好きな人が不倫中。

相談者名
mag
その人に片思いをしてもう2年が過ぎました。
出会ってすぐ好意を持ち、その後、彼のいろんな内面に触れていくうちに本当に好きになってしまいました。
この人のためにといろいろ努力することすら楽しかったんですが、半年経った頃「本人から聞いたが彼は人妻と不倫している」と友人から聞かされました。
ショックで拒食症になったほど悩み苦しんだ結果、彼のことをどうしても諦めきれず、逆にのめりこむようになりました。
彼の笑顔が見たくて、少しでも役に立ちたくて、いろいろと尽くしてしまいました。
最初の頃は彼もいつか不倫から抜け出してくれるかもしれないという気持ちもあり、自分が好きでしていること、彼の笑顔が見られればそれでいい、と納得させていたんですが、最近それがだんだんと辛くなってきました。
彼はいまだにその人妻と続いているようで、結局何をしても彼の本当の笑顔が自分に向けられることはない、と思ったら悲しくて、いっそのこと離れてみようと思っても会えなくなるのは寂しくて。
彼も私からの好意は感じとっていると思いますし、見返りを求めず尽くしてくれることに本当に感謝してくれているようです。
ただその私からの好意を一人の大事な友人として、仲間として、の範疇におさめようとしている感じもします。
彼が不倫から目覚めるのを待ちたい気持ちと、それは本当に自分にとって幸せなのか?と思う気持ちで揺らいでいます。
周りから見たらさっさと次を見つけるべき、と言われそうですが。。。
彼をこれ以上待つのは愚かなことでしょうか?
カウンセラー
吉村ひろえ
magさん、こんにちは。
担当させていただく吉村ひろえと申します。
よろしくお願いします。

magさんが好意を寄せている人は不倫の恋をされているのですね。
そのことを知って拒食症にまでなってしまわれたのですね。
それでもmagさんが、彼の笑顔を見たくて、役に立ちたくていろいろ尽くされてきたのはmagさんがとても健気で一途に、心から彼のことを想っていらっしゃるからこそ出来たことなのだと思います。

彼が不倫をしているからと、すぐに諦めれるわけではないし会わないように距離を取ろうとしても、心はそう簡単に割り切れるわけでは無いですよね。
「自分が好きでしていることだし、彼の笑顔が見られればそれでいい」 と自分を納得させていたつもりでもやはり辛いことだと思います。

> 結局何をしても彼の本当の笑顔が自分に向けられることはない、と思ったら悲しくて、いっそのこと離れてみようと思っても会えなくなるのは寂しくて。

まるで不毛な大地を延々と耕しているかのような気持ちになるかもしれませんね。
そして、耕しても耕しても綺麗な花は咲かず実のならないその土地を離れようかとも考えるのですが、行ったことの無い新しい土地は想像もつかず孤独で寂しい所なのではないか?と怖れを感じます。
それならば慣れ親しんだこの土地の方がまだ安心だとmagさんは感じておられる状態の様です。

> 彼が不倫から目覚めるのを待ちたい気持ちと、それは本当に自分にとって幸せなのか?と思う気持ちで揺らいでいます。

彼の不倫の恋が終わるのを待つのが、magさんにとっての幸せなのか、さっさと次を
見つけるのがmagさんにとっての幸せなのか、それはmagさんにしかわかりません。
ただ言えることは、『今、magさんは幸せではない』 ということです。

これまで、magさんは自分の事よりも「彼の為、彼の役に立ちたい」とがんばってこら
れましたよね。
しかし、「綺麗な花や美味しい果実を手にしなくても私は土地を耕すだけでいい」 と
言い聞かせてもそれには無理があります。
誰かの為にがんばったり、役に立ちたいと思う気持ちは悪いわけでも間違いでもあり
ませんが、magさんの”本当の気持ち”は置き去りにされたままです。
本当に欲しいものに蓋をして見えないようにしても、その気持ちは無くなりはしませ
ん。
それは彼と出会う前からmagさんが持つ心のパターンかもしれませんね。
自分の気持ちよりも、周りを優先させてしまう心の癖をお持ちのようです。
magさんは無価値感を感じやすい方なのかもしれません。
無価値感を感じやすい人は、「私には愛される価値など無いのだからがんばって役に立たないと!」と頑張りすぎるくらい頑張ってしまいます。
そしてやがてその状況に疲れ果て、一体自分が何をしたかったのか、その頑張りに意味が無いような虚しさを感じ、自分が選んでしてきたこととはいえ”本当にこれで幸せなのだろうか?”と自分に疑いを持つようになります。
そんな、我慢してしまう癖がついたのはいつ頃からでしょうか?

> 彼をこれ以上待つのは愚かなことでしょうか?

彼を待つことが愚かかどうかよりも、magさんがどうしたいのか?を見つめていかれると自ずと答えが見えてきます。
「彼を待つのは愚かなことだから次の人をさっさと見つけるべき」
「彼のことが好きならば彼が不倫の恋を終わらせるまでとことん待つべき」
このどちらを言われてもmagさんはしっくり来ないのではないでしょうか。
magさん自身、このふたつの問いかけに翻弄されているのかもしれませんね。

待つか待たないかを「今は決めない」というのもひとつの方法です。
magさんの心としっかり向き合われてみてください。
「私にとっての幸せとはどんな状況?」「私は何が欲しい?」「私は何がしたい?」「私はどんな人になりたい?」 何度もご自身に問いかけてみてください。
そして、その答えに「どうせ無理だから・・・」とか「今はこういう状況だから・・・」と制限をかけずに自由に、magさんの心の赴くままに想いを巡らせてください。

例えば、「私にとっての幸せとはどんな状況?」の問いかけに「彼の愛情と笑顔が私に向けられた時」という答えが浮かんだとします。
この時に”彼”と制限・限定せずに”私の好きな人”と置き換えてあげます。
“彼”でなくともmagさんの”好きな人”の愛情と笑顔が手に入るのだから幸せを感じれますよね。
自分が本当に望んでいるものがわかると、じゃぁ手に入れるにはどうしたらいいか?がわかりやすくなります。
自分が何を望みどうしたいか?が解ったとき 『今の場所に留まるのか、新しい土地へと一歩踏み出すのか』 を選択、コミット(決める)することが出来ます。

magさんは人に対してとても細やかな気遣いが出来、人にたくさんのものを与えることが出来る人だと思います。
そんなmagさんは、綺麗な花と美味しい果実を手にする価値のある人です。
自分の本当の気持ちを深く見つめて、それを認めてあげてくださいね。

ひとりで難しいようであればカウンセリングも利用なさってみてください。

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦、浮気、離婚などのパートナーシップから対人関係、子育て、また、死や自己受容のテーマなど幅広いジャンルを得意とする。 女性的で包容力があり、安心して頼れる姉貴的な存在。クライアントからは「話しをすると元気になる」「いつも安心させてくれる」などの絶大なる支持を得ている。