと思うのです。そして、今も今までもそうでしたが、お相手がいるのに別に幸せではないと言います。私と彼とは毎日のように事業も一緒に始めたので、連絡は取り合っていますし、連絡する際は仲良く話していますが、彼女がかわいそうだからということでもう1年くらい会っていません。
それを聞くたびじゃあ自分はかわいそうでないのかとか不の感情が押し寄せてきます。私は今も今までもずっと変わらず愛していますし、その想いをいつも伝えていますが、そのことで私自身が辛い顔をしているので、たぶん本人は私が信じていないと思い、更にそういう状況をわざと作りだしているような気がします。自分の気持ちをどのように思っていくのか、不安ですが、
やっぱり彼を信じたいと思っていますが、どうコントロールしてよいのでしょうか。
カウンセラー
鶴園みあ
まるさん、はじめまして。
カウンセラーの鶴園みあと申します。

このたびは、無料相談コーナーにご相談をお寄せいただき、本当にありがとうございます。

まるさんは、約13年ものあいだ、大好きな男性のことを第一に慮り、ご自分の辛さや苦しさ、寂しさを押し殺して、いっぱい、いっぱい我慢をしてこられたのですね。すべて愛する彼のため、そう思いながら。
結婚を考えていた女性との別れは、彼にとって大変傷つく経験だったことでしょう。
まるさんは、そんな彼の心の痛みを思いやり、「今は付き合える気分じゃない」と彼に言われたときも、それを受け入れられたのですね。
本当は、すぐにでも付き合ってほしかった、すぐそばにいるのに付き合うことができないなんて切なすぎる、そんな思いもあったのではないですか。でも、彼のことが大切だから、ぐっと我慢なさったのですよね。
そんなまるさんの優しさや思いやりは、彼にとっては心地よいものだったことでしょう。
おそらく、まるさんは、彼にとって心の安らぐ存在だったはずです。
「まるさんは、ボクのことを本当に思ってくれている」
もしかしたら、彼はそんなふうに、まるさんのことを信頼しているのかもしれません。
でも、今の彼は、そんなまるさんに甘えてしまっているようです。

彼は、たった一人の女性をパートナーに選ぶことに、強い恐れを感じているようです。
「ボクは、この女性と一生やっていく」と心に決めたとして、その女性と別れることになったら、以前のように、また酷く傷ついてしまいますから。
そしてこの恐れが原因で、彼は、まるさんとの関係をはっきりさせないまま、他の女性とも付き合うという宙ぶらりんな状態を、いつまでも続けているのかもしれませんね。

でも、まるさんは、気づいていらっしゃるのではありませんか?このままの状態を続けていても、まるさんも彼も幸せになれない、ということを。
だから、「彼の幸せのためにも去った方が良いと思って」彼に別れを切り出されたのですよね。
でも、彼は、まるさんと別れることで味わう喪失感も怖いし、かと言ってまるさん一人を選ぶのも怖いために、現状を変えたくないと思っています。なので、まるさんに悲しみをぶつけて怒ったり、責めたりして、まるさんを踏みとどまらせたのですね。
自分のことを愛してくれているまるさんだから、罪悪感を刺激し同情を誘えば踏みとどまるのでは、という期待の下での、ある種の「脅迫」です。
子供がお母さんにワガママを押し通そうとするときに、よく使う手です。
「ボクがこんなに悲しんでいるのに、お母さんはボクの望みを聞いてくれないんだね。お母さんは、ボクのことなんて、嫌いなんだね。だったら、ボク、グレちゃうから!いいんだね、お母さん!!」というように。

そして、優しいまるさんは、彼の思惑どおり、踏みとどまってしまいました。
無理もありません。だって、大好きな彼を悲しませたくないですもんね。それに、本当に長い間、辛いのも我慢して彼を待ち続けてきたんだもの、「将来を考えているのに」だなんて良いことをほのめかされたら、ゆらいでしまいますよね。
あともう少し待てば、彼は私を選んでくれるのかも・・・あともう少し待てば・・・今別れてしまったら、今までの我慢が無駄になってしまうのでは?そんな迷いもあるのかもしれませんね。

そして今、まるさんは、一瞬でも彼との別れを考えたご自分を、ものすごく責めていらっしゃるのではないでしょうか?あともう少しかもしれないのに、彼は私との将来を考えてくれているのに、それを待ってあげられない私は、我慢が足りないんじゃないかしら?私がもっと彼のことを信じてあげなければいけないんじゃないかしら?彼が他の女性と付き合ったりするのも、私の信頼が足りないせいなんじゃないかしら?・・・というふうに。

でも、もう十分なんじゃないですか?13年ものあいだ、我慢しつづけてこられたのですよ。我慢が足りないはずはありません。13年ものあいだ、不安にかられることもありながらも「でも、いつかきっと」とご自分を言い聞かせて、彼を信じようと努めてこられたのです。これ以上、どうすれば信じられるというのでしょうか?彼の今の行動を見て、どうやって「信じるわ」なんていう気持ちになれるのでしょうか?
まるさんは、十分に彼のために我慢し、彼を信じようと努力してこられました。なのに、そんなまるさんの辛さを思いやりもせず、別の彼女のことを「かわいそうだから」と言う彼に対して、まるさんが「じゃあ、私はかわいそうじゃないの?」と憤りを感じられても無理もないことなのです。

まるさんがご自分を責める必要は、微塵もありません。むしろ、ここまで彼のことを愛し抜いたご自分を褒めてあげてほしいくらいです。

さて、まるさんもおそらく気づいていらっしゃるとおり、このままの状態を続けられても、まるさんも彼も幸せにはなれません。そして、残念ながら、彼から現状を変えようと動き出すことは、まず期待できません。まるさんから動く必要があります。

そこで、これまでとことん彼を愛してきたまるさんだからこそのご提案があります。
さらに一歩進んだ愛を選択していただきたいのです。

「私を愛しているのなら、今すぐ、他の女性とは別れて、ちゃんと付き合ってちょうだい。それができないなら、私はあなたと別れます」
毅然とした態度で、彼にそう伝えてください。

きっと彼はまた、悲しみをぶつけて、まるさんを責めることでしょう。でも、そのときに出てくる罪悪感や同情に囚われないでほしいのです。
確かに、彼を悲しませたくない、傷つけたくないというのも彼への愛です。でも、だからといって、このままの状態を続けていても、彼は、恐れや痛みと向き合わずにすむかもしれませんが、幸せを感じることもないのです。彼が恐れや痛みときちんと向き合い、それを乗り越え、ちゃんと誰かをパートナーとして選択できたとき、ようやく幸せが手に入るのです。でも、今の彼は、自力で恐れや痛みと向き合えない状態です。どうしても、まるさんという「シェルター」に逃げ込んでしまいます。だから、まるさんが、彼のために、恐れや痛みと向き合わざるをえない状態を作ってあげてほしいのです。愛する彼のために、鬼になってほしいのです。

もしかしたら彼は、まるさんを選ぶかもしれません。またもし仮に、彼がまるさんを選ばず、お二人が別れることになったとしても、そのことによって、まるさんはようやく、どこかで待ってくれている真実のパートナーを探すことに専念できるわけです。そして彼も。今のままでは、まるさんも彼も、真実のパートナーには出会えません。

まるさんにとっても、彼と別れるのは、とても辛いことだと思います。だって、こんなにも長いあいだ離れられなかったくらいに大好きな人なのですから。でも、まるさんご自身と彼の幸せのために、まるさんもまた、この痛みや恐れと向き合っていただきたいのです。

お互いの幸せのために、そして彼への愛のために、彼の「脅迫」に屈することなく、まるさんが心を鬼にして、彼の背中を押してあげること、それこそが、13年ものあいだ積み重ねてきた彼への愛を「完結」させることなのです。今までの彼への愛を無駄になさらないでください。

勇気と強さが必要です。でも、彼への愛に満ち溢れたまるさんなら、きっとできますよ。

そうはいっても、これをなしとげる過程では、罪悪感や恐れ、喪失感など、いろんな痛い感情が出てくることでしょう。お一人でこれらを抱えて乗り切るのは、とってもしんどいかもしれません。

そんなときは、ご家族やお友だちに愚痴を聞いてもらったり、相談したり、いろんな助けを得て乗り切ってくださいね。
カウンセリングやセラピーをご利用になられるのもいいですよ。そのときは、私たちカウンセラーも喜んでお手伝いさせていただきます。

このたびは、ご相談いただき、本当にありがとうございました。

鶴園みあ

この記事を書いたカウンセラー

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